良い工務店の選び方!5つのチェックポイント&規模や種類による違い
マイホームは人生の中でも大きな買い物のひとつ。絶対に失敗したくないですよね。理想の家づくりには、建築をお願いする工務店選びが重要です。とはいえ、初めての家づくりでは工務店をどう選んで良いか分からないという方も多いはず。
そこで、今回の記事では工務店の選び方をご紹介します。工務店を選ぶ際にチェックすべきポイントや、大手企業と中小企業の違い、注意したい点などをお伝えしますので、「自分たちにピッタリの工務店を見つけたい」と思う人は、ぜひ参考にしてください。
工務店の選び方を伝授! まずチェックすべき5つのポイント
理想の家づくりを成功させるには、「良い工務店」を選ぶことが重要です!
そこで、まずは工務店を選ぶ際にチェックしてほしいポイントを5つご紹介します。
チェックポイント1.家づくりのこだわりや得意分野
誰しも「こんな家にしたい!」という理想を持って、家づくりをスタートしているはず。その理想を実現できる工務店を選ぶのが、第1のポイントです。
工務店によって、家づくりのこだわりや得意分野、他社と差別化を図っている部分はさまざま。
例えば、工務店のこだわりには、こんなものがあります。
- デザイン性の高いスタイリッシュな家づくり
- ヒノキや無垢材など天然素材にこだわる
- メンテナンス不要の安心設計
- 最新設備を充実させたスマートな暮らしを提案
自分たちがどんな家を建てたいのか、どんな暮らしをしたいのかというイメージをしっかり持ち、それに一致する家を建てられる工務店を選びましょう。
チェックポイント2.採用している構造や工法
建物の構造や組み立て方によって、耐震性や耐熱性、防音性、コストなどが変わってきます。
構造の違いでいうと、木造は鉄骨造と比べてコストを抑えられますし、木材の持つ調湿効果は湿度の高い日本の気候に合っているといえるでしょう。一方、鉄骨造は木造と比較して耐久性や耐震性が高く、部品を工場で統一するため品質が安定しているといえますね。
また、家の組み立て方(工法)も工務店によって採用している種類が異なり、工法の違いによっても家の性能や特徴に違いがでます。
暑い地域に住むなら風通しが良く調湿に優れた家、寒い地域なら断熱性に優れ温かさを逃がさない家というように、環境に合わせた家づくりを目指しましょう。
チェックポイント3.信頼性や評判
大きな買い物となるマイホーム。信頼のおける工務店かどうかは、かなり重要なポイントといえます。
信頼できる工務店かどうかを見極めるためには、こんな点を気にしてみましょう。
- こちらの意見や希望を親身に聞いてくれるか
- 質問に対して丁寧に答えてくれるか
- 迅速に対応してくれるか
- 条件に合う提案をしてくれるか
その工務店で家を建てた人たちの口コミや評価などを確認するのもおすすめです。
満足度の高い口コミが多い、友人が自信を持って紹介してくるといった工務店は安心できますね。
チェックポイント4.価格帯
- 家のプラン
- 構造
- 工法
- 建材
- 設備
などによって、必要となる費用は大きく異なります。
同じようなプランで打ち合わせたとしても、工務店ごとに提案する構造や工法、建材などが違えば、価格に差が生じるということです。自分たちの予算を確認し、予算に合う工務店へ依頼しましょう。
予算内に収まる提案をしてくれるかどうか、という点でも工務店の良し悪しを判断できます。
チェックポイント5.アフターメンテナンス
家は、完成したら終わりではありません。建てた後も安心・快適に暮らしていくためには、アフターメンテナンスが大切です。
アフターメンテナンスの期間や内容は、工務店によって大きく差があります。どんな内容が含まれているか、その際の追加費用の有無、期間などをしっかり確認しましょう。
大手企業と地元密着タイプの工務店、どちらの工務店が良い?
