金森重樹氏に聞く!脂を食べる金森式高脂質食ダイエットの極意とやり方

最近話題になることの多い「高脂質食ダイエット」
極限まで糖質を絶つ代わりに油脂はたっぷり摂るという、これまでの常識を打ち破るダイエット法で、金森さん自身が2ヶ月で25キロ痩せに成功。牛脂を食べることから、多くの店舗で売り切れ続出という社会現象にまでなっています。
Twitterのフォロアー数は、なんと5万5千人超え!

そこで今回は、「金森式高脂質食ダイエット」について、金森さんご本人に直撃取材をする企画を立ててみました。実は、金森さんは、不動産の学校の前身となっている「満室経営新聞」からのお付き合い。以前から不動産投資家としてお付き合いのあった私たちだからできる、ツッコんだ話も伺っています。

金森重樹氏プロフィール
東大法学部卒。企業グループオーナー。不動産投資家やホテル経営、元歯科医院経営など多彩な顔を持つ。ふるさと納税の第一人者としても知られている。
金森重樹@ダイエットonlineサロン(Twitter)のフォロワー数は55,465人(2019/2/12現在)
公式サイト 逆説の糖質制限 高脂質食ダイエット

 

ダイエットは副産物。元々は歯のための取り組みだった

寺尾
最初に、断糖ダイエットを知ったきっかけについて教えてください。

金森
歯科医院のリノベーションをやっていた関係で、アメリカのNCBIの医学論文を読む機会がありまして、「4週間歯を磨かないかわりに、糖質を摂らないと菌が減った」というものに出会いました。しかも、歯茎からの出血は減少し、歯周ポケットも浅くなるなど、口腔環境が改善すると書いてありました。

参考:The impact of the stone age diet on gingival conditions in the absence of oral hygiene.
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19405829)

寺尾
衝撃的な内容ですよね。4週間も磨かないっていうのは・・・

金森
僕は磨きますけどね(笑
なぜ改善したかというと、私たちの口の中には「グルコース多糖体」とうものがあり、それをエサにして細菌が繁殖していきます。これは歯の周りにつくヌルヌルしたもので、「バイオフィルム」と呼ばれており、歯周病の原因になるものです。でも、そもそも、グルコース多糖体というエサがなければ、細菌も増えようがないということなんです。

寺尾
エサは糖だけということですか?

金森
そうですね。歯にはプラーク中のpH(ペーハー)の変化を表した「ステファンカーブ」というのがありまして、口の中の細菌は糖を取ると酸を作りだし、pH(ペーハー)が5.5~5.7以下になるとカルシウムが溶け出します。これを脱灰と言います。糖を摂り酸性になった口の中を唾液で中和し、再石灰化ということを繰り返しています。口の中が酸性に傾くと虫歯になりやすくなりますが、そもそも脱灰しなければ虫歯にもならないんです。旧石器時代の人類の歯を調べると、虫歯はないわけで、縄文時代においても1%程度。本来、虫歯って特殊な条件が揃わない限り発生し得ない病気なのです。
そこで、私自身が実際に試してみたら、最初の月に12.5 kg 痩せました。もちろん、歯はツルツルです。そして、次の月にまた12.5キロ痩せたんです。生まれてから一度もダイエットをやったこともなかったし、興味もなかったんですけどね。

 

断糖をすると離脱症状が起こる

寺尾
急激に痩せて、身体はきつくなかったのですか?

