信じられないご近所トラブル! 実際に見聞きしたてきた11のケース

都会では、「隣近所にどんな人が住んでいるのか知らない」という人も多くなっています。また、感覚も多様化していると言われ、そうなると自分ではまったく平気なつもりでもクレームを言われたり、逆に、あまりにも鈍感な人にイライラしたりといったことがあります。
ここでは、さまざまなご近所トラブルを紹介。なんと、すべて筆者の周りで実際にあったものだけを集めてみました。恐ろしくなるかもしれません。

 

感覚のズレが生むご近所トラブルとは?

感覚のズレはある程度はしょうがないものです。好きどうしで一緒になった夫婦でも、感覚のズレからケンカになることってありますよね。それが、他の家となればなおさら感覚のズレはあるものです。もちろん、ある程度は我慢もします。そのかわり、こっちのこともある程度我慢してね!というスタンスで生きていますが、それにしても「そりゃないぜ」という人がいるのも事実。そんな感覚のズレから起こったご近所トラブルを紹介します。

 

ご近所トラブルの代表、「騒音」はどこでも起こっている

騒音は多くの人が悩むご近所トラブルの一つです。筆者が一人暮らしをしていた時、お隣さんが夜の2時になってもお酒を飲んで大騒ぎ。そんなことが週に数回あったため、「さすがに、これはひどい!」と怒りにまかせて注意に行ったことがあります(若かったな・・・)。
中から出てきたのは気のいい若者で、謝るわけでもなく、かといって失礼な態度をとるわけでもなく、「何時までならいいっすか?」と聞かれ、とっさに「日付が変わったらやめるべき」と言ってしまいました。すると、翌日からはピッタリと24時には騒がなくなりました。ただ、当時の私は朝早い仕事をしていたので、夜の10時には寝ていました。結局、2時間は寝れない・・・。何だか、くやしかった思い出です。

騒音の音量も、時間も人によって感覚のズレが生じやすい部分です。私は自分で言ってしまいましたが、トラブルを避けるには、大家さん経由で伝えてもらうのもよいかと思います。

 

ちょっとだけ・・・とショートカットしたら「不法侵入」

これは学校まで巻き込んだ大トラブルになった例です。通学路の角地に広めの空き地があり、ガッツリとチェーンが張ってあったものの、中学生たちはそれをヒョイッと乗り越えショートカットしていました。ある日、その中の一人が、スゴイ剣幕の60代くらいの男性に襟首をつかまれ、大声でどなられることとなりました。
「不法侵入だ」
と。その後、その男性は学校に怒鳴り込んできて大騒ぎ。校長に「詫び状と通学路を変えるという宣誓書を書け」と言い、「それは簡単でないので、土地の中に入らないように指導する」と答えると、またキレ・・・。その日は虫の居所が悪かったのか、数時間怒鳴り散らして帰って行ったそうです。中学生はちょっとトラウマ・・・。
結局、学校から文章も出た上に、生徒には「絶対の道を通れ」と指導があったそうです。

 

「ニオイ」は風にのり、隣近所に広がっていく

においって色々ありますよね。ここで紹介するのは、一番厄介なニオイの好みに関するケース。その方は、アジア系の外国人で、独特な匂いの香水のようなものを好んで使用していました。正しくは香水なのか、柔軟剤なのかは分からないのですが、洗濯物を干した段階から強い香りがするわけです。それが、お隣の家まで風にのって入ってくるわけで、「家中が独特なニオイで充満して不快だ」となったわけです。

このケースでは、管理会社経由で大家さんも交えて話し合いをしたのですが、これといった解決策が見えず、結局クレームを言ってきた家の方が引っ越してしまうという結末になってしまいました。しょうがないとも言えるのですが、なかなか難しいものです。

 

思わず疑いたくなる、非常識なご近所トラブルとは?

さて次は、非常識がうんだトラブルです。これが厄介なのは、周りの人は全員が不愉快さを感じているのに、当の本人は「まったく気にしていない」ということ。個人主義が進んだことで、最近は増えているような気がするのも気のせいではないはず。これも全て実例を挙げてみたいと思います。

 

「看板に犬のオシッコ」をしても平気な非常識な飼い主

東京などの都会では、ほぼすべての道が舗装されているため、犬の散歩をする時はペットボトルに水を入れて持参する人が多くなりました。オシッコをしたところかけるわけですが、その一方で、ウンチを放置する人も多くいます。それって非常に我慢なりませんが、もっとすごい人もいるんです。

