注文住宅を建てようと思ったら、やっぱり気になるのは間取りですよね。自分で間取りを考えられるのは、注文住宅の大きなメリットでもあります。とはいえ、いざ考えるとなれば何から考えたらいいのか分からなくなる人も多いことでしょう。
そこで、今日は注文住宅の間取りを考える上で大切にしてほしいポイントを7つ紹介します。「まず何から考えればいいの?」と思う人は、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1.今ある不満を洗い出す
注文住宅の間取りを考える上でまず考えてほしいポイントは、今ある不満についてです。
今お住まいになっている住宅に対して、何か不満はありませんか? また、過去に何かしらの不満が原因で転居を考えたことはありませんか?
たとえば、近隣で発生する音がストレスだと考える人もいれば、キッチンに食器洗い乾燥機を置けないという不満を抱える人もいますよね。
今ある不満や、過去に転居を考えるほど問題となったことなどは、注文住宅の間取りを考える上で大切なポイントです。新しく家を建てるときは、これらの不満をなるべく排除できる間取りにするとよいでしょう。
ポイント2.失敗例・成功例を参考にする
2つ目のポイントは、注文住宅の失敗例や成功例を参考にすることです。
先輩たちの失敗例や成功例を知れば、どんな間取りを取り入れるべきかや、どんな部分に気を付ければよいかといったこと分かります。これは家づくりに限った話ではなく、他人の経験談というものは、知って得をすることはあっても損はないものです。
また、失敗例や成功例を参考にするときは、メリットだけでなくデメリットにも注目してみることをオススメします。
たとえば、オープンキッチンは広々として見通しもよく憧れる人は多い間取りです。
しかし、その一方で調理中のニオイがリビングにまで広がってしまう点をデメリットと考える人もいます。
このように、どんな間取りもメリットを裏返せばデメリットが見えてくるハズです。設計前に知っておけば何かしらの対策を練れますが、入居してから知ったのではもう遅いかもしれません。
注文住宅の失敗例や成功例を参考にするときは、ぜひメリットとデメリットの両方に注目してみてくださいね。
ポイント3.生活動線を意識する
続いて紹介するポイントは、生活動線を意識することです。
生活動線とは、生活をする上で毎日のように通る道のこと。近年では、生活動線や家事動線を重視した間取りも人気を集めています。
たとえば、子どもがいる家庭では玄関の隣に浴室を作って服や手足に付いた汚れで家が汚れることを防いだり、洗濯が終わったらすぐ干せるように洗濯機を浴室や洗面所と別の場所に配置したりする間取りなら生活動線を短くできるでしょう。
また、親子のコミュニケーションを考えた間取りも人気です。
仮に子どもが玄関から自分の部屋へ直行できる間取りにした場合、親子のコミュニケーションが図りづらいですよね。
そこで人気を集めているのが、リビングに階段を作ったり、家に帰ってきた子どもが必ずリビングを通るようにしたりする間取りです。こういった間取りなら親子が自然に顔を合わせられ、コミュニケーションを図れます。
生活動線や家事動線を意識すると、自分たちにとって理想的だと思える間取りが見えてくるかもしれません。ぜひ毎日の生活動線を思い出して、メモに書き出してみてください。
ポイント4.土地や環境に合わせる
注文住宅の間取りを考えるなら、土地や環境に合わせることも大切なポイントです。
間取りを考えるときは、どうしても過ごしやすさやオシャレさなどを重視しがち。ですが、土地や環境に合う間取りでないと快適な空間づくりを実現できない可能性もあり、注意が必要です。
土地や環境に合わせて考えるべきポイントといえば、
- 日光の当たり方
- 風の吹く方角
- 断熱や遮熱の必要性
- 防音・防風の必要性
などが考えられます。
たとえば、「玄関を開けると大通りから家の中が丸見えになる」「窓から差し込む光のせいでテレビが見えない」といった環境では、どんなにオシャレな家でも快適には過ごせませんよね。
また、注文住宅の間取りを土地や環境に合わせる必要があるということは、ある程度は条件を絞ってから土地を探した方がよいということです。
もしどうしても実現したい間取りがあるなら、その間取りを実現できそうな土地を探しましょう。
ポイント5.家具の配置を意識する
続いて紹介するポイントは、家具の配置を意識することです。
同じリビングでも、テレビをテレビ台に置くのか壁にかけるのかによって必要な家具は変わってきますよね。同様に、キッチンや洗面所、トイレなども置きたい家具に合わせて間取りを考える必要があります。
家具の配置とあわせて考えたいのが、コンセントの数や位置です。意外と見落としがちなため、後悔する人が多いポイントでもあります。
また、仏壇や神棚は置く位置だけでなく方角にも気を付けなければいけません。最近は洋風の仏壇や神棚もありますし、あえてインテリアの一部として見せる人もいます。もし仏壇や神棚を新居に置きたいなら、配置を具体的に考えながら間取りを決めていきましょう。
ポイント6.変更できる間取りを取り入れる
賃貸住宅を借りるときとは違い、注文住宅で新築の家を建てるとなれば長く暮らしていくことを想定した間取りが必要です。そこで、注文住宅の間取りを考えるときは、変更できる間取りを取り入れることも視野に入れてみてください。
仮に今は子どもが1人だとしても、5年先、10年先に子どもの数が増える可能性も考えられます。
また、子どもが成長したらひとり部屋が必要になる可能性もあるでしょう。
そんな家族構成の変化や子どもの成長に備えて、いざというときに部屋を2つに分けたり、2つの部屋を1つにつなげたりできる間取りを考えておくと将来に役立ちます。というのも、設計の段階から考えておかないとリフォームでは実現できない間取りもあるのです。
将来的に必要になりそうな空間や不要になりそうな部屋については、臨機応変に変更できる間取りを考えてみてはいかがでしょうか。
ポイント7.建築士(設計者)との相性を見極める
最後に紹介するポイントは、建築士(設計者)との相性を見極めることです。
一口に建築士といっても、その建築士がどんな対応をしてくれるかは実際に話してみないことには分かりません。実際に話してみて「この人は要望を聞き入れる気がなさそう」「言いたいことがウマく伝わらない」などと思ったら、その建築士とは相性が悪いと考えられます。
そうでなくても注文住宅を建てるのは時間がかかりますので、「相性が悪そう」と感じたら1日でも早くほかの建築士に代わってもらうのがベストです。代わってもらうのが難しい場合は、違う会社に依頼することも検討してみてください。
とはいえ、相手が「できない」と言っていることを無理に頼んだり、最初に伝えていた要望を後になって大きく変えるといったことを繰り返したりすると、建築士との関係にも悪影響を与えかねません。
建築士との信頼関係を築くことも、注文住宅の間取りを考える上では大切なポイントです。
お互いに気持ちよく進められるよう、間取りの希望については建築士に伝える前に自分たちでよく整理しておき、分かりやすくハッキリと伝えましょう。
まとめ
今日は、注文住宅の間取りを考える上で大切にしてほしいポイントを7つ紹介しました。
せっかく家を建てるなら、なるべく後悔のない家づくりを実現したいですよね。全ての願いをかなえられるケースは多くないと思いますが、少しでも夢のマイホームに近づくことを祈ります。