一戸建てを購入して20年住んだから分かった、良かったこと、後悔していること

  • 2019/11/23
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マイホームを買うときは、いろいろなことを考えますよね。子どものこと、家族のこと、仕事のことなど。私も20年前、さまざまなことを考えて、都内に4LDK の一軒家を購入しました。
でも、20年住んでみて思うのは、「もっと違う選択肢があったな」ということ。大きなローンを抱える決断だからこそ、私と同じような思いをして欲しくないと思います。

ということで今回は、家を買って20年経ったからわかる、「あのときは甘かった・・・」と思う点をまとめてみます。




なぜマンションではなく一軒家だったか 

私が家を買ったのは29歳の夏。当時は夫婦で一部上場企業に勤めていました。「来年あたり、そろそろ会社を辞めよう」というタイミングで家を購入。退職後は少なくとも一部上場上場企業のようなところに勤めるつもりがなかったので、「いい条件でローンを組めるうちに家を購入しておきたかった」というふざけたものでした(笑

当時、子どもは4歳と5歳。それまで住んでいた賃貸住宅は、小ぶりなマンションの2階でした。しかし、1階は会社だったため、ドタバタと走り回っても問題はありません。私は社宅育ちだったのですが、1階住まい。主人は小さい頃、木造平屋の社宅から、小学5年生のときにマンションの1階に引っ越してきています。そのため子どもに、音を立てない生活を強いることに抵抗がありました。

そんな私たちは子どもを産んだとき、エレベーターのないマンションの4階に住んでいました。子どもが大きくなるにつれ、階下に気を使いながら、「飛び跳ねちゃだめ」「ドンドンしちゃだめ」「物を落としちゃだめ」ということが自然に多くなります。それがどうも嫌で、音を立てても問題がない物件に引っ越したわけです。 

そして自分の家を探そうと思ったとき、「マンションよりも一軒家」と思ったのはそう言った理由が大きかったのです。

あとは単純に、マンションが高かったというのも正直なところですね。マンションと一軒家では、1000万から2000万ぐらいの差があり、自然に「一軒家がいいよね」となりました。

 

マイホーム購入にあたり、こだわったところ

家を買うにあたり、いくつかの条件を考えました。その当時としては、考えうるすべての理由並べ、そのすべてをクリアできる物件を探したつもりでした。もちろん予算という大きな壁がありますので妥協もしましたが、優先順位が高いことはすべて叶えたつもり。ところが、それが今となっては、「・・・」なのです。

ということで、皆さんも陥るであろうミスジャッジの数々を紹介していきます。

学区にこだわったが、意味がなかった

子どもが生まれることで、主人の実家の徒歩圏内に引っ越したわが家。バリバリ働く気満々だった私は、「子どもの面倒を見る」と言ってくれた実家を頼ってのことでした(とはいえ両親も現役で働いていたのでやりくりは大変でしたが)。

そしてこの地区には、当然のように主人が通った小学校や中学校があったわけで、「どうせなら同じ学校卒業させたい」という意識が働きました。ここでポイントとなるのは、学区にこだわったのは私の方だったということ。今考えてみれば、主人は「同じ学校を卒業するとかいいね」程度だったように思うのですが、なぜか私はこだわってしまいました。

しかし残念なことに、小学校の学区は高くて手が出ず、お隣の小学校に行くことに。それでも、「中学校は一緒の学校だね」と思っていたのですが、その後、校区制度は廃止され、主人の卒業した中学は、小中一貫校への建て替えのため数年間工事をすることになりました。その期間が息子が中学校の時期と重なったため、再びお隣の中学校へ。 結果的に、「主人と同じ学校を卒業させる」という私の計画は微塵も叶いませんでした。

そういえば妹も似たような希望を持っていましたが、子どもは中学から私立に。数年先のことなんてわかるはずもなく、しかも校区が関係あるのは、小中学校の9年間のみ。今となっては、学区には全くこだわらなくてよかったなと思います。

子ども部屋をつくりたくて部屋数にこだわったが、計画通りに行かなかった

私が家を買ったとき、子どもは4歳と5歳です。明るい未来しか見えず、「将来はそれぞれに子どもの部屋が欲しいね」ということで、部屋数が多い家を探しました。LDKが広い代わりに部屋が3つの物件と、LDKはそこそこで部屋が4つの物件があったので、迷わず部屋が4つの物件へ。

しかし結果は、「子どもが小さい頃は、家族みんなで寝よう」という主人の希望がいつまでも継続され、「寝るだけの部屋」というのができてしまいました。まさに寝室。 これは今でも、子ども達の寝室として引き継がれています。

そして、子ども部屋にする予定だった部屋は、 「まだ子供が小さいからとりあえず物置」となったまま。このままずっと、物置かもしれません。

ちなみに、わが家に勉強机はありません。長男はリビングの片隅にある細長い台で勉強し、次男はダイニングテーブルで勉強しました。 

さらに、ある夏の日、ベランダに産み落とされ、わが家の家族と一員となったにゃんこ2匹。そのうち一匹は、若干障害を持っているようで、トイレを全く覚えません。家の中に放し飼いにすると家中がにおってしまうので、一番日当たりがよく快適な部屋は、「にゃんこ専用部屋」に。子ども部屋がないけれど、にゃんこの部屋はあるわが家。うまくいかないものですね。

