マンション管理人の仕事内容は?どのような人に向いている?
- 2019/11/7
- ライフスタイル
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マンションの管理人がどのような仕事をしているのか、管理会社と管理人は同じ意味を指すのかなど、さまざま疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。また、管理人が常駐しているマンションもあれば、いつも留守なマンションもあります。
ここでは、マンション管理人の仕事内容や向いている人の特徴などについて詳しく解説します。
マンション管理人の仕事内容
マンション管理人の仕事は非常にさまざまです。どのような仕事をしているのか詳しく見ていきましょう。
共有部分の点検と巡回
マンションの管理人は、マンションの廊下やエレベーター、エントランスなどの共有部分を点検します。
電球や消防設備、分電盤などさまざまな設備を点検し、必要に応じて対処します。電球に関しては、管理人が自ら交換することも少なくありません。
このような点検とあわせて、不審者がいないか、何かトラブルが起きていないかなども確認します。
補修工事やごみ収集などの立ち合い
マンションの管理人は、マンションの共有部の設備の修理・補修や専門的な点検に立ち合います。
また、ごみ収集にも立ち合い、不法投棄されていないかなどを確認します。その際に、ごみ置き場を掃除して、適切に利用できるように保守することも管理人の仕事です。
トラブル対応
マンションの管理人は、騒音や住民同士のトラブルが起きた際に対応します。
とはいえ、トラブルを仲介したり、直接注意をしたりすることはほとんどありません。住民全体への「お願い」として文書を配布したり、掲示したりします。
入居者・退去者の現場立ち合い
マンションの管理人は、新しく入居してきた人に施設の説明をしたり、破損や汚染の有無などを一緒に確認したりします。
また、退去時に入居中にできた破損や汚染を一緒にチェックする場合もあります。ただし、これらはマンション管理会社の担当者が行うケースが多いようです。
共有部分の清掃
マンションの管理人は、廊下やエントランス、エレベーター、階段など共有部分の清掃をします。
こまめに清掃することで入居者が気持ちよく住むことができるため、退去率の低下や入居率の向上につながります。管理会社や大家の指示で定期的に清掃しますが、汚染や虫害などが起きた場合は、速やかな清掃を求められるでしょう。
大きいマンションになると1日がかりで掃除が必要になるため、場合によっては複数人で手分けして清掃します。
お知らせや注意喚起などの掲示
マンションの管理人は、管理組合や管理会社からのお知らせ、トラブルへの注意喚起、苦情などを文書で掲示したりポスティングしたりします。
基本的にはエレベーター内やエントランスなど目につきやすいところに掲示するだけですが、入居者に確実に伝えるべきことはポスティングで対応しなければなりません。
家賃滞納者に対する督促
基本的に、保証会社や管理会社の仕事ですが、マンションの管理人も家賃滞納者に対する督促を行う場合があります。
該当の入居者へ電話連絡をして、家賃を支払える時期についてヒアリングします。家賃の督促では、滞納者から高圧的な態度をとられることもあるでしょう。
マンション管理人の仕事を検討しているのであれば、このような負担が大きい業務の有無を確認しておくことが大切です。
管理会社への報告業務
マンションの管理人は、1日単位で業務内容を報告します。
報告の頻度は契約先で異なりますが、基本的に1日単位でスケジュールを記録しておかなければなりません。また、トラブルが起きた場合は速やかな報告が必要です。
マンション管理人の勤め方の種類
マンション管理人の勤め方には、次のような種類があります。
住み込み
住み込み体制の管理人は、マンションの一室に住み込み、24時間対応で管理します。
9:00~18:00など勤務時間が決められているものの、深夜や早朝の対応が必要になるケースが少なくありません。心の休まる時間がないために、大きな負担を感じる場合もあるでしょう。
とはいえ、夫婦を対象とした求人もあるため、家族がいても検討できる仕事です。給与は月給制で、夫婦2人で○○万円などと決められている傾向があります。
常駐
常駐体制の管理人は、9:00~18:00など、1日8時間×週5日勤務を基本として、マンションの管理人室に常駐します。