金森
映画で「甘くない砂糖の話」というものがあります。ここではグラノーラやヨーグルトなど、健康に良いと言われているものだけを60日間食べ続けるのですが、結果としては太ってしまいます。結局その人は、60日間の実験を終了すると、めまいや頭痛、倦怠感など、糖を取らなくなったことによる離脱症状が起こります。

寺尾
それは、結構きついものだと思うのですが・・・。

金森
きついですね。マウスの実験で、コカインが入った水と砂糖水を自由に選ばせるものがあります。結論として、マウスは砂糖水の方を選ぶんです。つまり、中毒性においてはコカインより砂糖の方が強いと言うことになります。しかも、マイルドドラッグと言って、ゆっくり体を壊すというところが違います。

寺尾
砂糖って強いですよね。

金森
そうですね。気づかないうちに体がボロボロになっていくんです。

寺尾
ダイエットをして、体調が悪くなったように感じて断念する人が多いと思うのですが、それは離脱症状だということですか?

金森
そうです。それが起こる理由にはさまざまあるのですが、そのひとつが脳内報酬系です。脳内の快楽に関わるドーパミンを分泌し、喜びを与える部位なのですが、そこにオピオイド系の麻薬を超える快楽を与えるってことですから、止められるわけがないですよ。

寺尾
大盛りのラーメンを食べた時のふわっとした感覚は麻薬と同じということですか?

金森
多幸感とか疲労が回復した感じですね。よく女子が「甘いものを食べると疲れが取れる」って言いますけど、実はそんな気がするだけなんです。

 

GI値が低いほど、長時間血糖値が高い状態に

金森
糖は人類にとって、とても貴重なものでした。だから、摂取したら全部中性脂肪に転換されて蓄積されます。例えば、先住民族であるアボリジニは年間の糖質の摂取量は約9gだったのが、現代の我々は年間45kg、ティースプーンにすると11,250杯もの糖質を摂取しています。

寺尾
今なら20杯なんて、一食で食べちゃいますよね。

金森
コーラ500mlで角砂糖14個分ですからね。
デンプンも消化されたらブドウ糖になりますから、お砂糖と一緒なんですね。角砂糖40個は食べられないですけど、実は同じ分だけ摂っているいと言うことです。

寺尾
一般的に「GI値が低いものを食べるとゆっくり消化されるから大丈夫」という話がありますが、それとは関係ないんですか?

金森
それは、グルコーススパイクといって急速に血糖値が上がり血管が傷つくことを緩やかにするということです。持続時間が長く吸収される分、高血糖の状態が長く続くので、結局は一緒だったりするんですよね。そこで糖中毒から脂質依存に移行することで断糖に切り替えやすくします。

カロリーを気にする必要がない理由

寺尾
でも、脂質が多いものって抵抗がありますよね。カロリーは気にしなくてよいと言うことですか?

金森
脂肪は、必要な量を摂ると満腹ホルモンの「レプチン」が分泌され、食欲にブレーキがかかります。

寺尾
脂っこいものが食べられないっていうのは、そういうことですね。

金森
そうです。その証拠に、赤身の一本ステーキなら食べられる量でも、脂肪が入っているとお腹いっぱいになって食べられないんです。

寺尾
それは、カロリーが高いからというわけではないんですか?

金森
脂身が入ることでカロリーは上がりますよね。1gあたりのカロリーは、タンパク質が4kcal、脂質が9kcalと言われています。でも、これはそもそも熱量計を使って計測したものであって、すべてが吸収されるわけではありません。必要以上の脂質は体外に排出されるので、摂取カロリー分が体に溜まるというわけではないんです。
それに、腸内細菌叢もあります。例えば、牛は草しか食べないから摂取カロリーは0ですが、それでも500kgの体を維持しています。その理由は、牛が細菌と共生していてセルロースを分解させることで間接的にエネルギーをもらっているのです。つまり、摂取するカロリーと排出するカロリーの差が太る原因ではないということです。

寺尾
だから牛脂を混ぜてカロリー的にはすごく上がっても、そのまま太るわけではないということなんですね。

金森
そうです。あと、もう一つ決定的なことは、そもそも食べたことによってカロリーが使われているということです。これを食事誘発性熱産生 DITと言うのですが、例えば、タンパク質を食べると消化のために30%ものエネルギーが失われます。これを考えても、食べた摂取量がどうとか、排出量がどうとか、計算が狂ってくるわけです。

寺尾
つまり、カロリーってあてになるものじゃないってことですか?

