建売住宅の購入を後悔しないために知っておきたい5つのポイント

  • 2019/9/26
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建売住宅を選ぶ理由は人それぞれです。中には、「注文住宅よりも簡単に買えそう」「安く買えそう」といった理由で選ぶ人もいることでしょう。しかし、勢いで建売住宅を購入したせいで後悔したという話も少なくありません。

そこで、今日は建売住宅の購入を後悔しないために知っておきたい5つのポイントを紹介します。建売住宅の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ポイント1.建売住宅を購入するのは意外と大変

まず知っておいてほしいのは、たとえ建売住宅であっても家を購入するのは大変だということです。

中には、「建売住宅なら簡単に購入できる」と考えている人もいるでしょう。確かに、土地の用意から始めなければいけない注文住宅と比べると、土地と建物がセットになっている建売住宅の方が入居までの工程は少ないかもしれません。

しかし、たとえ建売住宅であっても、家を買うのは思っているほど簡単なことではありません。

たとえば、

  • 調べなくてはいけないこと
  • 用意しなければいけないもの
  • 話し合わなければいけないこと

などがたくさんあります。

しかも、どの作業も日常生活を送りながら同時にこなしていくのが一般的です。

少しでも負担を減らせるよう、建売住宅を購入するなら仕事や行事などに追われていない時期に動き始めるのがよいでしょう。

 

ポイント2.どんな失敗例があるのか

建売住宅を探し始める前に、まずはどんな失敗例があるのかを調べてみることをオススメします。

どんなものでも、衝動買いより下調べをしてから買った方が後悔する可能性は低いですよね。家も同じです。

たとえば、

  • ある程度は契約後に間取りを変更してもらえると聞いていたのに実際は無理だった
  • 仕方なく妥協したけど、入居したらやっぱり気になる
  • 入居後に欠陥が見つかった

といった失敗例があります。

10年間の保証が付いているとはいえ、入居後に欠陥を見つけたとなれば、やはりショックを受けるのではないでしょうか。「やっと落ち着いたのに……」とガッカリしてしまう人もいることでしょう。

建売住宅の場合は住宅が完成してから契約することも多いですから、契約前には住宅診断(ホームインスペクション)を検討してみるのがオススメです。有料サービスではありますが、引っ越しが落ち着いた後や入居から数年後に欠陥が見つかるよりはマシかもしれません。

また、「直したいところが出てきたらリフォームをすればいい」と思っている人は少し用心してください。

実は、リフォームで変えられる部分には限界があり、いざリフォームをしようと思っても希望を実現できないケースは少なくないのです。

このように、建売住宅の購入は、まさに「後悔先に立たず」です。後で「知らなかった」「忘れてた」とならないためにも、なるべくいろんなパターンの失敗例を探してみてくださいね。

 

ポイント3.同じ家を扱っている仲介業者が複数ある

同じ家を扱っている仲介業者が複数ある可能性も、建売住宅を購入する上でぜひ知っておいてほしいことです。

これは、住宅の売り主がどんな風に家を販売しているのかによって異なります。もしも売り主が不動産仲介会社を通して家を販売しているなら、同じ家を扱っている不動産仲介会社が複数ある可能性もあるということです。

いわゆる、仲介物件と呼ばれる建売住宅ですね。

たとえば、『SUUMO』や『LIFULL HOME’S』などで見つけた建売住宅の場合、「物件概要」の中にある「会社概要」や「取引態様」といった項目を見れば、不動産仲介会社を通して販売されている物件なのかどうかが分かります。

「会社概要」や「取引態様」に「売り主」と書いてあれば売り主が販売している物件、「仲介」や「媒介」などと書いてあれば不動産仲介会社を通して販売している物件です。

仲介物件の場合、同じ物件でもどの不動産仲介会社を選ぶかによって

  • 仲介手数料
  • 諸費用
  • サービスの内容・質

などが異なります。

家電量販店を思い浮かべていただくと、分かりやすいかもしれません。

たとえば、あなたが家電量販店で新しい炊飯器を購入する場合、全く同じ炊飯器を購入するとしても購入するお店によっては価格交渉ができたりポイントが多く付いたりしますよね。また、炊飯器に詳しい店員さんもいれば、あまり知識のない店員さんもいるでしょう。