ある飲食店でのトラブルです。その店は営業が始まると店頭に黒板を出すのですが、あるときから、犬のオシッコがかけられるようになりました。そんな看板を店内にいれるのもはばかられ、店長は怒り心頭です。そんな日が何日か続き、たまたま店長が外出から帰ってくると、まさに飼い主がオシッコをさせているところに出くわします。
何やらしてんだ!」
と言うと、
「犬が勝手にやってることだからしょうがない。今日たまたまで、昨日まではうちの子じゃない」
と言い出します。いやいや、昨日のこととか言ってないし・・・と店長はあきれたそうですが、それ以降オシッコをされることはなくなりました。でも、実はこれで終わりじゃなかったんです。商店会の集まりに参加したとき、数軒先の不動産屋さんが、「最近、店頭のポスターに犬のオシッコをされて困る」と言い出したそうです。
まさに非常識! 

 

ゴミの日は365日と信じて疑わない非常識

皆さんのところでは、ゴミの回収日って増えてますか?
マンションであればゴミ出し場があり、いつでも捨てられると思うのですが、一軒家では決められた日にしかゴミを出すことができません。東京などでは不燃ごみの回収が月に1回なんてこともあり(その分、多くのゴミは可燃ゴミになっていますが)、適当に出されるとずっと放置されこととなってしまいます。

筆者の町内会でも、曜日や時間に関係なく平気でゴミを出す人が問題になっており、カラスが集まってきて周りがゴミだらけ。しかも、深夜にゴミを出すようで、誰も犯人を見たことがないということがありました。「でも、何とかしないとヤバイ」ということで、町内会長がゴミ袋を開けて中をあさり、犯人を特定できるものがないかを探すという過酷なことをしました。でも、住所や名前が書かれたものは見事にシュレッダーがかけられているわけです。個人情報を気にする前に、ゴミ出しの日を気にしろって感じなのですが。そんな日を繰り返し、やっとのことで本人を特定。その人の帰宅にあわせて家に行き、こんこんと説教をしたという事件がありました。

 

夜な夜な庭の夏ミカンをもいで食べるサラリーマン

庭に果物のなる木を植えている家ってありますよね。柑橘類とかだと枝が大きく、それが塀の外に出ているケースもあります。その実が誰のものか?といえば、当然その木の生えている家の人のものなのですが、それを夜な夜な盗んで食べるということがありました。しかも、その皮を木の下に放置して帰るわけです。

「この木はおじいちゃんの代からわが家に生えた、由緒ある木だ」という木のなる家の主張も相当「?」なのですが、だからといって毎日のように食べるのはもっと分かりません。結局、防犯カメラまで設置して犯人探しが始まってしまいました。そして特定されたのは、お隣に住む50代のサラリーマン。夏ミカンにかぶりつくカメラ映像をプリントアウトして貼り出されるという悲劇的な状況になってしまいました。その家には中学生の息子もいると言う最悪な状況の中、その男性が言ったのは、「道にはみ出てるものは公共のものであり、だからくってやった」というわけのわからないものでした。その家は引っ越して行ってしまいましたが、今となっては町内の伝説となっています。

 

マンション上階の植木がふってくる

マンションのベランダをつかってガーデニングをやってる人が多くいます。もちろん、それ自体は悪いことではないのですが、台風・・・とは言わず、ちょっと風が吹いただけで階下に植木鉢が落ちてしまうケースがあり、トラブルになっています。下には当然、洗濯が干してあり、それが土まみれになるわけですから。

あるマンションは、構造的にその被害が起こりやすく、数ヶ月に一度は植木鉢の被害にあうという家がありました。さすがにがまんが出来ないと、旦那さんを連れて文句を言いに行ったのですが、「うちの土だって証明して」といわれあきれかえったという事があったそうです。「さらに上階の人が投げたのかもしれない」と。個人ではどうにもならず、マンション理事会のテーマにしてもらい、注意を促したのですが一向になおる気配はなし。結局、そのマンションは「ガーデニングは禁止。どうしてもやる場合もベランダには置かない」という訳の分からないことに決着してしまいました。感情論になるといろいろややこしくなるんですよね。

 

隣家のアイビーに囲まれる家

こちらも同じく植木をめぐるトラブルです。その家は一軒家。都会の一軒家なので、お隣とは手を伸ばせば届いてしまうほどの近距離です。ひしめき合う状況の中、とあるお宅のご主人が、急にアイビーを育て始めます。にょきにょきにょきにょきと一気に伸び、それは隣の家だけでなく、さらに隣の家まで伸びていきます。ところは、このご主人は飽きてしまったのか、伸びっぱなしでも知らん顔。お隣の家は家の裏が甲子園球場のようになってしまいました。
なぜでしょう? トラブルって、人のよさにつけ込むんですよね。
お隣さんは非常に気が小さい人で、イヤだと思いながらも言い出せずにいたそうです。ところが、さらにお隣の家主は非常に気が強く、元の家に乗り込んでいきました。「切らせてもらっていいですか!」と。するとご主人はこう言ったそうです。「せっかく育ててるんだから、お隣みたいに寛大な心で楽しんでくれ。切るのは許せない」と。結局、それを聞きつけた奥さんが平謝りし、業者をよんですべて切ってしまったそうですが、すごい考え方のご主人でした。