金森
そうですね。嘘っぽいですね(笑

 

米は植物だが、そもそも人類は草食ではない

寺尾
糖はどのようになっているのでしょうか?

金森
糖を摂取するとインスリンが出て、すべて中性脂肪に転換されます。糖は排出されません。人間はエネルギーを溜め込んで、「ケトン体」に変えて動くようになっています。本来の人間の体は何百万年もそうなっていました。ところが農業が始まった1万年前に、炭水化物という、人間の体にとってはほとんど経験のないものを摂りだしました。これが肥満の始まりであり、病気の始まりです。
元々、人間の腸は肉食動物のもので、草食動物のように長くはありません。草食動物であれば腸は長く、細菌叢に発酵させながら栄養をとりますが、人の場合はどちらかというと肉食獣の消化器官を持っているわけですね。

寺尾
でも、人間の臼歯は、穀物をすりつぶすためにあると聞いたことがあるのですが、それとは合致しないことになりますよね?

金森
よい質問ですね。本当に食肉目だったらライオンの牙のように発達しているはずです。つまり、人間の歯は肉を切り裂くために作られていないのです。
それについては、「親指はなぜ太いのか」という本に書いてあります。これは、全世界の霊長類を調べて回り、サルの口と手の形を研究した本です。それによると、「アイアイ」という猿は、中指だけが針金のように長くなっています。アイアイはある特別な木の実を食べるのですが、木の実の端っこをかじって穴を開けて、そこに指を突っ込んで食べます。そのため、木の実を突き通しやすいように進化しています。

ということは、手指の進化は主食によって影響されるということです。霊長類のサルの仲間でも、肉食もいれば、草食、果物食もいます。人間のように雑食とは限りません。

寺尾
そういえば、ゴリラは草食ですよね。

金森
はい。草やツルを引き抜くために親指は短く太くなっています。それぞれの手によって、肉食なのか、草食なのかがわかるというくらいです。歯の形も同じで、人間は臼歯と門歯がほぼ同じ大きさです。これは、何かをかみ砕くためではなく、すりつぶすためのものだったのです。

 

元々人は、骨髄を食べていた⁉

金森
では、何をすりつぶすかというと、人は手で石をつかんで骨を砕き、骨髄を食べていたんです。

寺尾
骨髄ですか?

金森
1920年代、小児科医のクララ・デイビスが行った「カフェテリア実験」というものがあります。孤児院で行ったのですが、乳幼児に野菜や果物など、何でも食べられる状況におきます。まだ、言葉も分からない、文明にさらされてない子ども達が、最初に手をつけたのが、脳みそと骨髄だったんです。一番脂肪分が豊富で、栄養価が高く、体力がない幼児でも食べられるものだからです。

寺尾
脳みそや骨髄って、食べられるのですか?

金森
羊の脳みその料理がありますが、ぷにぷにと柔らかいんですね。あとオーソブッコや骨髄をスプーンで食べる料理などもあります。それに、とんこつラーメンなんかも豚の骨髄ですよね。

仲島
赤ちゃんは分かっているんでしょうね。

金森
本能として骨髄を食べたわけですからね。歯や骨も5分ぐらいかけて、ゆっくりすりつぶすと、とろとろの粉になって食べられるようになります。また、骨と肉の栄養価を比較すると、骨の方が脂質やタンパク質も高い。骨に栄養はないと思うかもしれないけど逆なんですね。これらをあわせて考えると、人間はもともと骨髄を食べていたとしか考えられないんです。

寺尾
繋がっている感じがしますね。でも、1万年も米を食べているわけですから、そろそろ米が必要な体になっていくんじゃないかっていう風には考えられませんか?

