一戸建ての2×4工法、4つの魅力×3つのデメリット。軸組工法との違いについて

木造でマイホームを建てようと考えた時、目に飛び込む『2×4(ツーバイフォー)工法』の文字。実際にどんな工法かご存じですか?
ここでは2×4工法の特徴、メリット・デメリット、また2×4工法でお家を建てるときのポイントをご紹介します。

 

一戸建て 2×4工法とは

お家を建てることをイメージしたとき、たとえば木造建築であれば、柱があって、壁があって、屋根があって、それらを組み合わせて建てることを想像しますよね。これは日本古来の木造の建築方法で、『軸組工法』といいます。

これに対して2×4工法は『枠組み壁工法』と呼ばれ、2(インチ)×4インチ(インチ)の角材と合板を組み合わせて板を作り、その板で壁、床、天井、屋根などを組み立てていく工法です。パネルで箱をいくつも作り、それをブロックのように組み合わせていくのをイメージするとわかり易いでしょう。

『軸組工法』は柱や梁(はり)など点と線でお家を支えるのに対し、2×4工法の『枠組み壁工法』は面でお家を支えるのが特徴になります。

 

一戸建て 2×4工法の特徴とメリット・デメリット

2×4工法の特徴をメリット・デメリットの観点からみてみましょう。そして、マイホーム建築の選択肢の1つに出来るように把握しておきましょう。

2×4工法のメリット その1 品質の安定性

2×4工法は建てるときの材料となる木材が2×4サイズで統一されている他に、釘や接合金具まで規格化されているのが特徴です。なかでも厳密にいうと、木材は日本農林(JAS)規格により品質チェックされた6種類の製材を使用しています。

  • 2×4材
  • 1×6材
  • 2×8材
  • 2×10材
  • 2×12材
  • 4×4材

接合部には釘や接合金具を使用しますが、こちらも統一されており、釘は種類別にカラーリングされ、使用前後のチェックが容易にできるような仕組みになっています。

こうして材料が規格化され、なおかつ建築工法自体がシステム化、そしてマニュアル化されていることにより、(ある程度の建築技術はもちろん必要になりますが)大工さんの多くが高品質の住宅を安定的に建てられるメリットがあります。言葉は悪いですが、従来の『軸組工法』では、ヘタな大工さんにあたってしまうとちょっと不安の残るお家を建てられてしまったり、欠陥住宅になってしまったりします。ですが、2×4工法であれば、すべてが規格化されているので、最低限の品質を下回ることはないというわけです。

2×4工法のメリット その2 耐震性、耐風性に優れている

従来の柱と梁のお家と異なり「面」で住居を支えるので、地震による揺れも小さく、耐震性に優れています。また、同じく面で支えている優位性の1つとして、風にも強い構造となっています。

2×4工法のメリット その3 高気密、高断熱

面で組み立てるメリットは他にもあり、高気密、高断熱があげられます。夏、冬共に外界との熱をしっかりと防ぐので、光熱費の削減にも大健闘。さらに、高気密であることから、耐火性にも優れており、一般的に軸組工法の木造建築より、火災保険を抑えることが出来ると言われています。

2×4工法のメリット その4 工期が身近く、ローコスト

施工手順がシステム化されているので、従来の木造工法よりも比較的短期間で工期を終えることが出来ます。また、作業人員の数も少数で建築可能で、且つ、材料木材も一般的な木材よりも安価である為に、建築費を安く抑えることが可能です。

2×4工法のデメリット その1 意匠性が低い

マニュアル化、規格化されているので規格化されたデザインで施工出来る反面、そのデザイン性には限界があります。自分たち家族の意見、デザインを大きくお家に反映したいとなると、融通が利きにくいデメリットがあります。システム化された建築法であるがゆえのデメリットです。

しかしながら、最近は大手ハウスメーカーの多くが2×4工法に参入しており、デザインのバリエーションもかなり豊富になっています。2×4工法と聞くと、どうしても箱を縦横に並べたお家をイメージしがちですが、実際はそんなことはありません。一見してどちらが軸組工法でどちらが2×4工法であるかの判別はつかないほど、種類やデザインは豊富になりつつあります。

2×4工法のデメリット その2 増改築における自由度が低い

2×4工法は面でお家を支えるので、窓や扉を大きく設けるといったことが難しいのも特徴です。在来工法で柱と柱の間に大きな窓はイメージし易いと思いますが、2×4工法で窓を大きく設けるとなると、面である壁にボコッと穴を開けるイメージ。となると、強度の低さは想像し易いですよね。

