壁の穴はDIYで補修可能!方法や費用、業者に頼むべきケースも紹介
家の壁に空いてしまった穴は、小さなものであればDIYで補修できます。 自分で簡単に補修ができる場合は少なくありませんので、穴を見つけたら放置しないで早めに対処しましょう。
今回の記事では、壁の穴を補修する際に必要な道具や補修方法をご紹介します。壁の穴を補修する際に注意したい点や、専門業者に修理を頼む場合の費用の目安などもあわせてお伝えしますので、壁の穴に困ったときの参考にしてみてください。
壁の穴は自分で直せる! DIYで簡単に補修が可能
「ネジ穴が思ったより大きくなってしまった」
「家具をぶつけて壁に穴をあけてしまった……」
そんなときも、慌てる必要はありません。
ネジ穴やクギ穴といったごく小さな穴からげんこつ程度の大きさまで、小さめの穴ならホームセンターに売っている道具で直せます。
では早速、壁に開いた穴の補修方法を見てみましょう。
壁の補修に必要な材料と道具
まずは、壁の穴を補修するために必要な材料と道具を紹介します。
【材料】
- リペアシート
- 補修用の壁紙
- 補修用のパテ
【道具】
- ローラー
- パテヘラ
- 紙やすり
- 鉛筆
- カッター
- 定規
- スポンジ
これらの材料や道具は、どれもホームセンターでそろえられます。
パテやパテヘラ、接着剤、紙やすり、ローラーなどがセットになった「補修キット」を使うのもオススメです。
壁の穴を自分で補修する方法
続いて、穴の補修方法を紹介します。
1.壁紙を剥がし、リペアシートで穴をふさぐ
最初に使うのは、壁の穴よりも一回りほど大きなリペアシートです。
まずは穴の周りにリペアシートを当て、リペアシートより10センチほど大きく鉛筆で印をつけます。印をつけたら、その部分にカッターで切り込みを入れ、壁紙を剥がしましょう。
表に出てきている穴の凹凸を紙やすりで少し整えたら、穴を中心にリペアシートを貼り付けます。
2.パテ処理で平らにする
続いての作業は、補修した部分と周りの壁との段差を埋めるための、パテ処理です。
リペアシートの上から壁紙を剥がした部分にパテを塗り、パテヘラで平らにならしていきます。白く完全に乾いたら凹凸部分を紙やすりで削り、整えましょう。
その後、二度塗りをするときれいに仕上がります。
3.壁紙を貼る
続いて使用するのは、補修部分よりも一回りほど大きな壁紙です。のり付きの壁紙が使いやすいですね。
補修部分に壁紙を貼り付け、壁紙が重なる部分をカッターでカットします。元の壁紙と新しく貼り付けた壁紙のつなぎ目部分をローラーで圧着させ、つなぎ目を目立たなく整えましょう。
表に出ているのりや壁紙の切れ端などをスポンジで取り除けば、完成です。
どうですか? 簡単でしょう?!
