一戸建てやマンションを購入してから引っ越し当日までにやるべきこと

購入する一戸建てが決まれば、いよいよ新生活に向けて具体的に動き出すことになります。「カーテンはこんな感じで、この機会に家具も新調しよう」とワクワクすることがたくさんありますが、計画的に進めなければうまくいかないことも出てきます。マイホームを購入しての引っ越しは、賃貸住宅生活とは違うこともたくさん。ここでは一戸建て住宅購入から入居までの基本的な流れを、期間を追って解説します。

一戸建てやマンション購入が賃貸契約と違うところ

一戸建てやマンションの売買契約が終われば、住宅ローンの本審査をへて、引き渡しとなります。正式に自分の所有となるのは、この引き渡しの後ですが、早く引っ越しをしたいと考えるなら、先んじてやるべきこともたくさんあります。賃貸住宅と同じこともあれば、登記などといったマイホーム購入に関わる未体験なことも。まずは、家を購入したときだけに発生することを整理してみましょう。

いつから引っ越しの準備をはじめてよいか?

新しい家は、不動産業者やハウスメーカーと売買契約をした時点では、住宅ローンの事前審査が通っただけ。ローンの本審査はその後となるわけですが、事前審査を実施した時点から変更がなければ、本審査が通らないということはまずありません。

つまり、「家を引き渡されたら、すぐにでも引っ越したい」という方は、売買契約が完了したタイミングから引っ越しに向けて動き出してよいと思ってください。もちろん、引き渡しをされた後は、いつ引っ越しても構いません。学校のタイミングを見て、数ヶ月後に・・・と考えるのであれば、ゆっくり準備をすすめてください。

新築一戸建て、入居までの流れ

売買契約が終わり住宅ローンの本契約も終わったら、ハウスメーカーの担当者と共に家に行き、双方立会いのもと最後の確認が行われます。ここでは内外装の傷や汚れ、ゆがみなど細かくチェックしてください。扉や窓は実際に開閉し、ゆがみなどなく、しっかりと開くことも確認します。

もし傷や汚れなどがあれば引き渡し日までに補修をしてもらうようにしましょう。このタイミングでチェックが甘かったとしても、後日の修繕は有料となることもあります。後悔しないように徹底的にチェックしてください。

このとき、メジャーを持って行き室内のサイズを測っておくと、カーテンや家具などを揃えることができます。間取り図を自分で書いてもいいですし、業者にもらったものに書き足してもよいでしょう。

なお、自宅の鍵は、立ち合いのタイミングでなく、引き渡しの日に受け取ることになります。

登記を確実に行う

賃貸住宅での引っ越しとは違うとことに、登記があります。一戸建てに必要なのは以下の3つです。

  1. 建物表題登記
  2. 所有権移転登記
  3. 所有権保存登記

また住宅ローンを利用する場合は、抵当権設定登記も必要です。

登記は自分で行うこともできますが、慣れない作業で手間もかかるため司法書士に依頼するのが一般的。司法書士は自分で探してもいいですし、ハウスメーカーに紹介してもらってもよいでしょう。

引き渡しまで1ヶ月になったら、引っ越し準備をはじめる

早く引っ越しをしたい人は、引き渡しまで1ヶ月になったら、具体的な日程調整や今住んでいる家の大家さんへの退去の申し込み、学校への連絡をはじめます。

引っ越しの業者選び

引っ越し業者は時期によっては意外と苦戦するもののひとつです。特に春休みは繁忙期。転校するにもよいタイミングのため、予約を取るのも大変ですし、費用も莫大になります。閑散期と比較すると倍以上も違うことがあるほど。急いでいないなら、オフシーズンにずらした方が節約になるかもしれません。

また繁忙期は希望通りの日に予定が組めないことも多くあるため、できるだけ早く予約をすることが重要です。

さらに、費用は引っ越し業者によって大きく差が出るところ。ワンルームから一戸建てに引っ越す場合や、シンプルライフを心がけている人なら荷物は少ないかもしれませんが、家族で引っ越す場合は荷物も多くなりがちです。安いところを選ぶにしろ、多少高くても荷造りを手伝ってくれるところを選ぶにしろ、少しでも有利に業者を選ぶには、早く動き出すことが大切です。

引っ越し業者はインターネットを使って探すのが一般的。一括検索するサイトもたくさんあるので利用者も増えていますが、あまりに多くの業者が連絡をしてくるのでめんどうだと感じる方も少なくありません。それであれば、いくつかの業者に自分から連絡を取り、見積もりをとる方法もよいでしょう。ただし前述の通り、業者によって価格が大幅に違うので、複数の業者を比較するのを忘れずに。

住んでいる家の解約手続き

引っ越すまで住んでいる家は賃貸住宅のことが多いでしょう。そのような場合は、早めに退去の連絡をします。連絡先は大家さん、または管理会社です。

なぜ急ぐかと言えば、賃貸住宅の多くは、申請月の翌月まで家賃を払わなければならない契約になっていることが多いからです(契約による)。また、月を1日でもまたいでしまうと、さらに1ヶ月分増えることもあるので注意が必要です。詳細は賃貸契約を結んだ時の契約書を見てください。