ツーバイフォー工法には不満しかない

別にこだわった点ではないのですが、何の不満もなく購入したという点に、ツーバイフォー工法があります。しかし、住んでみると窓が小さい。と言うか、めちゃくちゃ小さい。それゆえ、風通りが悪いんです。

そして、わが家の裏はマンションになっており、その中庭に面しているため、窓が大きければかなり快適な視界になります。一時期はリフォームをしたいなと思ったのですが、ツーバイフォーだとリフォームの幅が狭い。ということで、今となってはかなり大きな不満となっています。

ドアのないリビング。冷暖房効率が驚くほど悪い

わが家は3階建てです。2階にリビングがあり、階段のところにドアがありません。そのため、すきま風がピューピュー。冬は暖かい空気が誰もいない3階を温め続け、夏場は冷気が、これまた誰もいない1階を冷やし続けます。

あまりの非効率の悪さに、手作りのカーテンを利用しています。当初は、とりあえずのつもりで家にあった布を使ったのですが、子どもがそれを気に入ってしまい、何年にも渡りありえないほどダサいリビングになりました。

びっくりするほど風呂の湿気が家に回る

一軒家なので、風呂には外に通じる窓があります。なので、部屋に湿気がこもるなんてことは想像もしませんでした。ですが、風呂に入ると、めちゃめちゃ湿気ます。マンションよりも湿気は強い!

なぜだかわかりませんが、これも大きな不満の一つです。 

 

家が気に入っているところもたくさんある

気に入らない点をいろいろ書きましたが、結構いい家だと思っているところもたくさんあります。それも書いていきますね。

「設備がいい」と言われた家。本当によかった!

わが家は建売だったのですが、なぜか食品会社がサイドビジネスとしてやっている建築会社の物件でした。意味不明だったのですが、不動産屋さんに、「建築会社であれば手をつけないこともやっているよい物件」と言われました。

確かに、一軒家ですが耐震性工場の工夫がされていたり、内外装にもこだわりがあって、価格の割にはいい住まいです。これは20年経ったからわかること。

「外壁は10年で修理した方がよい」と言われますが、なんだかんだ言って、20年間、外壁の修理はしていません。でも、何の不具合も出ていません。

階段の手すり。今は私の必需設備

これも、食品会社さんのこだわりで、階段に手すりがついています。これ、家具を搬入するのにはめちゃくちゃ邪魔なんです。けれど、日常生活では非常に便利。最初は、「子どもが小さいから安心できる」という理由でしたが、今となっては老化現象が激しい私の一番のお気に入りになっています。

オールフローリングだから掃除が楽!

わが家はオールフローリング。とにかく掃除が苦手な私にてっと、これは絶対条件でした。
結果として、非常に掃除のしやすい家です。これはとてもよかった点ですね。子どもが小さい頃は、遊ぶスペースにホットカーペットやラグを敷いていましたが、今はそれもありません。

庭がないから管理が楽。ところが、ビックリなことも!

これは賛否両論だと思いますが、都会の一軒家故に、庭なんてありません。家の周りに20 ㎝くらいの縁取りのような土があるだけで、ほかは完璧にコンクリートで敷き詰められています。お隣さんは駐車場にプランターを並べたりしていますが、植木に興味がないわが家としては、これは管理がなくて非常に楽です。

とはいえ、その20㎝の隙間に、あるとき、立派な木が生えるという事件も!

窓がない部分に変えていたので全く気付かず、たまたま湯沸かし器が壊れて見に行こうとしたら、壁のところに立派な木が!!

どうやら鳥のフンに混ざっていた種が発芽し、育つことがあるらしいです。でも、「フンが落ちるのも大変そうなスペースに、こんなに立派な木が!」と驚きました。ということで、わが家の七不思議のひとつになっています(笑 

 

今同じ条件で家を買うなら、この家は買わない

家を購入したときは、それなりに考え抜いて選んだ家でしたが、やはりまだまだ甘かったなというのが正直なところ。一番甘かったと思うのは、家族が成長し、その後、減っていくところが見えていなかったこと。子どもがいつか独立して、その後老夫婦だけになり、もしかすると一人暮らしになるかもしれないというところまで見えていなかったですね。老夫婦にとって、4LDKの一戸建ては間違いなく広すぎます。

そして五十歳を超えて思うのは、「階段めんどくさい。平らなところに住みたい」ということ。お恥ずかしい話ですが、スリッパや靴下で階段の上り下りすることがこんなにも大変だと知ったのはここ数年の話。できるだけ上り下りは最小限に控えるようにしている気がします。この先どうなることやら・・・。

ということで、もし今、同じ条件で家を買うとするならば、もう少し土地が安い地域にして、賃貸併用住宅を建てたと思います。そして子どもが独立したら、貸している家の一つに移り、マイホームとして住んでいたところは息子たち夫婦でも、他人に貸してもいい。そして、老後の資金を貯めることを考えたかなと思います。

決して後悔はしていませんが、もっとよい選択はあったなと思うのが正直なところ。きっと同じような思いをする人はたくさんいると思います。一生で一番高い買い物をするのがマイホーム。ベストの選択になるように、この原稿が参考になるとうれしいです。

原田園子

原田園子ディレクター

投稿者プロフィール

「不動産の学校」のディレクター兼ライター。
住宅メーカーや不動産業者をクライアントに持っています。
不動産関連の取材実績も多数あり。
不動産投資から日々の暮らし記事まで、幅広く担当します。

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