引っ越し の物件探しはいつから始める?慌てないための基礎知識を解説
- 2019/7/24
- 賃貸
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引っ越しの際には、適切なタイミングで物件を探すことが大切です。タイミングが遅すぎても早すぎても金銭面や労力面で負担がかかります。理想的な物件を見つけるためにも、適切なタイミングで物件を探し始めましょう。
今回は、引っ越しの物件探しを始めるタイミングや、スムーズに引っ越すためのコツについて、わかりやすく解説していきます。
適切なタイミングで物件探しを始めるべき理由
物件探しは、引っ越しの1週間前から始めればいいと思っている方や、3ヶ月以上前から探した方がいいと思っている方もいるでしょう。
おすすめは、引っ越しの2ヶ月前から物件探しを始めることです。適切なタイミングで物件探しを始めなければ、様々な不利益を受けることになるでしょう。
なぜ、適切なタイミングで物件探しを始める必要があるのか、詳しくご紹介します。
納得できる物件探しには意外と時間がかかる
賃貸物件の掲載サイトを見ると、非常に多くの物件が掲載されているため、理想的な物件が簡単に見つかると思っている方は多いのではないでしょうか。しかし、物件を探していくうちに、次々と求める条件が増えていき、予定しているよりも多くの時間がかかることは珍しくありません。
納得できる物件探しには、意外と時間がかかるものです。そのため、2ヶ月程度前から探し始めることが大切です。ただし、この2ヶ月の期間には、物件の内見や申し込みなどが含まれています。目安として、物件を探し始めてから2週間程度で申し込みたい物件を選びましょう。
内見してから問題点を発見する場合もある
申し込み物件を決める前に、必ず内見しましょう。図面では問題点に気づかなくても、内見すると気づく場合があります。また、何となく雰囲気が苦手であったり、他の住人の質が低かったりと、申し込みをやめる理由が見つかる場合もあるでしょう。
そうなれば、物件を選び直すことになります。2ヶ月程度前から探し始めれば、物件を選び直すとしても、引っ越し予定日までに手続きを完了できるでしょう。
探し始めるタイミングが早すぎると家賃が二重にかかる
慎重な方は、引っ越しの3ヶ月以上前から物件を探し始める方もいるでしょう。しかし、物件を探し始めるタイミングが早すぎると、物件の契約に関して問題が起こります。早く理想的な物件が見つかった場合、他の人に契約されないように仮押さえしたいところでしょう。
しかし、賃貸契約において仮押さえという仕組みは存在しません。通常どおりに賃貸借契約を締結し、家賃を支払う必要があるのです。そうなれば、現在住んでいる物件の家賃との二重払いとなり、大きな負担がかかります。
このように、早く物件を探し始めることは、必ずしも良い結果とならないのです。ただし、契約後の一定期間に限り家賃がかからないフリーレント期間が設けられている物件であれば、家賃が二重にかからずに済みます。
引っ越しの物件探しのタイミングと流れ
それでは、引っ越しの物件探しは、いつから始めればいいのでしょうか。物件探しから引っ越しまでには、内見や申し込み、契約などをクリアしなければなりません。それぞれのタイミングを含め、詳しくご紹介します。
間取りや周辺環境の条件を決める
間取りや周辺環境の条件は、引っ越しの約2ヶ月前に決めましょう。1人暮らしならワンルームや1K、2K、1LDK、2人暮らしは2DK、1LDK、3人暮らしは2DK、2LDK以上など、人数に合わせて間取りを選ぶ必要があります。
その他、エアコン設備の有無、トイレと風呂、オートロック、宅配ボックスなど様々な条件を設定しましょう。1~2日程度で条件を決めることをおすすめします。
物件を探す
約2ヶ月前~1ヵ月半前にかけて、物件を探しましょう。物件の掲載サイトで探すことが一般的ですが、不動産会社に直接行くこともおすすめです。不動産会社では、ネット上には無い物件を取り扱っている場合もあります。
また、掲載サイトに記載の家賃や共益費より安く契約できるケースもあるのです。希望の物件を見つけたものの予算を超えているような場合には、不動産会社を通じて大家と交渉もできます。