金森
適応とか進化って、何百万年という月日がないと起こらないんですよね。1万年で変わっていたら、次の時代は宇宙人みたいになっちゃうでしょ。

寺尾
そうか。だから、穀物を食べるべきだっていうのは崩されたんですね。

断糖によって得られる数々のメリット

寺尾
断糖のメリットは、ダイエットと歯の状態が良くなることの他にありますか?

金森
肌ツヤがよくなりますね。頭皮の血流が促進されるので、細かった毛髪が太くなってきます。

仲島
白髪とかにもよさそうですね。

金森
後は炎症が消えたりね。

寺尾
胸焼けも、食べ過ぎによる症状だから改善しますか?

金森
そうですね。逆流性食道炎にはよいですね。なぜかというと、サーモンなどは5分で消化されるのに、米は5時間もかかるんです。

仲島
みんな逆に思っていますよね。

金森
そうそう、風邪引いた時におかゆを食べちゃいますが、本当は消化できずに逆流性食道になる可能性が高いですね。同じ理由で、飲んだ後にラーメンとか食べると翌日に残って胸焼けになります。

寺尾
翌朝、大変ですよね。つまり、消化してないってことですか?

金森
そうですね。5時間も胃酸が出続けたら、炎症を起こしますから。実は、お酒のせいじゃないんですよね。

仲島
昔はなかった花粉症も、断糖したらなくなっていくって感じですかね。

金森
アレルギーは減ります。あと精神的な病気にもよいと思います。うつ病も血糖値の変動による「シュガーハイ」によって起こりやすくなりますからね。

仲島
あと、ガンも砂糖がエサになっているんですよね?

金森
そうです。通常の細胞とガンの細胞を比較すると、ガンの細胞の方が5~6倍の砂糖を取り入むことが分かっています。糖が好きなんですね。これを利用したのが、ガンのペット検診です。着色したブドウ糖を体に流すことで、目に見えないガンの赤ちゃんを発見することができるわけです。

ですので、完全に断糖することで、がん細胞はなくなってしまいます。実際、フォロワーさんでガンが寛解した人もいるんですよ。

 

間違いだったコレステロールが身体に悪という考え

寺尾
ぼくが子供の頃って、バターはダメでマーガリンにしようとか、卵黄がダメとか、コレステロールはダメだという認識がありましたが?

金森
2015年4月に、日本はコレステロールの摂取制限を廃止しました。2015年5月には日本動脈硬化学会が、「心臓疾患とコレステロールは実は関係なかった」と言っています。逆に、マーガリンに関しては、「トランス脂肪酸のほうが毒だった」と言うことで、アメリカでは口に入れるものとしては全廃されることは決まっています。

参照(http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/overseas/usa.html

寺尾
日本は緩いんですよね。

金森
緩いですね。確実に体を壊すことが分かっているのに、今でも、「動物性油脂が悪いから植物性にして、コレステロールの低い食事をしましょう」って言う「マクガバンレポート」にしたがっていますよね。そうやって、アメリカは肥満大国になったのに・・・。
1970年代にアメリカで、脂質が悪いか、糖質が悪いかという論争が起こりました。結局、脂肪が悪いっていうほうに軍配が上がったのですが、後になって、砂糖協会から14万ドルの賄賂が渡っていたことが発覚しました。

砂糖が中毒性を高めるポイントを目指して商品開発が進んでいる

寺尾
砂糖協会って、めちゃくちゃ力があるんですね。

金森
世界的大企業が絡んでいますからね。米国のある飲料メーカーは61段階の砂糖含有の比較試験を行うことで、最も中毒性が高く、それ以上砂糖を入れると逆に甘すぎて消費が落ちてしまうギリギリの砂糖含有量を見つけました。これを「至福点」と名付けています。

仲島
最高点を目指すっていうことですね。

金森
そうです。最初はある飲料をどうやって中毒化させるかということをテーマにしたと言われていますが、至福点が見つかると、シリアル業界などにも一気に広がっていきました。超大手企業が大量に研究者を導入して、糖質中毒を作り出したと言うことですね。

