お庭の雑草対策をして理想の空間を手に入れるための10の方法
放っておくと生えてくるお庭の雑草。面倒くさいのでそのまま放っておきたいところですが、草ぼうぼうなお庭では見た目も悪いし、害虫も寄って来やすい環境に陥ってしまいます。
そこで今回はお庭の雑草対策10選!
さまざまな対処法をご紹介。自分の趣味と都合に一番適した対処法でお庭をいろどりつつ、雑草対策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まずはお庭の理想形をイメージしてみよう
お庭がどうしても雑草まみれになる。そんなとき、雑草をどうやって減らすのか考えると思いますが、同時に「どんなお庭にしたいのか?」そのイメージを持つことも大切です。
雑草を無くして、全部綺麗な芝生にしたい!
花壇を増やして、レンガの小道も作りたい!
自分のイメージしたお庭を作りつつ、ついでに雑草を排除出来たら一番楽しいですよね。そんな理想を抱きつつ、雑草対策に挑みましょう
対策その1 草むしりと除草剤
「雑草をとにかく無くしたい!」「綺麗にしたい!」その1番の対策は身も蓋もない話ですが、「草むしり」が実は1番です。これからさまざまな雑草対策をご紹介しますが、自らの手でもって雑草を抜いていく作業が何よりも1番細やかで、隅々まで目が行き届きます。ご想像する通り、その労力たるや大変。腰は痛くなるし、体のあちこちが筋肉痛に悩まされるかも知れません。それでもすべての雑草を抜き取った暁には、綺麗になったお庭に体の疲れも吹き飛ぶでしょう。
また「草むしり」との合わせ技として、「除草剤」を使用することをお勧めします。除草剤は主に液状と粒剤との2種類があり、ホームセンターなどで販売しています。まずは除草剤を使用して、それから草むしりで綺麗なお庭にするのが理想形です。
夏はもちろんのこと、日差しが余り強くない場合でも、草むしりをする際は帽子を被るなど日光対策をしっかりと行ったうえ、水分補給をこまめに取りながら行ってください。
対策その2 防草シート
防草シートなるものをご存知でしょうか?雑草が生えてこないよう、生えて欲しくない場所に敷く黒いシート状のもの。シートの四方は細長い鉄製のピンで刺し止めて使用するのが一般的です。防草シートは黒いシート状のもので大地を覆うことにより、日光と飛散する雑草の種子を遮り、雑草が生えることを抑制します。それでも覆ったシートの端やシートの中から突き抜ける形でまれに雑草が生えて来ますがそれはごく少量で、雑草対策としてはかなりの効果が伺えます。
防草シートは、シート単体で使用されることは余りなく、下地処理に使用されることが多いです。玉砂利などを敷き詰める前に防草シートを敷いたり、ウッドデッキを施工する際に、デッキの下に防草シートを用います。
防草シートはホームセンターでお手頃な価格で販売しています。自前で敷く場合に、さほど技術は必要としないので、挑戦してみるのも良いでしょう。ちなみに、筆者は住宅の周囲に敷いた玉砂利をDIYで行ったのですが、その際に防草シートを下地に敷きました。あれから10年ほど経ちますが、雑草は数えるほどしか生えて来ていません。
対策その3 タイルを敷く
お庭の雑草対策として、タイルを敷き詰めるのも良いでしょう。タイルはさまざまな色、形など種類が豊富で、デザイン性に優れています。可愛いお庭を作りつつ、雑草対策も行えるのは理想的。ただし、タイルを敷き詰めるにはコストが若干かかります。タイル購入における材料費に加え、施工依頼も。
自前でタイルを敷いてコストを抑えることも可能ですが、タイルを敷く際は地面を平らにならす必要があり、転圧機でならすのがベストです。タイルは吸水性にさほど優れていないので、雨水のはけ方は下地作りにかかってきます。タイルの並べ方で雨水の流れ方が決まり、敷き詰めたその角度でどこに雨水が貯まるかも決まります。また、モルタルでタイルを固定していくので、若干の技術を必要とします。DIYで挑戦するにはちょっと難しいので、実践する場合はある程度失敗する覚悟が必要になるかも知れません。
対策その4 レンガを敷く
タイル同様に、レンガを敷くのも雑草対策として良いでしょう。タイルよりも種類やカラーバリエーションには優れていませんが、時間と共に経年劣化してくレンガは、色合い、日焼け、土汚れ、風化の仕方が1つ1つ異なり、レンガ独特の味があります。アンティーク調なお庭、花壇を交えた可愛らしいお庭作りを目指すには、レンガは最適な材料です。
レンガは吸水性に優れ、草花に調和する素材です。床に敷き詰める際は、タイル同様、下地をしっかりと馴らした上で、敷き詰めましょう。その際は、タイル同様、雨水のはけ方をレンガの並びで誘導することが出来ますので、しっかりと勉強したうえで敷き詰めるのがベスト。ただし、水はけが良いからといって、湿気の多いお庭でレンガを多用すると、苔がつきやすいデメリットがあります。人によってはそれも味があると、メリットに映るかもしれませんが。
対策その5 バークチップ、ウッドチップ
植物売り場で植物の鉢に敷き詰められている茶色いチップをご覧になったことはないでしょうか?