物件の掲載サイトと不動産会社の両方を利用して、理想的な物件を見つけましょう。
内見する
引っ越しの1ヵ月半前から内見を始めましょう。物件を3~5つ程度に絞り、優先順位を決めて内見を申し込みましょう。基本的に、1日で全ての物件を回れますが、その場で契約物件を決めるのではなく、いったん自宅に持ち帰ることが大切です。
一見、理想的な物件に思えても、落ち着いて考えると問題点となる部分が見つかる可能性があります。初見で好印象だと、つい感情が高ぶって契約を急いでしまいがちです。いったん、頭を冷やして、冷静に考えることをおすすめします。
入居申し込み
入居申し込みは、引っ越しの1ヵ月前に行いましょう。物件には、申し込めば必ず入居できるのではなく、大家の承諾が必要です。毎月、安定して家賃を支払うことができるのか、他の住人とトラブルを起こす心配はないか、良識のある人間かなど、様々な項目をチェックされます。
引っ越しの1ヵ月前に申し込めば、審査に通過できなくても他の物件に申し込み、引っ越し日に間に合わせられるでしょう。なお、入居審査にかかる期間は、最短で3日、最長で14日程度かかります。
あまりにも審査が遅い場合は、仲介している不動産会社に問い合わせましょう。大家が審査を終えていても、不動産会社が連絡を忘れていたり、忙しくて連絡できていなかったりする場合があります。
引っ越し
入居の2週間ほど前から、引っ越しの準備を始めましょう。可能であれば、3週間前から始め、余裕をもって行動したいところです。何もかも段ボールに詰め込むと、引っ越しまでに使う生活用品が不足するため注意しましょう。
シャンプーやトリートメント、ボディソープなどは、引っ越し日までの期間を踏まえ、小さなボトルに分けるなど工夫しましょう。
スムーズな物件探しのコツ
引っ越しの物件探しを適切なタイミングで初めても、スムーズに物件が探せず、予定が遅れてしまう場合があります。そのため、スムーズな物件探しのコツを押さえたうえで行動しましょう。
条件に優先順位を決める
引っ越し先の物件に求める条件が厳しすぎると、なかなか理想的な物件に出会えません。そのため、条件に優先順位を決めることが大切です。その際には、風呂とトイレが別、間取り、2階以上、周辺駐車場あり、など生活に深く関わる条件は優先順位を高くすることをおすすめします。
そのうえで、宅配ボックスやオートロック、エアコンの有無、各部屋の広さなど、マストではない条件を決めていきましょう。ライフスタイルや性別、年齢などで優先すべき条件が異なるため、よく考えて決めてください。
複数の不動産会社に相談する
不動産会社によって、取り扱い物件が異なります。そのため、複数の不動産会社に相談すれば、より多くの物件の中から理想的な物件を探せるのです。また、他の不動産会社にも相談していることを伝えれば、より好条件の物件を提案してもらえる可能性もあります。
住みたい地域の不動産会社に相談する
住みたい地域の不動産会社は、その地域の多くの物件を取り扱っています。そのため、全国展開している大手不動産会社よりも、好条件の物件が見つかる可能性があるのです。規模が小さい不動産会社でも、取り扱っている物件数が多い場合があるので、相談しておくといいでしょう。
また、大家との関係が深く、家賃交渉をしやすいケースもあります。必ずしも、全国展開している不動産会社が良いとは限らないことを覚えておきましょう。
5月から8月に物件を探す
2月~4月は、新生活に向けて物件を探す人が多いため、不動産会社の対応が遅れ、じっくり探すことが困難です。物件の数は豊富ですが、慌てることで問題のある物件を契約してしまう恐れがあります。
じっくり検討したい場合は、5月~8月に探しましょう。物件は、1年を通して供給されているため、じっくり探せば理想的な物件が見つかるはずです。
まとめ
引っ越しの物件探しは、約2ヶ月前から始めることをおすすめします。それ以上早くから探すと、家賃が二重にかかったり、契約前に他の人が契約してしまったりする可能性があります。もちろん、物件探しが遅くなっても、契約先を妥協することになったり、入居してから問題点に気づいたりと、良い結果にならないでしょう。
ベストなタイミングで物件を探し始めて、自分にとって理想的な物件の契約を目指してください。