【連載】ニュージーランドの住宅価格について
- 2020/8/16
- 不動産投資
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こんにちは、ふりーパパです。
最近になって、不動産の看板に『Sold(売れました)』の張り紙がしてある物件が目立つようになりました。通常、ニュージーランドでは、冬場(5月~8月)の不動産の値動きはかなり悪くなるのですが、今年は例外のようです。
新型コロナによるロックダウンが約2か月続いたこともあり、今年の6月までは動きがかなり鈍かった。しかしながら、7月に入ってから物件は飛ぶように売れるようになったらしい。ニュージーランド中央銀行が、ゼロ金利にしたことから、ニュージーランドの銀行が、居住用の不動産に対するローンを2%台に引き下げたことが大きな要因となっているようです。
また、今年7月に入って、ニュージーランドの『KIWI BANK』という農協系の銀行が、積極的に住宅融資をするようになり、頭金が10%もあれば、融資がでるようになりました。通常の住宅融資のように、頭金が30%出せば、2.5%という最優遇金利で借りられます。このような銀行は、通常中央銀行の制約などを受けるのですが、ニュージーランド経済を住宅の売買などで活性化したいという政府筋の思惑などと一致していることからしばらくは積極的な融資がなされることになるようです。
ニュージーランド政府も、景気刺激策としてのキウイセーバーと呼ばれる通常は、老後の年金資金として使用できるような個人の非課税積立資金を、自宅用の不動産の頭金に使用した場合であれば、中途解約でもり利益部分が非課税で使えるような政策が背景にあります。
以下の住宅の価格推移をみてもらえば、わかるかもしれません。2002年築の物件約28万ドルが、現在は、1.1百万ドル程度で取引されるようになっています。2002年当時の最低賃金は、6ドルくらいで、現在は、約20ドルで、最低賃金も約3倍以上。このような不動産の物件価格が、4倍になっても驚きません。
日本人は、1990年から政府や日銀がデフレになるような政策を続けたので、デフレ政策が効いて不動産価格は約30年近く下落が続いています。ところが、アベノミクス開始以降、日銀がインフレ政策に転換したこともあり、大都市圏の不動産価格、以下の通り、特にマンション価格の上昇が続いているのです。
国土交通省のHPより
このような状況のほか、ニューヨークの超高級コンドミニアム等が売れ出しているというニュースもあります。大恐慌中でも、需要が高いところには不動産需要があり、価格上昇を続けるということかもしれません。