毎日マンションに通勤することになるため、通勤時間や交通費などを踏まえて契約先を選ぶことが大切です。
パート・アルバイト
管理人の常駐や住み込みはコストが高いため、週2~3回の頻度でアルバイトを雇用し、管理人業務を任せるケースもあります。
給与は時給制で、複数人のアルバイトがシフト制で働きます。
マンション管理人に向いている人の特徴
その他の仕事と同じように、マンションの管理人にも向いている人と向いていない人がいます。単純作業で誰にでもできる仕事と思われがちですが、適性がないと働くことは難しいでしょう。
ここからは、マンションの管理人に向いている人の特徴をご紹介します。
小さな変化に気づける
点検や巡回では、小さな汚染や破損などに気付く必要があります。
小さなトラブルが大きなトラブルに発展する可能性もあるため、早い段階で発見しなければなりません。
細かい作業が苦ではない
報告業務や清掃、立ち合いなど細かい業務や作業がたくさんあります。
このような細かい作業が苦ではない人に管理人が向いているでしょう。細かい作業が多いと気分の切り替えが難しいため、長く続かないかもしれません。
汚れる仕事も進んでできる
ゴミ置き場の清掃や、鳥のフン・クモの巣の排除など、汚れる仕事も進んでできる人に向いています。
清掃を後回しにすると、業者に依頼しなければいけないほどの汚染につながる可能性があります。程度によっては入居者からクレームが入り、管理会社から注意を受ける場合もあるでしょう。
ある程度のコミュニケーションスキルがある
各種立ち合いやトラブル対応などには、ある程度のコミュニケーションスキルが必要です。
人とのコミュニケーションが極度に苦手な場合は、管理人の仕事をこなすことが難しいかもしれません。
スケジュールを立てて行動できる
マンションの管理人は1日にやるべき業務が多いため、スケジュールを立てて行動できる人に向いています。
逆に、疲れる仕事を先送りにする人には向かないでしょう。翌日に先送りすると、翌日の業務がたまります。その結果、業務の質が低下し、入居者からのクレームにつながるのです。
打たれ強い
マンション管理人は、ときに直接クレームを受けるため、打たれ強い人に向いています。
反省につながるようなクレームばかりではなく、理不尽なクレームを受けることもあるでしょう。
マンションの管理人になる方法
マンションの管理人になるには、どうすればいいのでしょうか。
特別な資格は必要か、どのように求人を探すのかなど、マンション管理人になる方法を詳しくみていきましょう。
特別な資格は不要
管理人の仕事をするに当たり、必要な資格はありません。
マンション管理員検定という民間の検定がありますが、難易度が高いとはいえないため、就職に有利に働くとは考えにくいでしょう。
また、現地で働きながら覚えることが多いため、検定を取る前に働き始めた方が効率的です。
求人広告から応募する
マンション管理人の仕事に就きたい場合は、求人広告から応募するのが一般的です。
給与や勤務形態、福利厚生などが一覧で記載されているため、応募の判断がつきやすいでしょう。
管理会社に直接問い合わせる
マンションの管理人を応募していないか、管理会社に直接問い合わせるのも1つの方法です。
電話で問い合わせると諸条件や契約関連の要項が分かりづらいため、メールで問い合わせましょう。メールであれば、諸条件や契約関連のやり取りの証拠が残り、契約後のトラブル防止につながります。
下見をしてから応募する
マンション管理人に応募する前に、該当のマンションを下見しましょう。
中に入ることはできませんが、外観や住民の質などに注目してリスクを事前に確認することが大切です。たとえば、ガラの悪い住民ばかりが入居している場合はトラブルが起こりやすい可能性があります。
また、ゴミが落ちていたり、雑草が伸びっぱなしになっていたりする場合は、十分に管理されていないといえます。そのような管理会社との契約には不安を感じるところのため、慎重に検討した方がいいでしょう。
まとめ
マンション管理人は、マンションの共有部の保守や修繕、電球の交換、清掃などのほかに、立ち合いや報告業務など、さまざまな仕事をしています。また、住み込みや常駐、アルバイトなど複数の勤務形態があるため、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
マンションの住民としても管理人の仕事内容を把握しておき、必要に応じて清掃や補修などを頼むようにしましょう。