【マンションのギャラリー見学】流れ・ポイント・注意点を徹底ガイド
新築マンションの設備や仕様を展示しているマンションギャラリー。実際の住まいを確認できる場として、マンションの購入を検討している人が一度は見学に訪れる施設です。マンションギャラリーは、マンション購入を今検討している人だけでなく、将来的に購入を考えている人でも気軽に足を運ぶことができます。
この記事では、初めての人もそうでない人も知っておきたい、マンションギャラリー見学の流れやポイント、注意点について解説します。
マンションギャラリー見学の流れ
マンションギャラリーとは、新築マンションの内装や雰囲気を完成前に体験できるショールームです。
実際の部屋と同じ間取りや仕様が再現されているモデルルーム、コンセプトを解説しているシアターギャラリー、担当者に話が聞ける相談ブースなどが設けられています。
一般的なマンションギャラリーの見学の流れは次の通りです。
- 受付
- 建設地・周辺施設・物件規模・概要・間取りプランの説明
- モデルルームの見学
- 支払いシミュレーション
ギャラリーによって多少の違いはありますが、所要時間は約1~2時間ほどです。
必ずしもギャラリーのすべてを見学する必要はありません。例えば「インテリアの参考にしたいからモデルルームだけ」などといった一部だけの見学もできます。
マンションギャラリーの見学は、予約制となっていることがほとんどです。空いていれば予約がなくても見学できますが、じっくり見学したい場合は早めの予約をオススメします。
マンションギャラリー見学で見ておきたいポイント
受付を済ませたら、次は担当者と一緒にマンションギャラリーを見学します。
見学の際は、どのようなポイントを見ておくべきでしょうか?
実際に検討する部屋との違い
モデルルームは、販売数の多い間取りや、広くて見栄えの良い間取りのタイプなどが再現されています。
そのため、モデルルームの広さや間取りを気に入ったとしても、それが実際に検討している部屋とは異なるということがほとんどです。実際に検討している部屋の図面とモデルルームを見比べながら見学しましょう。
生活動線はスムーズか
モデルルームでは、その部屋で自分が生活している様子を想像して、実際に動いてみることが大事です。
生活スタイル、家族の人数などによって、住まいの快適さは変わります。
例えば共働き家庭の場合、洗濯物はバルコニーで干すよりも浴室干しが多いかもしれません。そんなときは、洗濯機とお風呂場が近い位置にある方が生活動線はスムーズです。
子育て世代なら親は自分の支度をしながら料理を作ったり、子どもにご飯を食べさせたりしなくてはいけません。そのため、キッチン、洗面所、リビングを自由に動ける動線を確保しておく必要があります。
このように、生活導線がスムーズかどうかを見ておきましょう。
標準か有償オプションか
マンションギャラリーの見学では「有償オプション」に注意が必要です。
ギャラリー内のモデルルームは、グレードアップに料金が必要な有償オプションが多数設置されています。
例えば、キッチンの可動収納棚、壁面の大理石、間接照明などです。これらが有償オプションかどうかは、マークなどで記されています。
無償で設置されるものなのか有償オプションなのか、わかりづらい点については担当者に確認しましょう。
マンションギャラリー見学で聞いておきたいポイント
マンションギャラリーには、マンションの模型、ジオラマ、パネルやムービーなど、マンションについて詳しく紹介している展示があります。これらの展示を活用し、部屋の階数や向き、仕様や設備などを確認しましょう。
展示を見て気になった点をメモしておけば、忘れずに担当者に質問できます。
聞いておきたいポイントは次の5つです。
立地「駅までの徒歩ルート」
駅からマンションまでの徒歩ルートについて、
- 平日朝と夕方の交通量
- 歩道があるかどうか
- 夜間の明るさや人通り
を質問しておくといいでしょう。
これらは毎日の通勤・通学において重要なポイントですが、グーグルマップなどでは確認できないからです。
周辺環境「病院やスーパーの場所」