仲島
そうやって中毒化すれば、売上も必然的に上がるということですよね。売上に一番貢献できるだろうし、健康なんかどうでもいいんですね。

 

食べるものを決めてしまえば楽。味付けは塩で

寺尾
さて、これが金森さんの食事ですが、あまり厳しい食事制限ではないような気がしますよね。

金森
そうですね。食べられるものが決まっているので、楽ですよ。お肉を食べるとかね。

寺尾
金森さんの選ぶ物って、調理前みたいな感じですよね。タレとかがないので。

金森
全部、塩って決めていますからね。

寺尾
それって、素材の味がわかるので、お金がかかるかと思うのですが。

金森
人によるのではないでしょうか? デパ地下でも、安いところは安いですからね。

寺尾
食べてはいけないものって、例えばどんなものがありますか?

金森
玉ねぎって砂糖の塊なんですよ。土中に埋まっているものは、全部が糖質を多く含んでいます。人参、ごぼう、レンコン、大根とかは全部ダメ。カボチャもダメですね。根菜類は駄目ですから、和食で食べられるものはなくなりますね。

仲島
日本食はそもそも砂糖やみりんを使っていますしね。でも、油脂は取っていいんですよね。金森さんのダイエットが評判になってから牛脂が買えなくなっちゃいました。それで、松坂牛の牛脂があって、高かったんですけど、なくなる前にと思って3 kgぐらい買ったんです。

金森
お味はどうでしたか?

仲島
美味しかったです。Twitterを見ていると、「牛脂が嫌いだ」とか「食べにくい」っていう意見もありましたが、私は美味しくいただけました。半解凍状態で薄くスライスして焼いたら、ベーコンみたいな感じでした。

金森
食べにくいと感じる人は、ハンバーグにするといいかもしれませんね。たくさん作って冷凍している人もいます。あとは、浮き出た脂をどうするかっていうところですが、最後まで使いたい人は、スープに入れたりとかしていますね。

仲島
茹でて食べる方も、その茹で汁に塩を加えて、スープにしていますよね。

 

血糖値は60台。インスリンが出ない生活を心がける

金森
これが、グルコース測定器というものです。今、血糖(間質液中グルコース)値が74ですね。これは高めに出ますので、本来だったら60台ですね。

寺尾
結構低いですね。普通100ぐらいありませんか?

金森
ぼくの場合、センサーが正常値をだせば60台ですね。

寺尾
これだと、インスリンは出ないですよね。

金森
はい。出ないようにしています。

 

 

塩分摂取量も減り、肉を甘く感じるようになった

寺尾
断糖生活をはじめて、どれくらいですか?

金森
2年ぐらいですね。

寺尾
今は食べたい欲求は、あまりないものでしょうか?

金森
人間の味蕾は、10日間で変わるんですね。それによって、甘くないものを甘く感じられるようになります。例えば、お肉は甘いんですよ。結局、グルタミン酸だとかイノシン酸だとか旨味成分が感じられるようになりますので、満足感は高まりますよ。素材の味がわかるようになるという感じですね。
あと、塩味がよくわかるようになります。普通はご飯と一緒に食べるために、塩分はある程度強くしてあるんですが、断糖するとおかずだけ食べることになるので、塩分の摂取量が極端に減ります。

仲島
なるほど。ご飯に合わせて、ちょっとしょっぱめにしているってことですね。

金森
日本人は平均で1日11gの塩分を摂取していますから、心臓病のリスクが高くなるのは当然なんですよね。

仲島
そう言えば、私は金森さんのツイッターを拝見してから、私にもできるだろうかと思って断糖してみたんですが、以前はチョコレートとか甘いもの食べないと耐えられなかったんですけど、それがなくなりましたね。

金森
欲求自体がなくなったでしょう。

脳はブドウ糖がなくてもきっちり働く

寺尾
頭で理解しているから受け付けなくなるという感覚はありますか?
例えば、ご飯を見て砂糖に思えるとか。

金森
それは重要ですね。ダイエットを昔からやっている人の多くは、脂身を避けるんですよね。だから、文化的なものと生物学的なものって違うっていうことですね。

寺尾
脳はブドウ糖しか使えないから、糖質は一定量必要だっていう説がありますよね。でも、断糖しても頭は回るってことなんですが、それは何かがブドウ糖の代わりになっているということですか?