有名な大手工務店と地元密着タイプの小規模な工務店、ここも工務店選びで気になるポイントではないでしょうか。大手と小規模、それぞれにメリットがあります。
大手企業は建材や部品を自社で一括生産しているケースが多く、品質の安定やコストの削減が期待できます。建築中だけでなく家を建てた後も長いお付き合いをすると思えば、経営母体の安定した大手企業は安心感がありますね。
一方、地元密着タイプの小規模な工務店は、プランの自由度が高いことがメリットです。地元で長く営業を続けている工務店は、評判の確認や情報収集もしやすいでしょう。自分たちの希望とこだわりが一致する工務店を見つけることができれば、理想の家づくりの強力な味方になります!
家づくりにおいて自分たちが何を重視するのか、よく考えて判断しましょう。
こんな工務店には要注意! 工務店選びで注意する点
続いて、工務店選びで注意したい点についてご紹介します。
こんな工務店は要注意です!
- 自社の都合の良い点をアピールし、都合の悪い点を言わない
- 他社の悪い点ばかりをアピールしてくる
- 契約を急がせてくる
自社の良い点や他社との差別化をアピールするのは当然です。しかし、良い点と悪い点は表裏一体で、気になる点が一切ないパーフェクトなプランや設計は存在しません。
良い面ばかりをアピールするものの悪い面に関しては曖昧にする、または聞かれるまで伝えない、というのは誠実さに欠けます。他社の悪い点ばかりを伝えてくる、短い検討期間で契約を急がせてくるような企業も、お客様のことを本当に考えている企業とはいえないでしょう。
納得がいくまでじっくり話し合い、気になる点はとことん質問をして、信頼のおける工務店を見つけてください。
工務店とハウスメーカーの違いを確認
一戸建ての建築では、工務店と並んで「ハウスメーカー」が選択肢にあがることもあるでしょう。
明確な定義があるわけではありませんが、工務店とハウスメーカーの違いを簡単に説明すると、下記のようなイメージになります。
■工務店
大工の親方を中心に職人が所属。設計は社内で行うケースと社外の設計事務所へ依頼するケースがある。
■ハウスメーカー
設計から建材や部品の生産、建築まで自社で一括して請け負う。事業規模が大きく、全国展開をしている企業を指していることがほとんどで、先ほど紹介した「大手企業の工務店」をさらに大きくしたイメージ。
ハウスメーカーにはこんなメリットがあります。
- 自社ブランドや統一のプラン、工法などを持っている
- 建材や部品を一括生産するため品質が一定
- マニュアルが整っているため工期が短い
- 経営基盤が安定しているので長いお付き合いでも安心
「テレビCMで見た、あのハウスメーカーの家を建てたい!」という憧れを持っている方もいるでしょう。ただし、プランや工法、建材などがある程度は決まっているため、工務店と比べて自由度が低いというデメリットもあります。
また、大手のハウスメーカーは大きな住宅展示場を作ったりテレビCMを流したりと広告費がかかっています。広告費分が建築費用に転嫁され、工務店よりも建築費用が高くなる傾向があるので注意しましょう。
大手のハウスメーカーと契約をしても、現場での作業は地元の工務店が行うというケースが多く、ハウスメーカーだから、工務店だからということで技術的な優劣はあまりありません。
「ハウスメーカーと工務店ではどちらが良いの?」と迷った場合も、やはり自分たちの家づくりでは何を優先するのかという点に立ち返って考えてみましょう。
まとめ
理想の家づくりを成功させるためには、良い工務店を選ぶことが重要!ご紹介したポイントや注意点をチェックしながら、信頼のおける工務店を選びましょう。マイホームは大きな買い物ですので、絶対に失敗したくないですよね。情報収集と打ち合わせを重ね、納得できる判断をしましょう。
家づくりにおいて何を重要視するのか、どんな家でどんな暮らしをしたいのかという点によって、工務店の選び方は変わります。自分たちの理想や希望を、家族でぜひ話し合ってみてくださいね。具体化が難しいという方は、いくつかの工務店の資料を取り寄せて見比べるのもオススメです。