また、そのような柔軟な対応が難しいので、後のリフォーム、増改築する際も自由度が低いデメリットがあります。たとえば「隣の和室の壁をぶち抜いてリビングを広くする」といったリフォームとなると、お家を支えている壁、面を取り除くことが2×4工法では難しいので、リフォームが出来ないということも。ですので、2×4工法で建築する際は、ある程度先のリノベーションを想定した上で、建築した方が賢いでしょう。

2×4工法のデメリット その3 結露対策が必要

高気密、高断熱ゆえに、結露によるカビ、ダニ対策をしっかりと行う必要があります。もちろん、建築の段階で対策はされていますが、住むにあたって予防対策は頭の片隅に入れておきましょう。また、2×4工法に使用される木材は従来の木材よりも水分に弱いとされています。

更に、建築時も従来の軸組工法では上棟し、すぐに屋根を建て、それから他を組み立てていきますが、2×4工法は1階から上へ向かって建築していくため、雨が降った際に材料が湿気を含んでしまうケースも。
雨の多い6~7月の梅雨時期や台風が来る時期を工期から外す方が賢明だとする考えもあります。また、そのようなデメリットから、近頃は工場で組み立てられるものは先に出来るだけ組み立ててしまい、現場ではほぼ完成しているパーツを組み立て建築する、といった手法が多く採用されています。

 

一戸建て 2×4工法と従来の木造工法の比較

軸組工法 2×4工法

工期

中期~長期 短期

建築コスト

中程度

低コスト

増改築

向いている

向いていない

耐震性

耐火性

断熱性

気密/断熱性

2×4工法のメリット・デメリットをそれぞれピックアップし、従来の木造工法、軸組工法と比較してみました。軸組工法も耐震性、耐火性、断熱性には優れていますが、2×4工法は更に優れているといえるでしょう。予算面でコストを抑えて、比較的早い工期でお家を建てたい場合、また、木材を使用したマイホームを検討しつつ、火事や地震に強い家を建てたい場合に、2×4工法による建築が向いているのがわかりますね。

 

2×4工法で一戸建てを建てるときのポイント

大手ハウスメーカーで取扱いが多い点も2×4工法のメリットの1つです。逆に一般的な工務店での取り扱いはまだ普及するまで至っていません。ですから、2×4工法にこだわるのでしたら、多数の大手ハウスメーカーに直接出向いて、モデルルームを内見し、体感、比較検討することをおすすめします。

システム化、マニュアル化された従来の2×4工法に加えて、大手ハウスメーカーが扱う2×4工法には独自の特徴をたくさん兼ね備えています。たとえば三井ホームの『ブロック アンド シームレスウォール』といったつなぎ目がない外壁や、一条工務店の『加圧注入式防腐蟻処理』材、三菱地所ホームにおける『ツーバイネクスト』や、ミサワホームの『木質パネル接着工法』など、メーカー独自の優れた2×4工法はどんどん進化を遂げています。

ただし、大手ハウスメーカーでの建築は、本来のメリットであった低コスト面において多少厳しくなったと言わざるを得ません。改良を重ねよりよいものをつくるのですから、これは致し方ない部分ですよね。それでも大手メーカーの進化を続ける2×4工法は必見の価値があると思います。

 

まとめ

マイホームを考えた時に、従来の木造工法と2×4工法、どちらが自分のマイホームに最適なのか。比較検討するうえでの1つの判断材料になりましたでしょうか?
従来の木造工法と2×4工法、それぞれの特徴をよく比較して、素敵なお家作りを目指してください。

関連記事

会員登録・ログインはこちら

最新記事

  1. 不動産投資をする際に知っておきたい知識のひとつに接道義務があります。接道義務に反している建造物の敷地…
  2. 賃貸物件で水漏れを起こしてしまったら、まずは何から手を付ければ良いのでしょう? 賃貸マンションや賃貸…
  3. とりあえず押さえておきたいからと賃貸物件の申し込みをした場合、やっぱりほかの物件にしたい! と気軽に…
  4. 遠隔地の大学進学時のお部屋探しは、受験の時期と重なってなかなか大変です。ある程度情報収集は自分でして…
  5. (株)アートアベニューの高橋と申します。弊社は首都圏の賃貸物件約6500戸をオーナー様からお預かりし…
ページ上部へ戻る