仲介物件も同じです。

どこの不動産仲介会社から購入しても、手に入るのが同じ物件であることに変わりはありません。ところが、選ぶ不動産仲介会社によっては、購入後に満足できない可能性があるのです。

後から「知らなかった!」「あっちにしておけば良かった」とならないよう、不動産仲介会社の選び方にも注意しましょう。

 

ポイント4.周辺情報は自分で調べるもの

建売住宅を購入するなら、周辺情報は自分で集めるものだということも知っておいてほしいです。

もちろん、そのエリアに詳しい売り主や不動産仲介会社なら、ある程度のことは教えてくれます。ただ、あなたが何を知っていて何を知らないのかは相手も分かりません。気になることがあれば、積極的に、かつ具体的に質問するのが得策です。

また、同じ地区でも番地や号数によって通える学校が違う場合もあります。学校区については自治体によってルールが異なりますので、希望する学校がある人は事前に調べてみるとよいでしょう。

さらに、良さそうな建売住宅を見つけたら、内見の前にその物件へ行ってみるのがオススメです。内見をする前に周辺環境をチェックしておけば、内見の時間がムダになることを防げます。

たとえば、

  • 坂道の有無
  • 道路の広さ
  • 小売店の雰囲気
  • 通学路の安全性(川や道路など)

といったことは、実際に歩いてみたりお店に入ってみたりしないと本当のところがなかなか見えてきません。

思ったより街灯が少なかったり、週末の夜だけ治安が悪くなったりするエリアもありますので、時間や曜日を変えて見に行くのもオススメです。

家を内見する際は、ごみ捨て場についてもチェックしてみてください。

  • どこにどんな風に捨てるのか
  • カラスやネコがごみを荒らしていないか
  • どんなルールがあるのか

といったことをチェックしておくだけでも、後で「しまった」と思う可能性を減らせます。

 

ポイント5.希望を全てかなえることは難しい

最後にお伝えするのは、どんなに望んでも全ての希望をかなえられる家を見つけるのは難しいということです。

「家は3回建てないと満足できない」という言葉を知っていますか? これは、たとえ念入りに用意をしても、住宅の購入には少なからずある程度の不満が残るということです。

そう考えると、建売住宅を購入する際は購入する家のことをよく知ることと、納得して購入することが大切だといえるでしょう。

「ほかにもっと良い家はあるかもしれないけど、今の自分たちにとってはベストな選択だ」と納得した上で購入すれば、ある程度の不満は「あって当然」と思えるのではないでしょうか。

また、妥協をするのではなく納得して家を購入するためには、建売住宅を探す前に自分たちの希望に優先順位を付けることが大切です。

家を探す際は、「あれも欲しい」「これも欲しい」とさまざまな条件を誰もが一度は思い浮かべます。ですが、その中で本当に譲れない条件を挙げるとすれば、もっと数は減るハズです。

たとえば、

  1. 部屋の数、広さ
  2. 収納スペース
  3. 駐車場がある
  4. 対面キッチン
  5. スーパーまで徒歩圏内

といった感じで、絶対に譲れない条件から順に書き出してみると頭を整理できます。

前半で調べた建売住宅の失敗例とも比べながら、妥協ではなく納得しながら条件をピックアップしてみてくださいね。

 

まとめ

今日は、建売住宅の購入で後悔しないために知っておきたい5つのポイントを紹介しました。

一口に建売住宅といっても、価格や間取り、立地条件や設備など、家によってさまざまな特徴があります。また、どこの会社で買うかによって仲介手数料やアフターサービスにも差が出てきますので、建売住宅を購入する会社は慎重に選びましょう。

永瀬 なみ

永瀬 なみ

投稿者プロフィール

大阪でフリーのライター・編集者として活動しながらカウンセラー・講師としても活動中。専門に扱うジャンルは不動産や暮らし、恋愛や結婚など。
『ライティング事務所くすの樹』および『オンライン相談ルームあまやどり』代表。

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