自宅に駐車場を作るメリット・デメリット&作るときのポイントを解説
- 2020/2/20
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車を所有している場合は、「自宅の駐車場」と「周辺の駐車場」のいずれかを選ぶのが一般的です。しかし、自宅に駐車場を作るメリットとデメリットを考えたことがある人はあまり多くないのではないでしょうか。また、駐車場を作る場合は面積や地面の素材、設備などを決める必要があります。
そこで、今日は自宅に駐車場を作るメリットとデメリットから、駐車場を作るときのポイントまで詳しくご紹介します。自宅に駐車場を作るかどうか迷っている方は、参考にしてみてください。
駐車場を作るメリット3つ
まずは、自宅に駐車場を作るメリットを詳しくみていきましょう。
メリット1.近隣駐車場まで歩く必要がない
自宅に駐車場を作れば、近隣の駐車場まで歩く必要がありません。
子どもや高齢者がいる世帯では、駐車場から自宅までの距離が短い方が便利でしょう。また、重い荷物を運ぶ距離も短くなるため、気軽に買い物を楽しめるのではないでしょうか。
メリット2.駐車料金がかからない
自宅の駐車場を利用する場合は、駐車料金がかかりません。
一方、近隣駐車場を利用する場合は、月に5,000円~3万円程度の駐車料金がかかるため、費用を抑えたい人には自宅の駐車場がおすすめです。
ただし、駐車場の面積に応じた固定資産税がかかりますのでご注意ください。
メリット3.自宅前で洗車できる
近隣の駐車場を利用している場合は、車を自宅前に移動させて洗車するか、洗車サービスを利用する必要があります。
もし自宅前で洗車すれば、通行の邪魔になるかもしれません。また、通行人に水がかかったり、隣や前の家の敷地をぬらしてしまったりする場合もあります。
一方、自宅の駐車場内で洗車すれば、近隣住民や通行人に迷惑がかかりません。洗車サービスにかかる費用も節約できるでしょう。
ただし、駐車場に水道設備を設置する場合は別途費用がかかるため、注意が必要です。
駐車場を作るデメリット3つ
続いて、自宅に駐車場を作るデメリットを詳しくみていきましょう。
デメリット1.居住区が狭くなる場合がある
駐車場を作るには、最低でも車1台分の面積が必要です。その分を広げようと思うと土地の購入費用が高くなるため、予算によっては居住区の面積を削減することになるかもしれません。
また、住宅に駐車場を組み込むビルトインガレージを作る場合は1階部分の面積が狭くなりますので、注意しましょう。
デメリット2.定期的なメンテナンスが必要
駐車場の地面には、
- タイヤ痕
- カビ
- サビ
- 油汚れ
などが付着するため、自宅の駐車場を設置する場合は定期的なメンテナンスが必要です。
汚れを放置すると掃除に多大な時間と手間がかかるため、こまめに掃除する必要があります。
一方、近隣駐車場を利用する場合はメンテナンスの必要はありません。
デメリット3.面積によっては駐車に時間がかかる
駐車場の面積が車1台分しかないとなれば、ハンドルを何度も切り返すことになり、駐車に時間がかかります。縦列駐車する場合は、さらに時間がかかるでしょう。
慣れれば短時間で駐車できるようになるかもしれませんが、少しでもハンドル操作を誤ると塀にこすってしまうことにストレスがたまる可能性もあります。
駐車場作りに必要な準備と、それぞれのポイント
では、自宅の駐車場を作るときは、どのような準備が必要なのでしょうか。
ここからは、自宅の駐車場を作るために必要な3つの準備と、それぞれのポイントを解説します。
■準備1.広さを決める
まずは、適切な駐車場の広さを考えなければいけません。
広すぎるとメンテナンスが大変になり、狭すぎると駐車に時間がかかるでしょう。
広さを決めるときのポイント1.駐車方法を決める
駐車場の広さを決めるには、まず車のとめ方を決める必要があります。
一般的な駐車の方法は、
- 直角駐車
- 縦列駐車
- 並列駐車
の3つです。
直角駐車は道路に対して直角、並列駐車は道路に対して並列に駐車します。2台の車をとめたい場合は、縦列駐車か直角駐車を選ぶことになるでしょう。
縦列駐車と並列駐車は、何度も切り返して駐車しなければなりません。最も駐車しやすい方法は直角駐車ですが、周りに塀があると視界が遮られ、車を出しづらくなります。
