暖房の設定温度は18~22度が適温!20度の部屋で暖かく過ごすコツ4選
- 2020/1/20
- ライフスタイル
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寒い季節を暖かく快適に過ごすには、暖房を適切に使うことが大切です。しかし、暖房の設定温度を高めにしてもなかなか部屋が暖まらなかったり、暖房を使い過ぎることによって電気代が高くなることを気にしたりする人もいるのではないでしょうか。実際のところ、暖房の設定温度は高ければ高いほど良いというわけではありません。
今回は、暖房の設定に適した温度と、寒い冬を暖かく過ごすコツについてお伝えします。寒がりだけど電気代が気になる! という人は、ぜひ参考にしてみてください。
暖房の設定温度は「室温20度」を目安に設定しよう
環境省が推奨する冬場の室温は、20度です(※1)。そのため、室内の温度を20度に保てるように暖房の温度を設定することが望ましいと考えられます。
とはいっても、これは暖房の設定温度を20度にしなければならないという意味ではありません。
たとえば、エアコンやガスファンヒーターなどは自動運転にすることで設定温度まで室温を上げてくれますので、目標の室温と同じ20度に設定しても大丈夫です。しかし、室内環境によっては、設定温度を20度より高くしないと室温が思うように上がらない場合もあるでしょう。
そこで覚えておいてほしいのが、暖房の設定温度を1度下げることには約10%の節電効果があること。
経済産業省の資源エネルギー庁によると、外の気温が6度のときに暖房の設定温度を21度から20度に下げると、エアコンの場合は約1,170円、ガスファンヒーターの場合は約1,390円も電気代を節約できるそうです(※2)。
そう考えると、電気代が気になるのであれば、暖房の温度はできるだけ低めに設定しておきたいところですね。具体的には、暖房器具の設定温度は18度~22度くらいが適温といえるでしょう。
室温が20度でも暖かく過ごせる?4つのコツを紹介
室温20度と聞くと、その設定温度では寒そうだと思う人も多いのではないでしょうか。実際に、同じ20度であっても、体感温度が低いと冬場は肌寒く感じることがあります。
肌寒さを感じる原因は、部屋の中で起こる温度差です。
暖房で温められた空気は軽いため上にたまりますが、冷たい空気は下にたまります。顔は暖かいのに足元は寒いと感じるのは、こういった温度の差があるからです。
また、外気の影響を受ける窓や窓の付近は、どうしても温度が下がります。そのため、たとえ室温が適温であっても、冷えがちな窓や床の近くにいると寒く感じるのです。
さらに、体感温度には湿度も大きく影響します。実は、同じ室温でも、湿度が高めだと体感温度は高くなるのです。
そこで大切なのが、寒いからといって暖房の設定温度を上げるのではなく、体感温度を上げること。そして、20度の室内で暖かく過ごすには湿度のコントロールも欠かせません。
では、暖房の設定温度を低めにキープした上で暖かく快適に過ごすには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。ここでは4つのコツを紹介します。
コツ1.室温を一定にする
室内の温度差をなくすことで、足元がひんやりする状況を改善できます。空気を循環させて、室内の温度差をなくしましょう。
室内の空気を循環させるには、サーキュレーターを使うのがオススメです。もしサーキュレーターがなければ、エアコンの風を下向きに設定することでもサーキュレーターと同じ効果を得られます。
ただし、エアコンに人感センサーが付いている場合は自動的に人がいる場所を暖めてくれますので、風向きはエアコンに任せる方がよいでしょう。
インテリア性を高めるなら、天井に取り付ける扇風機「シーリングファン」もオススメです。賃貸物件の場合は、おしゃれな印象のシーリングファン付きライトを検討してみてください。