インターネット回線の確認と申し込み

意外と見落としてしまうのがインターネット回線の手配です。今はwifi環境を整えることが快適な暮らしにかかせません。特に光回線を引く場合は注意が必要です。すでに家の近くまで光回線が引かれていれば、家の中に引き込む工事だけで済みますが、そうでない場合は、大規模な工事が必要なことがあります。中には2~3か月ほどかかることも珍しくないので、できるだけ早く手続きを済ませましょう。

なお、回線工事がいらないタイプのwifiは、エリアによって通信速度が遅いことがあります。これらを使う場合、事前に代理店などにスピードを確認しておくと安心です。

学校への転校手続き

お子さまがいらっしゃる方は、転校の手続きも早めにします。在学中の学校に伝え、手続きを教えてもらってください。

引っ越しまで1ヶ月を切ったらやること

さて次は、1ヶ月を切ってからやることです。

電気・ガス・水道の解約と利用開始手続き

電気やガス、水道などの解約と利用開始の手続きは、多くが30日前からとなっています。間近になって慌てないように、早めに手続きをはじめます。特にガスの利用開始時は立ち会いが必要です。繁忙期は直前に申請しても担当者が来てくれないこともあるので、早めをおすすめします。なお、ガスの利用開始時には、係の人が家に入室し開栓作業や点火確認を行います。

エアコン設置の申し込み

エアコンの設置は、引っ越し業者がやってくれるのであれば問題ありませんが、自分で手配する場合は、早めに動き始めます。特に初夏から夏にかけては、業者の手が空いておらず、1ヶ月ほど先の予約しかとれないからです。

新しいエアコンを取り付けるのであれば、引っ越し作業の前にとりつけるのが理想です。今あるものを使う場合、引っ越し作業を行うかたわらエアコンも設置できるよう、時間を合わせて予約をしておきます。

カーテンなどのオーダー

引っ越し当日になくてはならないもののひとつが、カーテン。引っ越しをしたものの、家の中が丸見えでは落ち着かないからです。既製品を買うのであればもっとギリギリになってからでも構いませんが、オーダーする場合は余裕を持って注文するようにします。

引っ越しの半月前から前日までにやること

引っ越しの半月前になったら、荷造りをはじめます。そのためには、事前に引っ越し業者から段ボール箱などを受け取っておく必要があります。また、処分するものは、引っ越し先ではなく、引っ越し前の家で処分するほうが早く引っ越しを終えられます。

郵便局に転居・転送サービスを申し込む

転居・転送サービスとは、郵便局に手続きすれば、1年間、旧住所あての郵便物を新住所に転送してくれるサービスです。旧住所が記載された運転免許証やパスポート、個人番号カード、住民基本台帳カード等を郵便局に持って行き、手続きします。

転出届と転入届け(住民票の住所変更手続き)

転出届は、引っ越す前の住民票を置いている市区町村窓口で行うものです。引っ越しの14日前から、14日後まで行えます。郵送で書類を受け付けてくれる役所もあるので、確認しておくと楽ですね。

転出届を旧住所の市区町村に提出したら、次に転入届を引っ越し先に提出するのが基本の流れです。ただ、同じ市区町村内で引っ越す場合、転入届を出すだけで手続きが完了します。

引っ越し当日にすること

引っ越し当日は、これまで住んでいた家の引き渡しがあります。

元の家の退去立会いと鍵の返却

荷物の運び出しが終わったら、元の家の退去手続きをします(後日でも可)。家主(または管理会社)が立会い、部屋を確認します。経年劣化ではない汚れや破損個所がある場合、補修費用を負担することになります。敷金がどれくらい返ってくるのか、または修繕費を負担しなければならないのかといったことは、後日、見積もりをもらうことになります。

立会いが終了したら、最後に鍵を返却します。

新しい家の電気・ガス・水道の開通

新しい家の電気と水道は、供給申請していればすぐに使えるはずです。引っ越し先に着いたら早めに確認し、万が一使えなければ連絡します。ガスについては立ち合いが必要です。ガス器具を用意して待ちます。

また、wifi環境がすでに使える状態になっているのであれば、早めに確認します。

快適な家は事前の準備が大切

快適な環境をいち早く整えるには、準備が大切だということがお分かりいただけたかと思います。とくに、新築戸建ては長く住む家でもあり、賃貸では妥協していたような部分、たとえばカーテンやカーペット、家具などにこだわって選びたくなるでしょう。しかし、それらに気を取られ、肝心な部分がもれてしまうこともあります。リストを作るなどして、計画的に進めてください。

原田園子

原田園子ディレクター

投稿者プロフィール

「不動産の学校」のディレクター兼ライター。
住宅メーカーや不動産業者をクライアントに持っています。
不動産関連の取材実績も多数あり。
不動産投資から日々の暮らし記事まで、幅広く担当します。

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