塀の有無や車のサイズを踏まえて、ベストな駐車方法を選びましょう。
広さを決めるときのポイント2.居住区の面積を踏まえて決める
駐車場の広さは、居住区の面積を踏まえて決めることが大切です。
駐車スペースを確保するために居住区の面積を小さくした場合、生活に影響が及ぶ可能性があります。大型車を所有している場合は、小型車に乗り換えて駐車場の面積を節約することも検討しましょう。
広さを決めるときのポイント3.車の買い替えを考慮する
自宅に駐車場を作るときは、車の買い替えに対応できる面積を確保するのが理想的です。
例えば、現在は夫婦2人暮らしで小型車に乗っていても、将来的に両親と同居する場合はワンボックスカーに乗り換える可能性があります。大型車への乗り換えによって駐車場の面積が不足すると、自宅の駐車場を拡張するか、近隣駐車場を利用することになるのです。
予想外の出費を防ぐためにも、車の買い替えを考慮して駐車場の面積を決めましょう。
■準備2.地面の素材を決める
自宅に駐車場を作る前には、地面の素材も決める必要があります。
駐車場の地面に使用する素材は、
- コンクリート
- 砂利
- アスファルト
などです。
後から地面の素材を変えることも可能ですが、数十万円以上のリフォーム費用がかかります。なるべく後から変更する必要がないように、素材それぞれの特徴を踏まえて選びましょう。
参考までに、それぞれの特徴を以下にまとめましたので参考にしてみてください。
コンクリートの特徴
コンクリートは、デザイン性に優れていたりメンテナンスがしやすかったりするため、多くの駐車場で採用されています。
長く使うとひび割れる場合がありますが、大きな影響はありません。コンクリートはメリットが大きい反面、費用は25~40万円程度と高めであることがデメリットです。
砂利の特徴
砂利は10万円~15万円程度と低コストな反面、雑草の除去や砂利の継ぎ足しが必要であるといったデメリットがあります。
また、駐車するときに小さな石が飛び跳ねて車を傷つける場合があるため、注意しましょう。
アスファルトの特徴
アスファルトは、5万円~10万円と低コストでメンテナンスもしやすい反面、デザイン性に乏しいことがデメリットです。
また、経年劣化で見た目が悪くなりやすいため、長く住む家の駐車場に使用したい方はあまり多くないかもしれません。
■準備3.ガレージのタイプを決める
ガレージには、
- カーポート
- ビルトインガレージ
- 掘り込み式の駐車場
- 地下車庫
などの種類があります。
駐車場の種類は、ライフスタイルや家族構成、予算などを踏まえて選ぶことが大切です。
駐車場の種類ごとに特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。
カーポートの特徴
カーポートは、柱で支えた屋根の下に車を駐車するタイプの駐車場です。
自宅の前に横に広いカーポートを作れば、2~3台の車を直角駐車できます。カーポートは家屋とみなされないため、固定資産税がかかりません。
ビルトインガレージの特徴
ビルトインガレージは、住宅に駐車スペースを組み込んだタイプの駐車場です。
狭い敷地でも駐車場を作れる反面、1階の居住スペースが狭くなります。
また、必要最小限のスペースのみを確保した場合は駐車のときに何度も切り返さなければなりませんので、注意しましょう。
掘り込み式の特徴
掘り込み式の駐車場は、敷地の一部を掘り込んで周りを囲うタイプの駐車場です。
上の階層にはベランダや庭を作れるほか、駐車場の出入り口にシャッターを取り付ければ雨風から車を守れます。
地下車庫の特徴
地下車庫は、土地の高低差を生かして地下に作る駐車場です。
居住区のスペースを広く確保できる反面、乗り降りに手間がかることはデメリットといえるでしょう。
また、床下浸水するレベルの大雨が降ったときに車が水没する恐れもあります。
まとめ
自宅に駐車場を作ることで車から降りて家に入るまでの距離を短縮できますので、生活のさまざまな場面でメリットを感じられるでしょう。駐車場を作るときは、車のサイズや前の道路幅などを踏まえて、面積やタイプを選ぶことが大切です。快適に使える駐車場作りを目指しましょう。