また、室内の温度を一定に保つには、窓から冷たい空気が入ったり暖かい空気が逃げたりするのを防ぐことも重要です。
具体的には、
- 窓に断熱シートを貼る
- 長め&厚手のカーテンで窓を覆う
- 二重窓にする
- 窓下暖房を設置する
などの対策が効果的でしょう。
夜はカーテンで窓を覆い、冷気の侵入や暖気が逃げるのを防ぐことで暖房効果がアップします。一方、昼はカーテンを閉め切っておくよりも、カーテンを開けて日光の温かさを室内に取り入れる方が部屋を暖めるには効果的です。
コツ2.最適な湿度を保つ
先ほどもお伝えしたように、冬場の乾燥した空気は寒さを感じる原因にもなります。暖房を使うことで空気をより乾燥させてしまいますので、快適な湿度になるよう加湿器を使って調整しましょう。エアコンを買い替えるときに加湿機能が付いているタイプを検討してみるのも、良いアイデアですね。
もっと簡単に加湿するなら、洗濯物を部屋干しするのがオススメ。干したい洗濯物がない場合は、ぬれタオルを干すだけでも十分です。また、水を入れた容器にキッチンペーパーやペーパーナプキンを差しておく方法でも加湿できます。
コツ3.暖房器具を効率よく使う
部屋をしっかりと暖めるには、暖房器具を効率よく使うことも重要です。使い方を見直して、暖房器具にしっかり仕事をしてもらいましょう。
まず、見直したいのは暖房器具の掃除です。使い始める前にさっと掃除して、シーズンが終わるまでそのままずっと使うという人もいるのでは?
実は、フィルターの汚れたエアコンやファンヒーターを使っていると、暖房の効率が落ち、電気代も余分にかかります。月に一度はフィルターを掃除しましょう。
また、エアコンは外の空気を室外機で吸い込むため、室外機の周りに物があると暖房の効率は落ちてしまいます。普段は目に入らないため気付きにくいですが、エアコンを使う際は室外機の状況に気を配ることも大切です。もし積もるほどの雪が降ったら、室外機の吸い込み口がふさがれていないかチェックしましょう。
さらに、暖める範囲を狭くすることも暖房器具の効率アップにつながります。そのためには、部屋のサイズに合った暖房器具を選ぶことが大切です。
もしどうしても部屋のサイズに合わない暖房器具を使うしかないなら、アコーディオンカーテンや「ついたて」などを使って部屋を区切り、暖める範囲を狭くするのもひとつの方法です。もちろん、部屋を区切っても天井や床に隙間があればそこから冷気や暖気は出入りしてしまいます。とはいっても、全く仕切っていない状態よりは効率的に部屋を暖められるでしょう。
コツ4.自分の体を温める
部屋が寒いと感じる場合は、服の上に何かを羽織ったり、インナーや腹巻き、レギンスなどを着用したりして自分の体を温める方法も効果的です。
特に、
- 首元
- 足首
- 手首
という「3つの首」を温めると血流が良くなり、体全体も温まります。
靴下を履くだけでも体感温度がアップしますので、冷えやすい足元から対策するのもよいでしょう。
また、温かい飲み物や食べ物を取り入れて体の中から温める方法もオススメです。
たとえば、寒い季節においしい鍋料理は、
- 体の中から温める
- 熱源として部屋を暖める
- 湯気の加湿効果で体感温度アップ
の三段階で、効果的に体感温度を上げられます。
鍋料理は体に良いだけでなく、部屋の温度設定にまで良い影響を与えてくれるのです。電気代を節約するためにも、冬は鍋料理で体の芯から温まりましょう。
まとめ
冬場の室温は20度に保つのが理想的です。室温を20度にするために、暖房の設定温度は状況に応じて18度~22度で設定しましょう。
たとえ室内の温度が適温であっても、湿度や室内の温度差によって体感温度が変わります。暖房器具の設定温度を上げることでは解決できなかった肌寒さや足元の冷えも、ちょっとした工夫で改善できるかもしれません。もし電気代をかけずに部屋を暖めたいと思うなら、ぜひ今日ご紹介したコツを試してみてください。