住まいの良し悪しを決めるのは建物だけではありません。周辺環境の充実具合も重要な要素です。
- 普段の生活に欠かせないスーパーやコンビニ
- 体調を崩したときに通う病院
- 治安の心配を軽減させる警察署
などがどこにあるか質問しておきましょう。
周辺環境が良いと、ライフプランが変わったときにも柔軟に対応できます。
実際に筆者が購入したマンションは、徒歩圏内に警察署、コンビニ、学校がありました。ライフプランが変わりマンションを売却した際、周辺環境の良さがスムーズな売却につながりました。
眺望「隣接する土地に建物が建つ予定はないか」
眺望も、質問しておきたい項目のひとつです。
図面を見るとバルコニーが南向きでも、目の前に建物があり日当たりが悪いという可能性もあります。
日当たりは部屋の明るさはもちろん、部屋の温度にも影響する重要な要素です。今は隣接する土地に建物が建っていなくても、近い将来建設の予定があるかもしれません。
将来の予定についてすべてを知ることは不可能ですが、質問することによって「マンションの裏にある駐車場が取り壊され、来年新たにマンションが建つ予定」などを知る可能性もあるのです。
オプション「基本のプランとモデルルームの違い」
前述した通り、モデルルームは販売数の多い間取りや、広くて豪華な間取りのものが採用されます。
さらに、多くのモデルルームは部屋を広く見せるために引き戸を開き戸に変更したり、有償オプションを使って間取りを一部変更したりしています。つまり基本のプランとモデルルームとでは大きな違いがあるということです。
どの仕様が標準で、どれがオプションになるかを担当者に必ず質問しておきましょう。有償オプションであるならば、価格も確認しておくことをオススメします。
資金計画「奨学金の返済があるけど大丈夫?」
マンションギャラリーでは、モデルルーム見学後に、検討する部屋のプランで資金計画を立ててくれます。
自分たちの予算や年収などを伝え、住宅ローンの試算をしてもらいましょう。
その際、車のローンや奨学金の返済など、現在の借入金についても聞かれます。事前におおよその金額を確認してから見学に行くと、スムーズに話が進みます。
マンションギャラリー見学時の注意点
これまでに説明したマンションギャラリーで見ておきたいポイント、聞いておきたいポイントのほかに、必ず押さえておきたい見学時の注意点が2つあります。
営業トークを信用しすぎない
ひとつは、営業トークを信用しすぎないことです。
「分譲マンションの方が賃貸マンションよりも支払総額が少なくてすむ」や「マンションの方が一戸建てよりも売却しやすい」など、担当者の話には売るための偏りがある場合があります。担当者の話をひとつのアドバイスとして聞くのは良いですが、疑問に思った点は自分で根拠に当たることも重要です。
もちろん担当者を疑う必要はありません。自分たちの予算や希望などを伝えれば、担当者はこちらの希望に添うように相談に乗ってくれます。
もし他にも検討しているマンションがあれば、意見を聞いてみることもオススメです。メリットやデメリットを教えてくれるでしょう。
営業トークを信用しすぎず、気になることがあれば遠慮せず質問することが大切です。
家具なし、オプションなしの状態を想像する
繰り返しになりますが、多くのモデルルームは部屋を広く見せるために引き戸を開き戸に変更したり、有償オプションを使って間取りを一部変更したりしています。
また、オシャレなテーブルやベッドなどの家具は、部屋を広く見せるために小さいものを選んだり、部屋に合うよう作り付けのものを設置したりする場合がほとんどです。
この状態から家具や有償オプションがない状態を想像するのは簡単なことではありませんが、見た目の広さや奥行きにとらわれないよう意識しましょう。
まとめ
初めてマンションギャラリーの見学をしようと思っている人の中には、強引な営業をされるのでは? と不安な人も多いはず。今回説明した見学の流れやポイントを読んで、気軽にマンションギャラリーへ行ってみてください。今はキッズスペースが用意されているところも多いため、家族でのお出かけ先としてもオススメです。