同棲をはじめたい! 住まい選びのポイントから気になる契約の注意事項とは? 

  • 2019/1/25
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一人暮らしや実家暮らしを終えて恋人と同棲をはじめたり、パートナーや友達と賃貸をシェアする場合に気をつけておきたいこととは何でしょうか?
同棲は一人暮らしとは大きく異なることがたくさんあります。他人と生活することのメリットやデメリットだけではなく、実際に同棲を始めるにあたり、住まい選びのポイントや契約時の注意点について紹介します。

 

同棲で得られる4つのメリット

心浮かれて同棲をしたり、仲のよい友だちとルームシェアをする方が多いと思いますが、実はさまざまなメリットとデメリットがあります。まずは、メリットについて見ていきましょう。

 

メリット1 生活費を節約できる

一人暮らしの場合、敷金や礼金、家賃は一人で支払うことになりますが、同棲する場合は折半するなどして全額負担ではなくなります。一人暮らしのワンルームと、2人で同棲するための部屋は、広さが倍になっても家賃が倍にはなるわけではありません。そのため、住居費の節約になります。食事も1人分よりも2人分の方がコスパが良くなりますし、光熱費も一人暮らしだった時よりは割安になるケースがほとんど。結果として、生活費はかなり節約できることになります。

 

メリット2 ゆとりのある間取りの家など物件の選択肢が広がる

2人で家賃を払うと、大きい部屋や部屋数が多いところを借りることができます。高くて手の届かなかった広いお部屋も、2人で家賃を払えば選択肢が広がるということです。
例えば、一人暮らしで6万円の予算の場合、2人になると2倍の12万円まで予算が増えます。こうなると、部屋数は倍以上になりますし、リビングが広い物件やデザイン性の高い物件にも住めたりもします。

 

メリット3 2人で暮らすから、当然楽しい

一人暮らしの場合、真っ暗な家に帰り、その後も部屋でひとりぼっちでいることになりますが、二人暮らしになるとそんなことがなくなります。テレビを見て笑いあったり一緒にごはんを作ったり、家事も協力して行うなど二人でいるからこそ楽しめる時間が増えます。恋人同士だと、結婚や出産など次のステージに備える良い準備期間になるでしょう。

 

メリット4 家事を分担できるから負担が軽減する

洗濯や掃除、料理、ゴミ出しといった家事を分担することで、家事の負担はぐっと減ります。これまで一人で全部こなしていたことが、半分になるのです。パートナーと協力して分担することで助け合い、支え合うことができます。

 

同棲することによりデメリットもある

デメリット1 所有家具の処分と追加購入

一人暮らしだったカップルが同棲する場合、家具家電も2つずつあるわけですから、どちらかを処分しなければなりません。また、一人暮らし用の小さいサイズの家電だった場合は、二人暮らしに十分なサイズの家具家電に買い換えなければならないこともあります。これは意外に大きな問題。よく話し合って決める必要があります。

 

デメリット2 プライベートがなくなる

一人暮らしだった時は、掃除や片付けを後回しにしていても誰からも注意されませんし、だらしない格好で過ごしていても視線を気にする必要はありませんでした。ところが同棲をすると、お互いを尊重し合わなければならず、適度な緊張感が生まれます。好き勝手に過ごすことができた一人暮らしから、時間と場所を共有する同棲生活に慣れていかなければならないのです。1人の時間が好きな人や何かに没頭する趣味がある人は、同棲生活が長くなるにつれ、このことが負担になってくるケースもあります。常に誰かがいる環境の中、どのようにプライベートの時間を確保するのか、最初に話し合っておく必要があると言えるでしょう。

 

デメリット3 関係性の維持

同棲をはじめると「許せるライン」と「許せないライン」が出てきます。相手は気にせずやっていることが、自分にとってストレスになることがでてくるのです。また、長い間一緒にいることで、これまで気づかなかった相手のネガティブな部分がはっきりと見えてくるようにもなります。「洗面所をびちゃびちゃにするのが気にくわない」「トイレの使い方が汚い」「掃除をしてくれない」といった些細な不満がケンカの原因となり、楽しく共同生活するための同棲やシェアだったはずなのに、いつのまにか亀裂が入ってしまうこともあります。

互いの時間と生活を共有するためにはじめた同棲は、相手のことが嫌いになったり、生理的に無理になったりすることで終わってしまいます。そうならないためには、それ相応のがまんと努力も必要となります。

 

同棲するための住まい選びのポイント

2人で生活するには、どのような広さの物件が理想的なのでしょうか? また、設備はどのようなものがよいのでしょうか?
心地よい関係性を保つための、物件選びのコツをご紹介します。

 

風呂とトイレは別が基本

3点ユニット(風呂・トイレ・洗面台がひとつになったタイプ)の場合、どちらかがシャワーを浴びていると、トイレを利用することができません。トイレは非常にプライベートな空間です。また、女性の場合、トイレの後のニオイを気にするあまり、慢性的な便秘に悩まされることもあります。そうならないためには、風呂とトイレは別になっていることが理想です。

 

十分な収納スペースを確保する

衣類は2倍になります。おしゃれ好きなパートナーだと、靴や小物もたくさん持っていて、2倍以上になることもあるでしょう。また、食器やリネンといった生活必需品も2倍になるわけですから、一人暮らしをしていた時の棚やラックも2人分のスペースが必要になります。
また、パートナーの趣味が何かのコレクションの場合、予想以上の収納スペースが必要となることを覚悟しておく必要があります。自分にとって価値がないものでも、相手にとっては貴重なコレクションということもあります。どちらが一方的に価値観を押しつけるのではなく、「収納スペースに収まる範囲のコレクションに限定する」など線引きを明確にしておくことも大切だと言えるでしょう。

