マイホームが完成したときや購入したとき、次に気になるのは「家の保険は何に、どれだけ入ればよいのか」というところですよね。
そんな夢のマイホームを守るための保険が今回のテーマ。
家族と一緒に安心できる保険を考えましょう。
住まいの保険とは
夢のマイホームに何か事故が生じた際の補償、それが保険です。住まいの保険のメインになるのは『火災保険』になります。そして『火災保険』に付帯する形で『家財保険』、また別途契約が必要となるのが『地震保険』であり、この3つの保険に加入するのが一般的です。
- 火災保険・・・建物自体の補償
- 家財保険・・・家具、家電など建物で補償出来ない部分の生活用品の補償
- 地震保険・・・地震による建物、家具、家電の補償
一般的に『家財保険』は別途に契約する形ではなく、『火災保険』に付帯する保険としておまけで付いてくるような形ですが、地震保険は任意で加入します。補償額は火災保険の補償額をベースにして30%~50%の範囲で設定します。ですから、『地震保険』に入るには『火災保険』に入っていることが前提となります。『地震保険』は『火災保険』のオプションなのです。
また、『地震保険』はどの保険会社で契約しても同一の補償となります。理由は民間の保険会社が負う地震保険責任の一定額以上の地震損害に関しては、政府が再保険する仕組みだからです。地震保険の財源は『地震保険特約会計』という名で国が管理し、地震保険を運営しているのが国になります。その窓口が民間の保険会社であるにすぎません。
住まいの保険とその種類
それでは具体的にどんな種類の保険があるのか、7つの保険をご紹介します。一概にどこの保険会社がおすすめとは言えませんが、戸建ての保険はその補償額も大きくなるので、名の通った大手を選択する傾向がありますね。また保険は新しい商品が次々とでてきます。十年も経てば、別のサービスが出ている可能性もありますので、見直してみるのもよいかもしれません。
あいおいニッセイ同和損保『タフ・住まいの保険』
https://www.aioinissaydowa.co.jp/personal/product/tough/house/
基本補償は損害保険金の支払い対象になる事故の範囲に応じて、ワイドプラン、ベーシックプラン、エコノミープランと3段階設定されていますので、その中から選びます。当然、破損・汚損などの偶然な事故にも備える充実補償のワイドプランがおすすめとなっていますが、経済状況から別プランも選択出来るのは魅力の1つですね。
セコム『安心マイホーム保険』
https://www.secom-sonpo.co.jp/anshinmyhome/
火災、自然災害、日常生活のリスク保障の範囲を選択する3つの基本プランがあります。セコムだけあってセキュリティ保証が全プランについてくるのが特徴。金庫の盗難、監視カメラシステムの購入費用補てんもあり、更にはホームセキュリティーに同時加入すると保険料が大幅に割り引かれる商品です。ホームセキュリティーを考えている家庭にとっては、火災、家財、そして防犯まで強化することの出来る一石二鳥の保険商品になります。
三井住友海上『GKすまいの保険スーパーロング』
1.火災、落雷、2.風災、雹災、3.水濡れ、4.盗難、5.火災、6.破損、汚損と、すまいの6つのリスクを補償する家庭用保険で、6年以上の長期保証となっています。複数のオプションの任意の組み合わせではなく、最初から6つのリスクを補償するスタイル。更に、暮らしのQQ隊と称する水回りQQサービス、かぎあけQQサービスも付帯します。
東京海上日動『トータルアシスト住まいの保険』
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/live/total_assist/
充実タイプ、スタンダードタイプ、マンション向けタイプの3つの基本補償プランがあります。おおまかにはスタンダードタイプは充実タイプから、家のガラスを割ってしまった、テレビを落としてしまったなどの軽度な破損事故補償を抜いたものになり、マンション向けタイプは充実タイプから水災リスク補償を抜いたものになります。水災の条件が床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水などを前提としているため、お住いのマンションによっては補償の必要性がない場合があるからです。また、こちらの保険は『地震保険』加入が基本セットとなっています。
