賃貸物件のエアコン掃除、交換で注意するべき4つのポイント
- 2019/3/20
- 賃貸
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賃貸物件のエアコンの掃除って行っていますか?
エアコンは掃除を怠るとホコリやカビに触れた空気を延々と排出するので、アレルギーや肺炎の原因になりかねません。また、エアコン自体の稼働効率が落ちて電気代もかさみ不経済にもなります。
では、賃貸物件のエアコンの掃除は、勝手にしていいのでしょうか?
そして、料金は誰が持つのでしょう?
今回はそんな疑問にお答えしながら、エアコンの掃除、交換する際に注意するべき4つのポイントをご紹介します。
賃貸物件のエアコンの管理者は誰か?
賃貸物件でお部屋を借りても、備え付けのエアコンの所有権は借主にはありません。備え付けのエアコンの所有権は大家さん、または管理会社になります。ですから、「エアコンから異臭がするので業者に頼んで掃除をしたい」と思っても、勝手に掃除をすることは出来ません。また、すべて自費で掃除を業者に依頼する場合でも、大家さん、または管理会社に相談しましょう。
まずは、契約書を確認しよう
たとえば、アパート、マンションの部屋を借りてエアコンをつけてみたら異臭がする。そんな場合はまず、契約書を確認してみてください。また、これから賃貸アパーやマンションの部屋を借りる場合も、必ず確認しましょう。
確認する項目は、2つです。1つ目は物件の付帯設備、エアコンやガス台などに関する項目です。その項目において、交換・修理の費用は大家さん、借主のどちらが負担するのか。また、どのような状況なら交換・修理が可能なのかといった条件が明記されています。
更にもう1点、確認する項目はハウスクリーニングがどのように行われたのか。基本的にアパートやマンションに入居者が入る前に、その部屋はハウスクリーニングされます。その際に、気の利いたと言ったら失礼かもしれませんが、丁寧な管理会社や大家さんである場合は、エアコンのクリーンニングをハウスクリーニングの一環として行ってくれます。ですが、これはとてもまれなケース。ハウスクリーニングにエアコンの内部清掃は含まれないことがほとんどです。
それでも、エアコンの清掃まで含まれているのに異臭がするのであれば清掃会社の不備となる可能性があります。たとえ管理会社の不備だとしても、新たに入居する人の責任外のこと。エアコンが快適に動作する状況にして欲しいと伝え、掃除を再度やり直す請求なり、取り替えるなりしてもらいましょう。
これら2つの確認項目は任意の記載項目になりますので、場合によってはどちらも記載されていないこともあります。そんなときは、大家さんや管理会社に相談、交渉が必要になります。交渉というと苦手な方が多いとは思いますが、ストレスのかからない生活環境が第一です。自分の意思は臆せずに伝えましょう。
所有者は大家。実際に不便を感じるのは借主。エアコンの掃除は誰がやる?
備え付けのエアコンはアパート、マンションの利用状況にもよりますが、古いタイプのものや取り付けて数年経っている(いわば中古の状態)のエアコンであることがほとんどです。エアコンなどの付帯設備は、入居者が変わる度に交換するようなものではありませんからね。さらに、エアコンは高額でもあるので、壊れない限りは使い続けるのが一般的。では、エアコンのクリーニングを行っているのかといえば、そうとは言えません。中には、エアコンのクリーニング作業の必要性を感じていない人も多くいるのが現状です。
では、エアコンから異臭がしたらどうするべきでしょうか?
まずは、日常的に行う「清掃」の範囲のことを行います。フィルターのホコリを取ったり、洗ったりといった作業は借主が行うべきことです。問題は、それでは解決できない場合です。
このような場合は、管理会社や大家さんに相談しましょう。前述した契約書に誰が清掃費を手配するのか明記してある場合でも、確認・相談は必須です。借主が費用負担して清掃する場合でも、一報は入れておくようにすると、後々何かトラブルが生じたときに話が伝わりやすくなります。
大方の場合、エアコンの本格的な清掃は借主が費用負担して行うのが一般的です。ちなみに、筆者も賃貸アパートに住んでいたとき、エアコンの清掃をしたことがあります。かなり年代物のエアコンだったせいもあり、エアコンの清掃は借主の私が業者を手配し、費用は大家さんが持ってくれました。
エアコンの交換・取り付けは自分で費用負担する場合も、必ず大家さんに連絡する
では、エアコンが故障した場合、交換は誰が行うのでしょうか?