 

安眠を妨げない睡眠スペースの確保を

人にとって睡眠は重要なことです。恋人どうしであれば、大きめのベッドで一緒に寝るのが基本となるかもしれませんが、それによって熟睡を妨げてしまうケースもあります。シングルベッドを2つくっつけたり、安眠を妨げないベッドマットを用意するなどの配慮が必要かもしれません。また、布団を敷く場合は、大きなスペースを空けておく必要があります。

 

生活動線を確保する

2人が動く十分な生活動線を確認しましょう。2人でいると圧迫感を感じる間取りはストレスを感じやすくなります。
例えば、キッチンで料理をしていると、もう一人は冷蔵庫を開けられないとか、洗面所を独占されると洗濯物が整理できない、リビングを横切るときに相手が身をかわさないと通れないといったことは、生活が非効率になるだけでなく、ストレスが蓄積されていきます。住居費を節約したいからといって、狭すぎる部屋は考えもの。家具のサイズにも配慮し、快適なスペースの確保を心がけてください。

 

趣味や生活スタイルに合っているか

2人の生活スタイルにあわせた家具や雑貨を選ぶのは基本です。また、友達を呼んでホームパーティーをすることが好きなカップルであれば、少し広めのリビングを選ぶことでより一層パーティーを楽しめるでしょう。漫画やゲームが好きなパートナーであれば、それを収納、陳列するスペースが必要です。豊かな生活をするためには、自分の好きなことだけでなく、相手の趣味を十分に考え、双方が楽しめる空間作りを見極める必要がありそうです。

 

同棲するための賃貸マンション契約のポイント

賃貸物件で同棲するには大家さんに伝える他、いくつかの決め事も必要になります。そのあたりを見ていきましょう。

 

こっそり二人暮らしはNG。きちんと伝えることが大切

賃貸の契約によっては「2人暮らし不可」といった条件を盛り込んでいる物件もあります。2人暮らしだと光熱費も増えますし、生活騒音も大きくなります。水光熱費を含んだ家賃設定をしている場合、1人と2人では違いが出てきます。また、だまって二人暮らしをすると、契約者以外の見知らぬ人が日々マンションを出入りすることになり、トラブルの原因にもなります。そうなってから同棲を告白したのでは、大家さんへの心証もよくありませんし、最悪の場合、契約を切られてしまうケースもあります。二人暮らしをすることが決まっているのであれば、最初から大家さんに申告をしておきましょう。

 

契約者は明確に決める

賃貸契約に際しては、契約者をどちらかに決めておきます(連名で契約できる場合もあります)。ガス・水道・電気などの契約者と一致させることで、契約と解約がスムーズになります。
婚姻関係にない場合、契約書上は「赤の他人」です。捺印が必要な書類も多いので、「誰が契約したっけ?どっちの名前だっけ?電話番号はどっちの番号を登録した?」と毎回身分確認に手間取ることがないようにしておきましょう。迷惑をかけるのは大家さんなど、契約先となることを理解しておきましょう。

 

お金の分担を明確にしておく

家賃や初期費用の支払いは、たとえ折半する場合でも、どちらかの名義で行うことになります。誰がいくら負担し、どちらが責任を持って支払うのか、また片方が支払えない場合どうするのかを明確に決めておきます。
「同棲相手が払ってくれないので家賃は半分だけしか払えません」は通用しません。
結婚を前提にした同棲であれば心配はないかもしれませんが、恋人同士の同棲や友人関係のシェアで軽い気持ちではじめてしまうと、後になってお金のことでトラブルになることもあります。例えば、「収入が多い方が多めに払う」「初期費用はきっちり折半する」「礼金は誰が払う」「退室時、敷金が戻ってきたときはどうするか」といった細かいところまで決めておくことで、同棲やシェアが終了してしまった時にもめることがなくなります。

 

連帯保証人は両者の親族からそれぞれ1名

一般的には、収入が多い方が契約者になり、両者の親族からそれぞれ1名ずつ、合計2名の連帯保証人を立てるのが基本です。入居者両方の連名で契約できる場合も、両者の親族から1名ずつ、合計2名の連帯保証人を立てます。

なぜ、連帯保証人を2名立てるのかというと、家賃の支払いができなくなったときを想定しておく必要があるからです。例えば、最初は2名で入居していたが、あとになってケンカや別れなどで1人が退去。残った1人が継続して住んでいたものの、家賃が払えなくなったというケースがあります。このような場合、退去した親族に連絡し、滞納した家賃の請求をするのは筋違いとなり、支払いを拒否することになるでしょう。

2人の親族が連帯保証人になるのが困難な場合、保証会社を利用する手もあります。

 

同棲は一長一短であることを知っておく

いかがでしたか?
気心の知れたパートナーでも、赤の他人と一緒に住むわけですから、メリットデメリットがあります。結婚を前提にした同棲であれば、契約書にも「婚約者」として連名で契約ができますし、別れや生活のトラブルなどを心配する必要はないかもしれません。しかし、友達とのシェアや、カップルの気軽な同棲であれば契約や生活の価値観の違いで揉め事が起きやすくなるリスクもあるでしょう。そうなったときのために、入居前段階からしっかりとルールを決めておくことは必須です。くれぐれも、こっそりと同棲をはじめることのないように。また、関係が終わったから後は知らないとならないよう注意しましょう。

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