全労済の『すまいる共済』
https://www.zenrosai.coop/kyousai/kasai.html
『すまいる共済』は全労済の『新火災共済』と『新災害共済』を合わせたプランです。『すまいる共済』に加入すると火災、風水害、地震などさまざまな基本補償を受けることが出来ます。全労済は営利を目的としてない組織であり、組合の生活を守るために補償を提供しているため、他の保険会社にあるような水回りの応急サービスなどのサービスプランが存在しないのも特徴としてあげられます。そして最大の魅力はなんといっても掛け金の安さ。掛け金はどの保険会社と比較しても1番格安なので、更に特約をプラスしてワイドに補償範囲を広げることも安心して出来ます。
JA共済『建物更生共済むてきプラス』
http://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/product/home/
JA共済の『火災保険』の一番の特徴は掛け捨てではなく、貯蓄型です。全労済同様に、掛け金が民間企業の保険に比べ格安で、かつ満期時に『満期共済金』を得ることが出来る点は他の保険との大きな違いとなります。台風、地震、火災による被害補償はもちろんのこと、怪我、死亡についても補償を受けることが出来るのも、魅力の1つ。地震保険があらかじめ含まれていることも、手厚い補償となっています。
AIG損保『ホームプロテクト総合保険』
https://www.aig.co.jp/sonpo/personal/product/house/
6つの契約プランから選ぶことが出来る、選択肢の多い補償内容が特徴です。火災、落雷、爆風、風災、などの補償を含む基本的なプランから水災を含めたプランまで、わかりやすく選ぶことが可能です。また基本プランには地震火災費用保険金や損害防止費用保険金なども付帯しており、かつ『健康、医療に関する電話相談窓口』や、わからないことがあったら問い合わせることの出来る『情報提供サービス窓口』も。サポートサービスまで充実した内容となっております。
保険加入のポイントと注意点
保険はメーカーによってそれぞれ特徴があり、その個性もさまざまです。では加入時に改めて注意するポイントは何があるでしょうか。まず第一にあげられるのは、基本補償はカバーしておくことが、大前提にあげられます。火災、落雷、破裂、爆発、風災、雹災、雪災、水災、建物外部からの物体の落下、飛来、衝突、漏水などによる濡れ、騒擾(そうじょう)集団行動などにより暴力行為、盗難、損傷、汚損、破損、こうした一連の基本補償はカバーしておく方が無難です。
マンションにおける床上浸水などの水災などを補償より外すのは問題ありませんが、リスクとして考え得る範疇に建物がある場合は基本補償は前提として考えることをおすすめします。安いプランになるほど、発生リスクの高い破損、汚損、盗難といった補償がカットされた商品となる傾向があるので、今一度補償内容を確認したうえで、基本補償は最低限カバーしましょう。
また、『費用保険金』の有無の確認も注意すべきポイントです。『費用保険』とは火災保険の補償に該当する損害が発生した場合に、その補償にプラスして支払われる無料付帯のオプション保険のことをいいます。
たとえば『残存物片づけ費用保険』があります。これは火事で建物が燃えてしまうと、その燃え残りを処理する費用が発生しますよね。その費用も火災保険に追加して支払ってくれるというもの。こうした『費用保険金』はその保険によって付帯状況は当然違っており、中には10件ほど無料で付帯しているものもれば、3件ほどにとどまる商品もあるので、よく確認しておきましょう。
よく吟味して複数の見積もりと比較検討を
大切な家と家族を守る保険は身の丈にあった掛け金とマイホームの立地環境、条件に合った補償内容を選ぶ必要があります。今はインターネットで簡単に見積もりを請求することも出来るので、たくさんの保険会社から一括見積を取って吟味することも可能ですし、複数の保険の相談に乗ってくれる企業の窓口に直接出向いて、保険の相談をするのも手段の1つ。計画的な保険設計を立てて、安心の出来るくらしとマイホームを実現しましょう。