ウイルス感染を防ぐために自宅でできること5選!感染経路も再確認

  • 2020/4/21
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世界中で猛威を振るっている「新型コロナウイルス感染症」をはじめとするウイルス感染を防ぐには、どのような対策が必要なのでしょうか。また、意外と知らないのが、細菌とウイルスの違いやウイルスの感染経路です。

ここでは、ウイルス感染を防ぐために自宅でできることや、人にうつさないための対策をご紹介します。新型コロナウイルスの影響で不安な毎日を過ごしている方や、ウイルス感染症にかかるリスクを減らしたい方は参考にしてみてください。


ウイルスと細菌の違いを覚えておこう

細菌とウイルスを同じものと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、両者には明確な違いがあります。

適切に対策するためにも、それぞれの違いを確認しておきましょう。

ウイルスの特徴

まずは、ウイルスの特徴から紹介します。

ウイルスは細菌の50分の1ほどのサイズで、細胞を持たないことが特徴です。

人の細胞に入ることで自分をコピーし、やがて細胞を破裂させます。そして、破裂した細胞から飛び出したウイルスが他の細胞へと入ることで、さらに増殖するのです。

-ウイルスの感染症に使う薬

ウイルスには細胞壁がないため、抗菌薬は効果がありません。そのため、ウイルスに対しては抗ウイルス薬を使用するのが一般的です。

ただ、抗ウイルス薬は数が少なく、感染症によっては効果の認められている薬がない場合もあります。そして新型コロナウイルス感染症も、抗ウイルス薬がない感染症の1つです(※2020年4月現在)。

細菌の特徴

続いて、細菌の特徴を見てみましょう。

細菌は、細胞が1つのみの単細胞生物。栄養があれば増殖できます

もともと人の皮膚や大腸などに生息しており、皮膚の健康を保ったり腸内環境を整えたりしてくれているのも、細菌です。

例えば、病気を引き起こす黄色ブドウ球菌は、もともと皮膚に存在します。また、腸内環境を整えることで知られる乳酸菌も細菌の一種です。

このように、人と細菌は昔から共存しています。

-細菌の感染症に使う薬

細菌の感染症に使用するのは、抗菌薬です。

細菌を包む細胞壁を壊すことで細菌を殺し、増殖を防ぎます。

ウイルスの感染経路2つ

ウイルス感染を防ぐには、感染経路への理解が欠かせません。ここからは、ウイルスに感染する経路を2つ紹介します。

1.飛沫感染

飛沫感染とは、ウイルス感染者の

  • くしゃみ
  • 唾(つば)

などのしぶき(飛沫)を吸い込み、感染することです。

しぶきと一緒にウイルスが放出されることで他人に感染するため、感染者との距離が近かったり同じ空間に長時間いたりすると飛沫感染のリスクは高まります

2.接触感染

接触感染とは、ウイルスが付いた手で口や鼻の粘膜に触れて感染すること。

感染症が咳やくしゃみを手で受け止めると、手に大量のウイルスが付着します。その手で周りの物に触れると、物にもウイルスが付いてしまうのです。

例えば、不特定多数の人が触れる以下の場所にはさまざまな細菌やウイルスが付着しています。

  • 電車のつり革
  • エスカレーターの手すり
  • ドアノブ

ウイルスが付いた物に触れた手で口や鼻を触ることでウイルスが体内へと侵入し、感染症を引き起こすのです。

ウイルス感染を防ぐために自宅でできること5つ

ウイルス感染を100%防ぐ方法はありませんが、感染リスクは次の対策で抑えられます。

1.正しい手洗い習慣

接触感染を防ぐために、まずは正しい手洗いを習慣づけましょう。

正しい手の洗い方は、次のとおりです。

  1. 水やお湯で手をすみずみまでぬらします
  2. 石けんやソープを手に付けて、手のひらをよくこすりましょう
  3. 手の甲にも泡を付けて、十分にこすってください
  4. 指先や指と指の間、爪と皮膚の間を丁寧に洗います
  5. 親指をもう片方の手でつかみ、ねじるように洗いましょう
  6. 手首にも泡を付けて、十分にこすってください
  7. 水やお湯で泡を丁寧に洗い流します
  8. 清潔なハンドタオルやペーパータオルなどで水気を取り除きましょう