金森
脳はケトン体を栄養素として使えます。グリア細胞というものがブドウ糖を必要とするだけで、脳の思考をつかさどるニューロンという細胞自体は、そもそも解糖系で動いていないんです。だから、そもそも必要ないです。
血糖値が仮に100だとしますよね。人に5ℓの血液がながれているので、ブドウ糖は5gしかないんですよ。ティースプーン一杯くらい。それなのに何十杯分も摂るとおかしくなるのは当たり前です。5gぐらいなら、体内で作り出しますから。

寺尾
では、勉強疲れにちょっと甘いものを取ってというのは?

金森
それは機能的には眠くなるだけなんですよね。

寺尾
間違った説って結構あるんですね。

 

人工甘味料は甲状腺のバランスを崩す可能性がある

金森
他にもいろいろありますよ。例えば、カロリーゼロのほうがダイエット効果は高いと思って、大量に人工甘味料を使っていますよね。発がん性についても騒がれていますが、そもそも人工甘味料は人体にどういう影響を及ぼすか分かっていないんです。腸に味覚があることがわかったのが3年前。体内で砂糖のような成分に変化する食品があるから、腸でも味を感じています。

寺尾
そこで察知したものは吸収しないってことですか?

金森
吸収はするんですが、血流に入ってからインスリンを出したのでは血糖値が上がりすぎるため、早く対処するために味を感じています。ただ、人工甘味料は甘いという知覚があるにもかかわらず、カロリーがないですよね。そのために、その甲状腺のバランスがおかしくなるんじゃないかと言われています

 

糖を絶てば、糖尿病もよくなる

寺尾
病院で行っている栄養指導って、すごく古く感じますよね。

仲島
母が40代の頃から糖尿病で、病院でもらってきた本の情報が刷り込まれているので、脂肪分はカロリーが高いから駄目だって言いますね。

寺尾
糖尿病の食事って完全に低脂肪食ですよね。

金森
そうです。低脂肪高炭水化物ですよね。だから、血糖値が上がってインスリンがでてしまいます。そして、インスリンが出にくい糖尿病の方はインスリンを注射で打たなくちゃいけなくなって、一生薬漬けですよ。

寺尾
糖尿病って、治らないと言われていますもんね。

金森
でも、実際には、よくなっている人がたくさんいます。フォロワーさんにⅡ型糖尿病で入院させられた人がいるんですが、ご飯を隠して食べたことにして自分で考えたものだけを食べ、良くなって退院した人もいます。

仲島
何のための入院なのか分かりません。

金森
あと、そういうメニューにするとお昼を食べても、眠気がきません
血糖値が上がるとインスリンが大量に出て、血糖値を下げようとします。その時に低血糖状態になるから眠くなるんですね。なので、血糖値がまったく変化がない状況にすれば、眠くならないのです。

寺尾
それは、活動時間が増えていいですね。寝なくても、ボーッとすることがありますしね。

 

コーヒーにも? 意外なところに含まれる糖類

金森
食後にコーヒーを飲む人がいますが、コーヒーには0.7gくらいの糖質が入っているので注意が必要です。

仲島
コーヒーは好きで飲んじゃいますね。

金森
コーヒーを4~5杯飲むと、角砂糖1個分ですよ。

寺尾
その程度でも駄目なんですか?

