新しいカーテンを買う前に!種類・機能・開閉タイプをチェックしよう
さまざまな種類のあるカーテンは、窓の形によっても合うデザインや形が異なりますよね。そもそも、カーテンの役割は外からの光を調整したり視線を遮ったりすること。ただ、カーテンによっては断熱効果や防音効果なども期待できます。
今回は、そんなカーテンの種類や機能、開閉タイプなどを紹介します。それぞれのお手入れ方法もお伝えしますので、カーテン選びの参考にしてみてください。
カーテンの種類
まずは、カーテンにどのような種類があるのかを見てみましょう。
レースカーテン
レースカーテンとは、その名の通りレースでできたカーテンです。
レースのカーテンには透明感があり、室内に差し込む日差しの調整や視線を遮る役割があります。薄手で光を通すため単品で使うことは少なく、そのほかのカーテンの内側に付けることがほとんどでしょう。
レースカーテンは取り外して洗濯機で洗えるものが多く、比較的お手入れしやすいカーテンです。使用している素材によってお手入れ方法は変わるため、洗濯表示に注意しましょう。
また、窓に1番近いレースカーテンはカビが発生しやすいため、窓の結露はこまめに拭き取ることをおすすめします。
ドレープカーテン
厚手の生地で作られた、ひだのある、いわゆる一般的なカーテンをドレープカーテンと呼びます。
ドレープカーテンとレースカーテンの組み合わせは、カーテンの定番ですね。機能性やデザイン、生地の種類も豊富で、選べる幅の広いカーテンです。
ドレープカーテンも洗濯機で洗えるものが多いため、お手入れしやすいでしょう。しかし、カーテンの洗濯はなかなかの大仕事。日常的に掃除機でほこりを吸って、汚れを防ぎましょう。
ブラインド
スラットと呼ばれる細長い羽根をつないだブラインドは、棒やコードで羽根の角度を調整して風や光を通します。夜は羽根を閉じ昼は開けるなど、角度調整だけで採光できるため、ブラインド自体を開閉する機会は少ないでしょう。
ブラインドはアルミの羽根のイメージが強いかもしれませんが、住宅に合わせやすい木製ブラインドもありますよ。
ただ、ブラインドの何枚もある羽根を1枚ずつ掃除するのは大変です。羽根を挟んで掃除するブラインドクリーナーや、掃除用の軍手を使う掃除方法をおすすめします。
ロールスクリーン(ロールカーテン)
1枚の生地をロール状に巻き上げるのが、ロールスクリーンです。
ロールスクリーンはカーテンとして窓に付けるだけでなく、間仕切りや目隠しとしてもよく使われます。カーテンのたまりが上部にできるため、すっきりとした印象です。
ロールスクリーンのお手入れ方法は、使用している生地によって異なります。洗濯機で洗える生地もありますが、生地を取り外すのに少々手間取るかもしれません。
ロールスクリーンは着脱を考えるとこまめに洗えないため、日頃からハンディモップでほこりを取る習慣をつけておきましょう。
シェード
シェードはロールスクリーンと同じく、生地が上部にたまります。
ドレープカーテンのように、窓の横にカーテンがたまるスペースを必要としないため、部屋を広く使えるのがシェードの特徴です。ロールスクリーンと違うのは、1枚の生地を巻き上げるのではなく、折りたたむこと。
また、シェードには
- プレーンシェード
- シャープシェード
- バルーンシェード
- ピーコックシェード
などの種類があり、種類によって上げたときの裾のデザインや生地のたたみ方が違います。
上げたときの裾が丸くなるバルーンシェードやピーコックシェードは、装飾性が高く華やかな雰囲気です。
シェードも生地によっては洗濯機で洗えますので、洗濯表示をしっかり確認しましょう。
しかし、ロールスクリーンと同じく取り外しが大変です。取り外す際は手順をメモしたり印を付けたりしておくと、取り付けの際に迷いません。
日常的なお手入れは、掃除機でほこりを吸うほか、カーペットクリーナーを使うのもおすすめです。