あの木製のチップをバークチップ、種類によってはウッドチップといいます。そのチップをお庭に撒くというのも雑草対策になります。チップには2種類あります。
- バークチップ:樹皮を粉砕したもの(赤松、黒松)
- ウッドチップ:木材を粉砕したもの(ヒノキ、スギなど)
今回おすすめするのは、バークチップです。バークチップはドックランなどで目にしたことがある方もいらっしゃるかも知れません。バークチップはウッドチップよりも一回り以上も大きく、木片というよりは丸みを帯びた赤黒い樹皮の欠片といった形状をしています。
バークチップは、犬を飼っていて、愛犬をお庭で遊ばせたい方にとっては最適な材料です。消臭効果、殺菌効果があり、愛犬のおしっこなども吸収、雑菌の繁殖を防いでくれますし、愛犬が歩く足の負荷を和らげるクッション効果もあり、最適なのです。
そして、今回の主目的となる雑草対策もバッチリ。地面の上をチップが覆うことにより、雑草が芽を出すのを防ぎ、また種が地面に到達するのも防ぎます。前述した防草シートを敷いた上からチップを敷くと、雑草対策は尚のこと良いです。
デメリットとしてあげられるのは、地面に直接敷いた場合、チップはやがて土に返ってしまうので、継ぎ足していく必要が生じます。また、乾燥して風で飛んでしまうので、定期的に水やりをおこなう必要も。かといって、水をやり過ぎると土との間に湿度が生じ、害虫を呼びやすい環境にしてしまうため、少しデリケートなメンテナンスが必要です。
対策その6 芝生を敷く
雑草が生えてくるのを隠すように、芝生を植えてしまうのも雑草対策の1つです。芝生が綺麗に生え揃っているお庭は見栄え最高。見ていて気持ち良いですよね。ただし、メンテナンスはとても大変です。季節によって朝夕の水やり、肥料の散布、芝生の刈りこみ、そして雑草対策として芝生を敷いたにも関わらず、雑草抜きもしなければいけません。芝生の間から生えてくる雑草だけを抜くのはかなり面倒な作業です。
ただし、芝生を敷いてお庭を綺麗に保つ意識を持つことは、何よりの雑草対策に繋がります。芝生用の除草剤を使用しながら、雑草抜きも併用して、雑草駆除に努めるのも良いでしょう。
対策その7 砂利敷き
ベージュやピンクといった色の化粧砂利を敷くのも雑草対策の1つ。もちろん、砂利を敷く際もその下には防草シートをしっかりと敷き、雑草対策を二重にすることをおすすめします。
前述したレンガやタイルと砂利をミックスしてお庭をアレンジすると、デザイン性がアップ。更に、砂利は防犯にも役立ちます。夜半など視界が優れないときに、足音をしっかりと鳴らす砂利を敷くというのは良いですよね。
対策その8 人工芝
芝生のお手入れはメンテナンスがとても大変ですが、一見同じように見える人工芝ならほとんど手がかかりません。時折、ほうきで掃除をする程度。
人工芝は簡単に敷くことが出来るので、ホームセンターで購入してそのまま敷いてしまう方が多いですが、可能であれば、まずは人工芝を敷く地面におうとつがないようしっかりと地面を平らにし、その上で防草シートを敷き、その上から人工芝を敷くことをお勧めします。維持するためのメンテナンスが余り必要とならない分、最初が肝心。徹底した下地作りが、水たまりなども作らない、綺麗な人工芝のお庭を作ります。
対策その9 コンクリート、固まる土
雑草がとにかく嫌で、生えてこないようにしたい。そんな願いをしっかりと叶えるのが、「コンクリートで覆う」、もしくは「固まる土で地面を覆ってしまう」方法です。
コンクリートで覆ってしまうのは、一見無機質で味気ないような気もしますが、コンクリートで覆った地面の一部を花壇にして、そこだけ土を残す方法もあります。また、コンクリートの上に鉢を並べて、植物を飾る方法も。そうすることで意外と自然豊かな、それでいて雑草のない綺麗なお庭を演出することが出来ます。
固まる土を使用するのも、コンクリート同様、地面を覆って雑草対策を行うことが出来ます。茶色く波打っているコンクリート地の様なものを見たことはありませんか?
固まる土はホームセンターなどで販売しています。覆いたい場所に固まる土を巻いて、水を撒くだけでしっかりと硬い地面になります。
固まる土は簡単に施工できる反面、丁寧に敷かないと隆起しやすいのが特徴。見た目を気にしないのであればサッと巻いて水をかけ、固めてしまうのも良いですが、きちんと仕上げたい場合は、施工のみ業者さんに依頼することをお勧めします。
対策その10 ウッドデッキ
お庭の雑草対策として、お庭の一部にウッドデッキを施工するのも1つのアイデアです。お庭の1つのアクセントとしてウッドデッキを設けることにより、お庭での過ごし方も変わってきますし、ウッドデッキに鉢植えやプランターを置いて、植物を飾るのも良いでしょう。ウッドデッキとなるとある程度の予算が必要になりますが、だいぶ安価なものも増えて来ました。5万円~10万円といったところが一般的です(2019年7月現在)。
さいごに
お好みにあったお庭の雑草対策はありましたか?
1つの雑草対策にこだわらず、複数の対策を組み合わせ、お庭を彩るのも良いのではないでしょうか。ウッドデッキを施工して、タイルの広場までレンガを敷いて、周りを砂利で敷き詰める。なんて、そこまでいくと大がかりですが、こうした幾つかの組み合わせで、雑草対策で頭を悩ますよりも、お庭のデザインで思いを巡らせる方にシフトすると、楽しみが広がるかも知れません。