世界の都市の賃貸住宅賃料を調べてみました! 高いのはどこ? 日本は何位?
最低限の文化的生活を送るのに欠かせないのが家。
賃貸に住み続けるのか、それとも住宅を購入するのか?
このことに頭を悩ませるのは、日本人だけではないようです。
そういえば、アメリカ人は人生のうちで7回引っ越すとか、9回引っ越すとかと言われます。日本人の感覚では、「一回買うのも大変なのに、何回も買えるわけがない!」と考えるかもしれませんが、これは建物と土地の価格バランスや、そもそもの思考の違いでもあるんですよね。
そういえば、先日お話をうかがったフリーランスのエンジニアも方が、「(ドイツの)ベルリンの住宅事情が大きく変わっている」と言っていました。
ということで、世界の主要都市の賃貸住宅事情を調べてみました。
とにかく空き家がないベルリン
知人に聞いた話です。主観的な部分があるかもしれませんので、あしからず。
ドイツの首都、ベルリンは新興ビジネスに対して手厚い街と言われていて、スタートアップ起業家やフリーランスが多く集まっています。
もちろん母国語はドイツ語なのですが、ベルリンに関しては英語が日常的に使われることも多いようで、グローバルな街という感じだそうです。
そして交通の便もよく、住環境もよい街・・・となると、毎年多くの人が移り住んでくることのなります(コロナで直近2年間は事情が変わったようですが)。
人口は毎年、数万人程度(もちろんコロナ前)増加していて、賃貸アパートの入居率は約100%・・・。
100%ということは、ほとんど空き家がないんだそうです。
ちなみに、日本空き家率の平均は10%強ですから、随分と違いがありますよね。
10年ほど前までは簡単に家を借りられたらしいのですが、最近はEU各国はもちろん、非EU国からの移民が急増していることもあり、賃貸住宅がめちゃくちゃ不足。
家を何ヶ月も探すということも珍しくないそうです。
こうなると住宅価格も上がっていくわけで、なかなか厳しいですよね。
世界の都市の住宅賃料って、どれくらい?
ところで、「日本は不動産が高い」と言われていた時代が長いように感じますが、今はどうなんでしょう?
と言うことで、世界のいくつかの都市について調べてみました。
参照したのは、「Expatistan」というサイトです。
東京の賃貸住宅(2ベッドルーム)の賃料を「100」とした場合の賃料を出しています。
ベルリン 85
パリ 138
ロンドン 150
ニューヨーク 183
香港 215
プレトリア(南アフリカ) 40
ベンガルール(インド) 26
世界で最も家賃が高い都市
では、世界で最も家賃が高い都市はどこでしょうか?
1 | アメリカ合衆国 / サンフランシスコ |
2 | 香港 |
3 | アメリカ合衆国 / ニューヨーク |
4 | イギリス / ロンドン |
5 | スイス / チューリッヒ |
6 | イギリス / エジンバラ |
7 | フランス / パリ |
8 | アメリカ合衆国 / ボストン |
9 | オーストラリア / シドニー |
10 | 日本 / 東京 |
11 | シンガポール |
12 | ノルウェー / オスロ |
13 | アイルランド / ダブリン |
14 | オーストラリア / メルボルン |
15 | オランダ / アムステルダム |
16 | デンマーク / コペンハーゲ |
17 | フィンランド / ヘルシンキ |
18 | ニュージーランド / オークランド |
19 | ドイツ / フランクフルト |
20 | アメリカ合衆国 / シカゴ |
https://www.finews.ch/images/download/Mapping.the.worlds.prices.2017.pdf
何というか、東京は10位だそうで、高いというか、何というか・・・。.
ということで、いくつかの都市の住宅事情を調べてみました。
7位 パリの住宅事情
パリのアパルトマン。
めちゃくちゃ響きがいい!
「アパート」が「アパルトマン」になっただけなのに、天と地のほどの差!!
住宅情報を見てみると、多くの部屋が家具付きで、めっちゃお洒落!!
まさに、アパルトマン(ひつこい・笑)
でも、パリのアパルトマンにも問題はあります。それは小さいということ。
中には、15平方メートル以下のアパルトマンもあり、それでも家賃は月1000ユーロとかになるそうです。
15平方メートルって、坪数でいえば4.5坪ぐらい。
京間でいえば8畳ぐらいですから、結構狭いですよね。
日本と変わんないじゃん!
その昔、「日本の家はうさぎ小屋」とか言われて悔しいと思ったし、東京五輪の選手村として使った晴海フラッグが小さいと世界に笑われたという記事を見かけましたが、実際は世界もそんなに変わらないんですよね。
しかも!
パリは古い街並みがお洒落で美しいことで知られていますが、それをキープするために簡単には立て直しができません。
多くの建物が、昔に建てられたものを修理しながら住んでいるので、トラブルが多いようです。
そりゃそうですよね。
特に水回りとかは、あまり良さげじゃなく、それも納得。
それもアパルトマンなのです。
4位 ロンドンの住宅事情
ロンドンはイングランドの首都であり、特に Inner Londonと呼ばれる中心地域は土地や建物の買収が進んでいることで知られています。
中には、1ベッドルームの価格が1億円を超える物件もあるそうで、いやはや、東京もビックリの価格です!
しかし、これらの物件はビジネスとして取引されることが多く、その結果、空き家が多くなり、これが新たな問題となっているとか。
一人暮らしをする人はシェアハウスに住んだり、都心から少し離れる(といっても東京ほどではないでしょうが)場所に住んでいるようです。
3位 ニューヨークの住宅事情
ニューヨークと言えば成功者だけが住める街であり、マンハッタンの摩天楼なんて、憧れしかないイメージがありますよね。
そんなところですから、もちろん家賃は高いです。しかも、めっちゃ上昇してます。
2ベッドルームの1カ月の家賃は3000ドル(約33万円)以上。
もっとも安い地区でも、1カ月の家賃は1600ドル(約18万円弱)になるそうです。高い!
にもかかわらず、ニューヨーク市民は賃貸住宅率が高い!
3分の2が賃貸物件に住んでいて、これはアメリカ全体の平均の2倍以上なんですって。
って、買うのはさらに高くて買えないと言うことなんでしょうね。
ということで、世界の賃料を見てみましたけど、東京ってそれほど高くないのかも?と錯覚するレベルでした。