なお、画びょうやネジ、クギなどで開いてしまった小さな穴は、ホームセンターで売っている「穴埋め剤」といったグッズを使うことで簡単に補修できます。ぜひお試しください。
大きな穴の補修は業者へ依頼しよう
小さな穴はDIYで簡単に補修できますが、20センチ以上の大きな穴を自分で補修するのは難しいと考えられます。修理業者へ依頼しましょう。
また、「穴はそこまで大きくないけど目立つ部分なのでキレイに直したい」、「一緒に壁紙も取り換えたい」といった場合も、専門業者に補修してもらうことをオススメします。
補修にかかる費用は、1.5万円~3.5万円程度が相場です。ただし、穴の大きさや数、位置、状態などによっても費用が変わります。
工事にかかる日数については、穴の大きさや状態、場所にもよりますが、数時間~半日程度で終了するのが一般的です。
依頼する業者を選ぶときには、複数の業者から相見積もりを取って価格を比べ、検討しましょう。業者を選ぶ際は、インターネット上の一括見積もりサイトを利用すると便利です。
工事内容や費用を細かく丁寧に説明してくれる業者は信用できます。工事内容や価格、アフターケアなどについて丁寧に説明してくれる業者を見つけるまで、しっかり選んでくださいね。
壁の穴を補修する前に必ず確認したい3つの注意点
壁の穴を自分で直すにしろ業者に依頼するにしろ、どちらにしてもその前に確認すべき点があります。まずは落ち着いて、この3点を確認しましょう。
【注意点1】賃貸の場合は管理会社や大家さんへ連絡する必要がある
家が賃貸住宅の場合は、勝手に補修を始めてはいけません。
画びょうやネジ穴程度なら自分で直しても問題ありませんが、それ以上の大きさであれば、まずは必ず管理会社や大家さんへ連絡してください。管理会社や大家さんの許可を得てから修理しましょう。
【注意点2】 穴が小さいからといって自分で修理できるとは限らない
先ほど「小さな穴はDIYで補修が可能」とお伝えしましたが、穴の状態によっては小さくても自分での補修が難しいケースもあります。
例えば、
- 穴は小さくても壁紙が大きく破れている
- 壁の中で配線が断裂している
- 断熱材まで破損している
といった状態の穴は、DIYでは手に負えません。業者を呼んで、修理してもらいましょう。
穴の状態をよく観察し、自分で直せるのか、そうでないかを判断してから補修作業を進めることが大切です。
【注意点3】壁穴の修理は火災保険の給付対象となる場合がある
火災保険に加入していると、家の破損に対して補償を受けられる場合があります。
例えば、事故によって開いてしまった壁の穴は火災保険の補償対象内です。
また、日常生活の中では下記のようなことが考えられるのではないでしょうか。
- 掃除中に掃除機をうっかりぶつけてしまった
- 地震で倒れた家具が当たった
- 子どもが家の中でボールを投げて当たった
どこまでが補償範囲となるかは加入している火災保険や契約内容にもよりますが、これらのケースでも補償を受けられる可能性があります。
火災保険を使って修理代をカバーしたい場合は、修理前後の記録や修理費用の領収書を残しておく必要があるため、修理を始める前に保険会社へ連絡をして指示を仰いでください。
賃貸住宅の場合は建物の持ち主が大家さんですので、火災保険の加入者・契約者は大家さんです。大家さんの加入する火災保険で補修費用をカバーしてくれるケースならよいですが、そうでない場合は補償を受けられません。
入居者本人が建物の破損に備えて入る保険は、「借家人賠償責任保険」です。小さな子どもが壁に穴を開けるかも……といったことが心配な方は、大家さんに相談した上で借家人賠償責任保険への加入も検討してみるとよいでしょう。
壁の穴は悪化する前に補修しよう!放置してはいけない理由
壁に穴を開けてしまった場合は、できるだけ早く補修しましょう。小さい、または目立たない場所だからといって放置していると、穴の端からボロボロと崩れて穴がさらに広がったり、壁紙が大きく破れたりするかもしれません。
穴が大きくなればなるほど補修も大変になりますし、自分で直せないほどの大きさまで穴が広がってしまうと修理費用もかさみます。また、穴から虫やネズミなどが出入りする可能性を考えれば、衛生的にもよくありませんよね。
賃貸の場合は、退去時に修理費用を請求されることになるでしょう。「早めに自分で直しておけばよかった……」と後悔する金額になってしまう可能性もあります。
小さな穴ならホームセンターで材料をそろえて簡単に補修できますので、状態が悪くならないうちに対処しましょう。
まとめ
画びょう穴やネジ穴はもちろんのこと、10センチ程度の小さな穴ならホームセンターで材料を買ってきて簡単に補修できます。大きな穴が開いたときや、完璧に直したい場合などは業者へ依頼するのもオススメです。まずは、自分で修理ができる穴なのかどうかを確認しましょう。
賃貸の場合は修理を進める前に大家さんに連絡をし、持ち家の場合は火災保険の補償範囲に含まれていないかを確認してみるとよいですよ。
目立たない穴だからと放置していると、穴が広がり手に負えなくなってしまう可能性も。壁の穴を見つけたら、早めに対処しましょう!