 

言いがかりとしか思えない無茶なクレーム

さて、もう一つ紹介したいのは、言いがかりとも言えるご近所トラブルです。いやいやもう、何と言うか、防ぎようがないものに対して文句を言ってくるわけですから、「それはどうしようもないよ」と感じるのですが。
でも、クレームを言ってくる人って、自分は絶対正義なので譲ってくれない面もあります。勘弁して欲しいですよね。

 

夕食の匂いをさせるなんて、わが家への当てつけか?!

夕方になるとカレーの匂いがしてきたり、魚を焼く匂いがしてきたりして、「隣は今日はカレーかな」「焼き魚かな」なんて思ったりするのが普通です。ところが、これに対してクレームを言ってくる人がいるんです。しかも、
「わが家は離婚をして、子供はコンビニ弁当しか食べられない状況で、配慮が足りない
というのです。「離婚したのも知らないよ・・・」という話なんですけどね。正直言って、「そんな意味不明なこと言ってるから離婚されたんじゃないの?」と言いたかったそうですが、そこは大人の対応で一旦謝り、帰ってもらったそうです。

その後、ご近所中で「どうしたものか」と話し合ったそうですが、頭のややおかしい人って、どうしようもないもの。結果として、「気にしない」という話でまとまったそうですが、今でもご近所中の人は戦々恐々としながら暮らしているそうです。

 

俺は毎晩覗かれていると主張した被害妄想男

これは私の知り合いの話。30代の女性がのぞきをしていると、50代の男性にいちゃもんを付けられたという話です。もう一度書きますが、30代の女性が、50代の男性をのぞいたという内容です。

彼女は帰宅後、9時頃に洗濯を干します。当然ベランダに出るわけですが、そのベランダから見えるか見えないかぐらいの位置にあるマンションの男性が、あるとき家にやってきます。知り合いはびっくりですよね。夜に見知らぬ男の人が来るわけですから。当然、居留守を使ったのですが、ついにはピンポンだけでなく、玄関をドンドンとたたき出す始末。怖くなった彼女は警察を呼んだわけです。間もなく警察が来て話をすると、男性の主張としては、
「毎日9時になると覗いてくる女がいる。文句を言いに来た。在宅しているのに出てこない。それは、やましいことだと分かっているからだ。俺は被害者だ」
ということ。警察は彼女にも事情を聞きあきれたようですが、感覚がずれてる人ってどうしようもない部分もありますよね。結局彼女は、室内にしか洗濯を干さなくなったそうです。かわいそうに・・・。

 

病んでる人による、ありえない迷惑違反

さて、最後に紹介するのは違法駐車。これもなかなかヤバイです。なんと、隣人の車が、玄関の目の前に止められるというもの。玄関の横は駐車場ですので、自分の家の車の出し入れもできません。最初は「何かの間違いかな」と思ってやり過ごしたそうなのですが、最終的にはただの嫌がらせだったという悲劇的な話です。何度も警察に通報したものの、そのときは撤去しても、また翌日には玄関前に。警察の説得には、「ちょっと間違えただけ」を繰り返していたそうで、目も当てられません。
精神を本格的に病んでいたようで、何を言っても聞きいれませんし、裁判になっても「責任能力がない」と言われるのがオチだということで、あきらめていたそうです。結局、そのトラブルメーカーが入院をしたことをきっかけに、家族が車を手放したそうですが、退院してきたら次は何をされるのか・・・と戦々恐々としているようです。

 

まとめ

様々あるご近所トラブル。トラブルがこじれることを考えると、怪しい人の側には住まないということが得策なのかもしれません。とはいえ、そんなことが分かるはずもありませんし、時間の経過とともに、迷惑住人が自然発生するケースもあります。そういった時は、決して感情的にならず、冷静かつドライに対処することをお勧めします。賃貸であれば大家さんや管理会社を巻き込んだり、マイホームであれば周りに助けを呼んだり・・・。
「迷惑住人とは徹底的に戦うべし」という人もいますが、実際に当事者となると、トラブルメーカーのヤバさをリアルに知っているだけに何もできないという面があるのも納得です。結局、逃げるが勝ち
それも現実なのかもしれません。

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