ただ分けるだけじゃダメ!家事を平等に分担するための3ステップ
- 2019/7/9
- ライフスタイル
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誰かと同居をしていると、家事の分担がトラブルの元になることもあります。どんなに仲が良かった2人でも、家事のストレスが原因で不仲になる可能性もあるのです。
そこで、今日は家事を分担する3ステップと各ステップのポイントを紹介します。家事の分担に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
家事を平等に分担するのは難しい
家事を分担する際に、「平等に分担しよう」と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、家事を平等に分担するのは簡単なことではありません。
というのも、人にはそれぞれ得意不得意があるため、同じ家事でも人によって負担の大きさが異なるからです。
たとえば、苦手な人にとってはストレスでしかない「料理」も、好きな人にとっては楽しい家事ですよね。片付けや掃除に関しても、好きか嫌いかで本人にかかる負担は大きく異なります。
だからこそ、家事の分担は難しいのです。
では、どうすればお互いに納得のいく分担ができるのでしょうか。
1.まずは家事に関する意識を理解し合おう
お互いに納得しながら家事を分担していくためには、お互いの家事に関する意識を理解し合うことが大切です。
どんな関係であっても、自分以外の誰かが考えていることは分かりません。頭の中をのぞき見ることはできないため、分かっているつもりでいても実際にその予想が当たっているかどうかは分からないものです。
そこで、まずは「どの家事にどの程度の負担を感じるか」について話し合ってみることをオススメします。
たとえば、わが家では
- ゴミを集めて出す → 息子の役割
- ゴミ箱にゴミ袋をかける → 私の役割
としています。
これは、「ゴミを集めて捨てに行くのはいいけど、ゴミ袋をかけるのは面倒だしやりたくない」と息子が言ったからです。また、私と同居していた妹は、「ドラム式洗濯機のフィルター掃除が面倒で、やりたくない」と言っていました。
このように、「面倒だと感じる家事」は人によって異なります。家事を分担するときは、まずこういったお互いの考えについて話し合ってみてください。自分と意識が違うことにきっと驚きますよ。
ポイント1.話し合いながら書き出しておく
時間を有効に使うためにも、紙に書きながら話し合いを進めるのがポイントです。
少し大きめ(A4サイズ程度)の紙を、できれば3~4枚は用意しましょう。
紙を用意したら、1枚をあなた用、1枚をパートナー用にして、お互いに自分の「好きな家事」や「こだわりがある家事」を上半分に、「嫌いな家事」や「どうでもいいと思う家事」を下半分に書き出してみてください。
この作業によって、お互いの好き嫌いやこだわりのある家事を可視化できます。
もし2人に共通する「好きな家事」と「嫌いな家事」があれば、その家事に色や印を付けておくと後で分かりやすいですよ。
2.実際におこなう家事を書き出してみよう
次に、先ほど書き出した家事以外の家事、つまり、お互いに好きでも嫌いでもなく、こだわりもない家事を別の紙に1つ1つ書き出してみます。
いわゆる「名もなき家事」と呼ばれるような細かい家事を含め、実際におこなっている家事は全て書き出しましょう。
そして、それぞれの家事に対して、負担の大きさを表す「★マーク」を付けていきます。
たとえば、
- 家のゴミを集める+捨てに行く★★
- それぞれのゴミ箱に袋をかける★
- トイレ掃除+トイレットペーパーの補充★★
- お風呂の掃除★★★
といった感じですね。
こうした1つ1つの作業を一緒におこなうと、「勝手に決められた」「押し付けられた」と感じることがありません。「2人で分担した」と思ってもらうためにも、2人で相談しながら書いてみてください。
ポイント2.なくせる家事や頻度について考えてみる
家事を書き出しながら、「なくせる家事があるのでは?」「もっと頻度が少なくても良いのでは?」といったこともあわせて考えてみましょう。
「洗濯物をたたむ → しまう」という家事に関していえば、ハンガー収納に切り替えることで随分と時間を短縮できます。下着や靴下、タイツやストッキングといった小物類をしまう方法に関しても、今より効率的な方法があるかもしれません。2人で考えてみてください。
また、子どもには自分のものを自分で片付けさせるのがオススメです。
幼児のうちから習慣づけておけば、子どもに物心が付く頃には本人にとっても手伝うことが当たり前となっています。「まだ小さいから」と諦めず、どんどんお手伝いをさせましょう。
さらに、「掃除機は毎日かけるもの」「洗濯は毎日するもの」といった固定観念が、知らず知らずのうちに自分たちを苦しめている可能性もあります。昔と今では時代も働き方も異なりますので、自分たちの働き方に合わせた家事の仕方や頻度を一度じっくり考えてみてください。
頻度を変えたくない人は、
- 食器洗い乾燥機
- 乾燥機付き洗濯機
- ロボット掃除機
といった「家事の負担を軽減してくれる家電」に頼るのもアリですよ。
3.「平等」を目指して家事を割り振る
ここまでの作業が終わったら、いよいよ家事の分担を始めます。
分担のポイントは1つだけです。それは、お互いが「これなら平等だ」と納得しながら決めていくこと。
そこで注目してほしいのは、先ほど付けた「★マーク」の数です。自分に「★が2つの家事」を1つ割り振ったら、パートナーにも「★が2つの家事」を割り振ります。
どうしても★の数が合わないときは、家事の数で調整すればOKです。たとえば、「★★」の家事を1つ+「★」の家事で、「★★★」と同じ★の数になります。
こうして1つ1つ書き出していけば、自然と平等に割り振れますよ。
ポイント3.お互いの働き方にも注目すべし
家事を分担するときは、お互いの働き方や育児の負担にも注目しなければいけません。
時短勤務で働く妻と毎日19時まで残業をする夫では、帰宅してから家事に割ける時間は異なりますよね。また、週休2日の夫と専業主婦に同じ量の家事を分担するのも平等とはいえませんし、赤ちゃんがいる家庭では家事だけでなく育児の負担についても考える必要があります。
このように、2人の働き方や育児への参加の仕方などが異なれば、たとえ「★マーク」の数を同じにしても平等ではなくなってしまう可能性があるのです。
家事を分担するときは、家事だけでなく働き方や育児の負担にも注目しながら考えましょう。
まとめ
分担した通りに家事をしても、実際に始めてみると「やっぱりこうすれば良かった」「ここを変えてほしい」といった不満が出てくるかもしれません。そのときは、2人でもう一度その家事について話し合ってみてください。
「ちりも積もれば山となる」という言葉があるように、小さな不満も積もれば山となり、いずれ崩れます。口に出さない限り、不満に思っていることは決して相手には伝わりません。どんなに小さなことでも、2人で話し合って1つ1つしっかり解決していきましょう。