接触感染を防ぐためには、手を正しく洗うだけでなく、帰宅時や食事の前後など、こまめに手を洗うことも大切です。

2.生活習慣を整える

十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事は、ウイルスへの抵抗力を高めます。夜ふかしや偏食は、できるだけ避けましょう。

また、

  • 高齢者
  • 妊婦
  • 小さな子ども

などはウイルスや細菌に対する抵抗力が低いため、生活習慣を整えることを強く意識してください。

3.適切な湿度を保つ

空気が乾燥していると、のどをはじめとする粘膜の抵抗力が低下します

適切な湿度を保てない部屋では、加湿器を使いましょう。その際は、湿度を自動で調節できるタイプの加湿器がおすすめです。電源を入れておくだけで、適切な湿度に調節できます。

4.身の回りのものをこまめに消毒する

食器や手すりなど、手や口が触れるものをこまめに消毒しましょう

食器類であれば、煮沸消毒がオススメです。ほかにも、テーブル・ドアノブなどは薄めた塩素系漂白剤で拭くことで消毒できます。

5.こまめに換気する

空気中のウイルスを部屋から追い出すために、できるだけこまめに換気しましょう

換気をすれば感染を100%防げるわけではありませんが、こまめに換気することで感染リスクを抑えられます。

人にウイルスをうつさないための対策4つ

自分がウイルスに感染したときは、人にうつさないことも大切です。

ここからは、人にウイルスをうつさないための対策方法を4つ紹介します。

1.咳エチケットを徹底する

咳エチケットとは、咳やくしゃみによるしぶきを飛ばさないよう、咳やくしゃみをするときにマスクやティッシュなどで押さえることです。

マスクやティッシュのほかにも、ハンカチや服の袖を使うことで飛沫を防げます。

手で押さえると手に付いたウイルスを周りのものへとうつしてしまいますので、咳やくしゃみを手のひらで受けるのはやめましょう

2.マスクを正しく着用する

マスクは飛沫を飛ばさない方法として有効ですが、正しく着用しなければ効果がありません。

次のポイントを押さえて、マスクを正しく着用しましょう。

  1. 鼻と口の両方を覆う
  2. 適切なサイズのマスクを選ぶ
  3. 隙間ができないように着用する

また、布マスクも飛沫感染を防ぐのに有効とされています。

ただし、布マスクは毎日洗うことが重要です。軽く押し洗いをして十分にすすぎ、陰干ししてから再利用しましょう。

3.むやみに物を触らない

咳エチケットを守っていても、手にウイルスが付着する場合があります。

例えば、くしゃみをした後は口の周りに唾液がついているため、口に触れた手でドアノブやスイッチに触れると接触感染の原因になるでしょう。

自分の手にはウイルスが付着していると考え、むやみに物を触らないことが大切です。

4.体調が悪いときは人との接触を避ける

体調が悪いときは、人との接触を避けましょう。

日本には、少しくらい体調が悪いからといって簡単には休めない風習があります。しかし、ウイルスの感染症が流行している最中は話が別です。

体調が悪い=ウイルス感染症である疑いがあると考えられますので、状態に応じて適切に行動しましょう

まとめ

ウイルス感染を防ぐためには、正しい手洗いを習慣づけたり、生活習慣を見直したりすることが大切です。流行中の新型コロナウイルスをはじめ、インフルエンザウイルスやロタウイルスなど、さまざまなウイルスが存在します。可能な限り感染のリスクを抑え、人にうつさないよう意識して行動しましょう。

加藤 良大

加藤 良大

投稿者プロフィール

歴8年の専門記事ライター。不動産記事の執筆本数は500本を超える。不動産売却や税金の話、相続やM&Aによる不動産売買に関する記事を執筆。誰が読んでもわかりやすく、すべての疑問を解決できる記事の執筆を心がけています。

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