金森
これが蓄積していくと、1日20gに抑えられなくなるんですよ。

寺尾
1日で20gなんですよね・・・。ご飯食べたら終わっちゃう分量。コンビニにある塩おにぎりだと、糖質が40gくらいありますので、あれだけでもアウトですよね。

金森
コンビニと言えば、焼き鳥の塩がありますが、あれは焼き目を付けるために小麦を使っているのでダメですね。

 

お酒は飲んでもOK! 脂肪肝はアルコールが原因ではない

金森
トリスハイボールの缶は100㎖あたり2.3gの炭水化物が入っています。お酒を飲むのであれば、自分で作るのが安心です。

寺尾でも、お酒を飲めるのはありがたいですね。

金森
毎日ビールを2ℓ飲んでいた時は脂肪肝になっていましたが、今はウイスキーを炭酸水で割って1.5ℓ飲んでいますけど問題ありませんよ。

寺尾
それはいいですね。肝機能の低下や脂肪肝は、糖質と関係あるんですか?

金森
糖質を取るから、臓器に脂肪がたまるようになるんですね。簡単に言えば、フォアグラです。中性脂肪が過剰になると当然、肝臓にも脂肪がたまっていきます。
最近はアルコール性脂肪肝よりも、非アルコール性脂肪肝の方が体への影響が大きいことがわかってきました。非アルコール性脂肪肝には先ほど言った脂肪沈着と、栄養欠乏性の脂肪肝というのがあるんです。ダイエットばっかりやっていると脂肪肝になるんですね。

仲島
それって、どうゆうことですか?

金森
肝臓の中性脂肪はリポタンパクと結合することで全身に運ばれていくのですが、野菜ばっかり食べているとタンパク質不足になり中性脂肪を全身に運べなくなってしまいます。その結果、内臓に脂肪が沈着して、非アルコール性脂肪肝になってしまいます。そうゆう人は、痩せていてもお腹だけぽっこりしている。つまり、脂と肉が足りないんですね。

仲島
でも女性ってカロリー神話を信じるから、野菜ばっかり食べてしまいますよね。脂身なんて絶対に食べない!

金森
そうすると質的栄養失調になって、栄養欠乏性の脂肪肝になって、体は痩せているんだけどお腹に脂肪がいっぱいついて蓄積しちゃうようになるんですよね。

仲島
そうなると、なかなか痩せられないですよね。冷え性にもなるし。

金森
タンパク質がないことによって中性脂肪を全身に運ぶ機能が弱まるからですね。

寺尾
そうすると、タンパク質をかなり摂ることになると思うのですが、日本人は体重1kgにつき1gくらいが適量と言われていますよね。それによって腎臓に負担がかかるとうことはないのでしょうか?

金森
医学的に言うと、健康な人がタンパク質を摂ると、腎臓の機能はむしろ上がると言われていますので、心配はありません。

仲島
あと、カロリー中心で考える人は、お肉でタンパク質を食べるより、それを減らしてでもケーキをちょっと食べたいって思っちゃいますよね。総カロリーを増やさなければいいという考えですが、それってダメですよね。

金森
ダメですね。

仲島
そういえば、金森さんのツイッターで一番衝撃的だったのは、中途半端にケトン食にして炭水化物をちょっと食べるんだったらやらない方がいいということでした。

金森
そうですね。死亡する率が上がるからね。脂質糖質の組み合わせは最悪ですから。

 

まずはスタートすることが大切

仲島
大家さんでも金森式ダイエットに興味を持っている人が多く、いくつか質問を聞いてきました。お答えいただいてよろしいですか。
バターコーヒーの著者は、グラスフェッドのビーフにこだわっていますが、あまり気にしなくてもよいのでしょうか?