まずは、このケースも契約書を確認しましょう。管理会社が管理する付帯設備にエアコンが含まれている場合は、交換に応じてくれることもあります。誰が交換を負担するのか明記されていない場合は、大家さんや管理会社との相談、交渉次第になります。筆者の場合、エアコンの故障の原因は経年劣化による故障でしたので、大家さん負担で行いました。これは決して珍しいことではありません。中には、「故障の責任を取らされるのではないか?」と秘密にしておく人もいるようですが、堂々と主張するようにしましょう。
問題は、「古くて、機能的に合わない」とか、「新しいエアコンで快適に暮らしたい」、「エアコンがついていない部屋に取り付けたい」などといった個人的な理由でエアコンを交換・取り付ける場合です。
このような場合は、費用負担は借主になるのが一般的ですが、事前に大家さんに相談してください。ここでポイントとなるのは、故障していないのに外したエアコンはどうするのか、また、退去するとき取り付けたエアコンをどうしたいと考えるのかです。
エアコンは、外したものを再度取り付けても正常に動かないことが多くあります。そのため、正常に動作していたエアコンを壊してしまったと言われる可能性があります。また、引っ越しの際、「自分で取り付けた新しいエアコンを外して、古いエアコンを取り付ける。新しい家には持って行ったエアコンを再度取り付ける」という作業は費用もかかり面倒です。それであれば、自分が取り付けたエアコンをそのままにして退去したいと考える人もいるでしょう。このようなケースでは、事前に大家さんに相談することで一部の費用負担をしてくれることもあります。トラブルを避け、最良の選択をするためにも、相談・連絡は必須ということです。
エアコンの清掃・交換について注意すべき4つのポイント
エアコンの清掃、交換で注意すべきポイントを4つご紹介します。
契約時に確認しておく
賃貸アパートにおいて、冷暖房器具としてのエアコンは欠かせないアイテムです。夏場は当然ですが、入居条件によっては灯油が使用不可で、冬場もエアコンのみで過ごす方も多くいらっしゃいます。それだけに、エアコンの管理や故障に関する対応は賃貸アパート契約時にしっかりと確認しておきましょう。
入居したらすぐに確認する
契約時にエアコンに関わることをチェックしているとしても、入居した際も出来るだけ早い時期にエアコンの稼働チェックを行うようにしましょう。不具合がある場合はすぐに大家さんや管理会社に相談し、修理してもらうようにします。場合によっては契約する段階で、「入居から3ヵ月以内に不備、不具合を報告しなければ物件に不具合なしとする」などといった、ある一定の猶予期間を設けている場合もあります。また、エアコンのクリーニングをしていないなどの理由で、最初から異臭がする場合もあります。このようなときは、最初にそれを告げることでクリーニングしてもらえることがあります。
本来はエアコンが設備に含まれておらず、前の入居者が設置したまま退去する場合もあります。賃貸契約時に確認するはずですが、大家さんや管理会社にメンテナンス義務がないこともありますので、これについても確認しておきましょう。
記録を残して交渉する
エアコンに限ったことではありませんが、入居した際の不備・不具合をチェックする際は、必ず携帯のカメラなどで証拠箇所を記録しておきましょう。エアコンで異臭がする場合はエアコン内部が汚れているはずですから、中を開けてフィルターを確認し、現状を写真に残すことが大切です。そして、その写真をもとに大家さん、管理会社と交渉する方が話がスムーズに進みます。
余談ですが、このようなカメラを使用した記録は付帯設備はもちろんのこと、入居する部屋のすべてに関して言えることです。実際、生活に困らないことであっても、記録を残しておくことで退去時に自分が生じさせた不具合、不備ではないことを証明できます。たとえば壁紙の部分的な汚れなどは普段の生活には困りませんが、退去時にその分の別途クリーニング代を請求されても困りますからね。「入居時から汚れていましたよ」と、写真に残しておきましょう。
自分でクリーニングしない
エアコンのフィルター程度であれば外して水洗いすることは簡単ですが、それ以上の本格的な清掃はプロに任せるのが無難です。インターネットを覗くとコストを抑えるために自分で行う方も見かけますが、清掃するのは賃貸物件の中古エアコンです。いざ分解、清掃して故障してしまったら、修理費用にとどまらず、場合によっては交換費用まで負担することになりかねません。大家さんに相談するようにしてください。
まとめ
賃貸物件のエアコンの管理はとっても大切。メンテナンスをしっかりと行えば、光熱費の節約にも繋がります。入居者の健康と電気代節約を兼ねて、賃貸物件のエアコンチェックは必ず行いましょう。