カーテンの開閉タイプ
続いて、カーテンの開閉タイプをチェックしてみましょう。
左右開閉タイプ
一般的なドレープカーテンとレースカーテンは、左右に開閉するタイプです。羽根が垂直になった縦型ブラインド(バーチカルブラインド)も、左右に開閉します。
リビングの掃き出し窓など、窓から出入りする場合は左右開閉が便利です。
上下開閉タイプ
- 横型ブラインド
- シェード
- ロールスクリーン
は、コードやチェーンで上下に開閉します。
掃き出し窓に上下開閉タイプを設置すると出入りの度にかがむ必要があり、大変かもしれません。
腰高窓や明かり取り窓に設置すれば、窓の下側からだけ光を取り入れたり、視線を遮りつつ外も見えるようにしたりと、開閉位置によって快適性をアップできます。
開閉しない固定タイプ
カフェカーテンや、裾がホタテ貝のようなラインになったスカラップなどは、出窓や小窓の装飾によく使わるカーテンです。
こういった目隠しや装飾のために付けるカーテンは、日常的に開閉することはほとんどないでしょう。
カーテンの機能
最初にお伝えした通り、カーテンには断熱効果や防音効果もあります。
加工によってさらに機能性を高めたカーテンで、リビングや寝室、子供部屋をより快適な空間にしましょう。
遮光カーテン
遮光カーテンは、その名の通り光を通さないカーテンのこと。
遮光のレベルには
- 完全遮光
- 遮光1級
- 遮光2級
- 遮光3級
の4等級があり、完全遮光は光を100%カットします。
朝日が差し込んでまぶしい部屋や、西日がきつくクーラーの効きが悪い部屋など、遮光カーテンは日中の自然光を遮りたい部屋に設置するのがおすすめです。
遮音カーテン
音が伝わりにくい遮音カーテンは、外からの音を遮り、室内の音を外にもらしません。
そのため、家族が集まるリビングや、大声を出して遊ぶ子供部屋に設置すると外に音がもれないというメリットがあります。また、道路に面した部屋や静かに過ごしたい書斎に設置すれば、外の音に悩まされないで済むでしょう。
遮熱カーテン
遮熱カーテンは、外から入ってくる熱を防ぐカーテンです。
暑い夏は、窓から入ってくる熱が原因でクーラーの効きが悪くなります。遮熱カーテンで熱をブロックすれば、冷房効率がアップしますよ。
また、冬場は窓から入ってくる冷気を防ぎ、温かい空気は外に逃がしません。そのため、冬場も同じく暖房効率がアップします。
ドレープカーテンだけでなく、レースカーテンにも遮熱機能やUV(紫外線)カット機能が付いているものがあります。
遮像カーテン・ミラーレース
室内を見えにくくすることでプライバシーを守れるのが、遮像カーテンとミラーレースカーテンです。
点灯した室内よりも外の方が暗い場合、通常のレースカーテンでは外から室内がしっかり見えてしまいます。遮像カーテンなら外から室内が見えにくいため、安心です。ただし、室内から外も見にくくなります。
ミラーレースカーテンは光沢のある糸を使用して光を反射し、日中の室内を見えにくくするカーテンです。
太陽光を反射するため、室内の日焼けを防いでくれる効果も。光を反射するため、夜は通常のレースカーテンと同じく、外よりも室内の方が明るいと外から室内の様子が見えてしまいます。
花粉・ほこり対策カーテン
外から入った花粉やほこりが室内で舞い上がると、室内でもアレルギー症状に悩まされますよね。カーテンの中には、花粉やほこりを吸着して、アレルギー症状を軽減してくれるカーテンもあります。
カーテンがキャッチした花粉やほこりは、カーテンを洗濯して除去しましょう。つらい花粉症に悩む人は検討してみてくださいね。
まとめ
カーテンにはさまざまな種類があり、その機能や形状で合う窓と合わない窓があります。リビングに付けるのが難しいカーテンでも、寝室や子供部屋にはぴったりだというケースもあります。カーテンを選ぶときは、その部屋における窓やカーテンの役割を考えながら選びましょう。