コロナウイルスを不動産オーナーの立場から考えてみた
- 2020/3/13
- 不動産投資
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こんにちは、ふりーパパです。
新型コロナウイルスの世界的な蔓延から、パンデミックリスク(流行り病リスク)という新しいリスクが、株式市場を始めとする金融市場で認識されるようになりました。日経平均株価なども大きく暴落してしまいました。現状では、東京オリンピックについても、予定通りの開催が危ぶまれています。
日本のREIT市場も大きく下がりましたが、主にホテル関連のREIT銘柄が大きく売られています。オフィス関連銘柄については大きな影響がなかったようです。
比較チャート:東証REIT指数とジャパンホテルリートの株価比較(過去約9年)
上記の比較チャートをみると、好況時にはホテルは儲かるが、一度不況になると儲けどころか赤字化するということを顕著にあらわしているのかもしれません。ホテル業界などは、直接的な影響を受けますが、通常の居住用の賃貸用不動産についてはどのような影響を及ぼすのか考えてみましょう。
例えば、一棟もののマンションなどを保有していると、その中の一室でコロナウイルスの感染者が出たりすると、消毒費用とか場合によっては全テナントを非難させなければならなくなるかもしれません。その際には、通常の火災保険などではカバーされないリスクとなりそうです。
台風や地震災害などのリスクと同じようなリスクとも考えられます。但し、オーナーとして、被害に対する対処法を想定しておく必要性がありそうです。例えば、物件の近くの便利屋さんとか医療機関などを調べて、万一に備えておくということでしょうか?
今回の新型コロナウイルス問題では、物件近所の医療機関でさえも、患者をみたくないようというような発表がありました。また、救急車を呼んでも乗せてくれないような状況でした。というよりも、インターネットを利用した遠隔治療などの対処がどうしてできないのかというような疑問も湧きました。
結構大きな問題のように思われますが、物件の所有者や物件の管理会社が、テナントと連絡を取って、冷静な対処をすれば大きな問題とならないような気がしています。その昔、上下水道がきっちりと整備されていない時代には、「赤痢」などが発生すると、物件に住んでいる全員が、退去させられるようなこともあったようですが、現在の日本では、まず想定されません。
このような際には、テナントの賃料の支払いなどに留意が必要かもしれません。自宅待機などで給料が支払われないようなリスクも絡んでくるからです。知り合いの不動産オーナーからは、コロナウイルス問題のために、引っ越してくるのが遅れるので、家賃発生を遅らせてほしいなどの要望をしているテナントがあるという話を聞いています。また、内見をする際にも、コロナウイルスの問題はないかと不動産業者が聞かれることも普通の風景となっているようです。
日本でのコロナウイルスの感染は、ほぼ峠を越えたこともあり、今後大きく取り上げられることもなくなりそうですが、物件所有者としては、ある程度の対処法を考えておくことが必要であるという認識を強めたほうがよさそうです。