金森
グラスフェッドだとか和牛の牛脂だとか、微妙な違いですから、和牛の牛脂でもいいからとりあえず試してみるべきだと思います。細かいことよりも、まずは断糖して何を食べたら血糖値が下がるのかを調べてほしいですね。完璧にできて、そこからより良くするためにという段階で、グラスフェッドにすればいいと考えるべきです。

仲島
脂質を大量摂取料するのに、牛脂の他、豚脂、オリーブオイル、バター、MCTオイル、サーモン、サバ缶などがありますが、効果は同じでしょうか? という質問ですね。

金森
基本的には全部いいですね。ただ、MCTオイルだと大さじ2杯以上食べるのはきついですし、オリーブオイルも結構お腹にきますよ。

寺尾
バターコーヒーを飲むようになって、体が油臭くなるっていう話は聞いたことありますか?

金森
私の周りにはいませんね。それは、燃料をブドウ糖から脂質に変える端境期にいるんだと思います。その時期に匂いがするだけで、完全にケトン体のみのエネルギーになれば元に戻るのではないでしょうか?

寺尾
そうゆう方って、脂質を大量に摂取するような体質じゃないんだって思ってやめちゃうんですよね。

金森
そんな人はいないと思うんですよね。人類は元々、脂質で活動してきたわけですから。人は何十年にも渡って糖質漬けになってきたので、切り替わるのに時間がかかるっていうのはあると思いますね

 

ビタミンCフラッシュが、がん細胞根絶に効く仕組み

仲島
金森さんのTwitterを拝見していると、皆さんがいろいろな取り組みをしていますよね。ビタミンCフラッシュだとか、ナイアシンフラッシュだとか。その結果をTwitterに書いているので、すごく勉強になります。

金森
ちょっとビタミンCフラッシュの話をしますね。ビタミンCって、ほとんどブドウ糖と構造式が同じなんですね。前に、がん細胞は通常の5~6倍の糖を吸収すると言いましたが、正常細胞が満たされるレベルの量までしか糖を与えなかったら、ガンは必然的に餓死します。その時に、大量にビタミンCを体に入れると、ガンとブドウ糖は結びつきやすくなっているから、だまされてビタミンCを大量に取り込んで、血糖値が上がります。

仲島
それは悪いことじゃないんですよね。

金森
糖じゃなくて騙されているだけ。だから、がん細胞を餓死させるのは、断糖した上でビタミンCを大量に摂取するのがよいわけです。しかも、安いしね。業務用なら1キロ1,500円で購入できます。ただし、瓶に入っているのは糖衣だからダメですね。

仲島
ますます断糖に興味を持ったのですが、飽きてしまいそうな気がしています。どうすればいいでしょうか。

金森
料理は加工すればするほど糖質を摂ってしまうんですよね。調味料にも糖質が入っていますから。月に10キロとか痩せる人は、エサのようなものを食べていますよ(笑
結局、どっちを摂るかと言うことが重要だと思います。

仲島
以前、フォロアーさんとお料理を作っていましたよね。それをまたやっていただきたいなと思っています。

金森
豚脂と高野豆腐でつくった豚脂とんかつですね。脂まみれだけど、中身だって豚脂だし、パン粉も高野豆腐だしね。あれを、わさび醤油で食べるといけるんですよ。

仲島
ぜひ、またやっていただけることを期待しています。

寺尾
今日はありがとうございました。

 

編集後記

金森式断糖ダイエット。非常に納得できる内容だったのではないかと思います。
調味料は塩にし、特定の食品だけを食べることがポイントとなりますが、毎日の献立に頭を悩ませることもなくなりそう。一念発起して、スタートしてみるのもいいかもしれません。ただし、中途半端はNG。
ダイエットしながら、お肌もツルツル。歯もきれいで、病気にもならない。そんな夢のような人生を手に入れてみませんか?

 

取材協力
ザ ランドマークスクエア トーキョー
〒108-0074 東京都港区高輪3-13-3 シナガワグース内
TEL.03-5447-1151
https://www.landmark-tokyo.com/restaurant/alldaydining.html

 

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