アパートとマンションの違いとは?同じ条件の物件を比較してみた!

  • 2019/9/13
  • アパートとマンションの違いとは?同じ条件の物件を比較してみた! はコメントを受け付けていません

物件を選ぶ際、「マンションは高いからイヤだ」「アパートは音もれするからイヤだ」といった固定観念で選んでいませんか?
物件によってはマンションよりもアパートの方があなたの理想に近い可能性もありますので、固定観念を基に物件を選ぶことはオススメできません。

今日は、アパートとマンションの違いについて解説します。実際に同じ条件でアパートとマンションを比べてみた結果も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

アパートとマンションの違い

実は、アパートとマンションにハッキリとした違いはありません。

とはいえ、不動産業界では独自のルールで区別している企業もあります。

区別する方法は企業によって異なりますが、以下のような分類が一般的です。

種別 構造 階数・規模
アパート ●   木造

●   軽量鉄骨造

●   プレハブ造

2階建て以下(3階建てもあり)

小さめ

マンション ●   鉄骨造

●   鉄筋コンクリート造

●   鉄骨鉄筋コンクリート造

3階建て以上

大きめ

では、それぞれの特徴についてもう少し詳しく見てみましょう。

アパートの特徴1.郊外に多い

まずはアパートの特徴から紹介します。

1つ目の特徴は、都市よりも郊外に多く建てられていることです。

都市の中心ではなく郊外にアパートが多い理由には、土地の値段や建物の建設費用が関係しています。平たくいえば、郊外に建てるならマンションよりもアパートの方が収益を見込めるから、ということですね。

アパートの特徴2.家賃や共益費が安め

マンションに比べると、アパートの家賃や共益費は安めに設定してあります。
これは、建物の建設費用や設備による違いです。

たとえば、マンションには

  • エレベーター
  • オートロック
  • 防犯カメラ

といった設備がある建物も多いですが、これらの設備があるアパートは多くありません。

また、マンションには管理人が常駐している場合もあります。

こういったことが原因で、アパートの家賃や共益費、管理費などはマンションよりも低めに設定してある物件が多いのです。

アパートの特徴3.通気性・耐震性に優れている

もう1つの特徴として、通気性と耐震性に優れていることが挙げられます。

中でも、木造のアパートはとくに機密性が低く、結露しにくいといえるでしょう。

また、木造のアパートはマンションに比べて軽量であることから、耐震性にも優れているといわれています。

ただ、機密性が低いということはエアコンの効きが悪いということです。暮らす地域によっては、冷房や暖房にかかる電気代が膨大になる可能性もあります。

マンションの特徴1.設備が充実している

続いて紹介するのは、マンションの特徴です。

マンションの特徴を挙げるなら、設備が充実していることは外せないでしょう。マンションは都市に建てられる場合が多いこともあり、セキュリティー対策を施してある物件が多い印象です。

個々の部屋までダイレクトにたどり着けるアパートとは異なり、多くのマンションでは一度エントランスを通ります。そのため、エントランスの入口にオートロックが付いていたり、共用部分にエレベーターが付いていたりする物件が多いですね。

マンションの特徴2.耐火性・遮音性が高い

2つ目の特徴は、耐火性と遮音性が高いことです。

マンションは鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のため、木造のアパートに比べて耐火性に優れています。

また、アパートより遮音性が高いこともマンションの大きな特徴です。アパートの場合、「隣の部屋から音が丸聞こえ」という場合も少なくありません。

一方、マンションの場合は窓を閉め切っていれば隣の部屋から音が丸聞こえになることは少ないでしょう。

マンションの特徴3.プライバシーを守れる

最後に紹介する特徴は、プライバシーを守れることです。

木造のアパートであれば、外階段を上り下りする音で外出したり帰宅したりしたことをほかの住人に知られることも少なくありません。

一方、マンションでは廊下を歩く音すら聞こえない物件も多いものです。

 

同じ条件でアパートとマンションを比べてみよう

続いて、同じ条件のアパートとマンションを比べた結果を紹介します。

今回の検索で指定した条件は、

  1. 東京都練馬区にある物件
  2. 2LDK
  3. 駅から徒歩15分以内
  4. 築年数が10年以内
  5. 洗面所独立あり
  6. 駐車場あり
  7. バス・トイレ別
  8. 2階以上
  9. 室内洗濯機置場あり
  10. 管理費・共益費込み

の10個です。

では、まずはアパートを検索した結果から見てみましょう。

東京都練馬区の2LDKアパート:最安値10万2,000円

安い順に表示してみたところ、アパートの最安値は

  • 家賃  10万2,000円
  • 管理費 3,000円

でした。

上位10件の平均値を計算してみたところ、

  • 築年数   3.8年
  • 部屋の広さ 57.17平方メートル
  • 駅まで   徒歩13.5分

という結果となりました。

さらに、アパートとはいえ

  • クローゼット
  • シャワー付洗面台
  • TVインターホン
  • システムキッチン
  • 浴室乾燥機
  • 追いだき機能浴室
  • 温水洗浄便座
  • 対面式キッチン
  • 全居室収納あり
  • 全居室フローリング

といった設備がある物件も多く、外観も室内もイメージしているアパートよりも随分とキレイな印象でした。

では、続いてマンションを検索した結果を見てみましょう。

東京都練馬区の2LDKマンション:最安値11万1,000円

安い順に表示してみたところ、マンションの最安値は

  • 家賃  11万1,000円
  • 管理費 3,000円

でした。

上位10件の平均値を計算してみたところ、

  • 築年数   5.6年
  • 部屋の広さ 55.61平方メートル
  • 駅まで   徒歩8.9分

という結果になりました。

築年数を見ると、アパートはマンションよりも新しい建物が多く、部屋の広さもアパートの方が広いようです。
一方、駅までの距離を見ると、マンションはアパートよりも駅近物件が豊富でした。

ちなみに、建物の階数についても平均を出してみたところ、マンションの平均はなんと4階。意外と低層のマンションも多いようですね。そのせいか、オートロック付きのマンションは多いものの、3階建てマンションにはエレベーターの付いていない物件が多い印象でした。

 

まとめ

同じマンションでも設備や築年数、駅までの距離が異なるため、「アパートだから」「マンションだから」とひとくくりにして考えるのは避けた方がよいでしょう。

とはいえ、建物の特徴を見れば、アパートにはアパートの、マンションにはマンションのメリットやデメリットがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分の求める条件に合う建物を考えてみてくださいね。

永瀬 なみ

永瀬 なみ

投稿者プロフィール

大阪でフリーのライター・編集者として活動しながらカウンセラー・講師としても活動中。専門に扱うジャンルは不動産や暮らし、恋愛や結婚など。
『ライティング事務所くすの樹』および『オンライン相談ルームあまやどり』代表。

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