騰落率から見た東京のマンションの値上がりランキング

自分が住むためにマンションを購入したとしても、不動産投資の一環で購入したとしても、気になるのはそのマンションの価格の動きは気になります。

そこで今回は、『週刊東洋経済』2020年3月14日号に掲載された「東京都 値上がり物件ランキング」に記載されたマンションの価格の上昇率、トップ5について調べてみました。

東京都 値上がり物件ランキング TOP5

まずは、ランキングの発表です。

ここに記載のあったマンションの条件は以下です。

1995年以降に東京都で分譲された物件のうち2020年1月末までの1年間に2戸以上中古売り出しのあったマンションが対象。騰落率は70㎡に換算した価格の新築時と中古の比較

週刊東洋経済Plus

以下が、騰落率のランキングです。

順位 物件名 階数/総戸数 竣工年月 70㎡価格(万円) 騰落率

(%)

新築時 中古
1位 シティタワー品川 43/843 2008/4 2,541 6,123 141.0
2位 パークマンション南麻布 8/42 2005/3 14,175 29,201 106.0
3位 渋谷アインス 18/167 2002/1 6,888 14,024 103.6
4位 アークヒルズ仙石山レジデンス 12/8 2012/8 10,503 21,152 101.4
5位 グランドメゾン恵比寿の杜 23/145 20002/4 7,615 15,083 98.1

購入時の価格と現在の価格を単純比較すると倍以上違うこともザラにあるのですね。

騰落率とは?

ところで、ここに出てくる「騰落率」とは何でしょうか?

マンション騰落率とは、特定の期間に不動産が値上がりしたのか、または値下がりしたかを表すもので、パーセンテージで表します。今回は、新築時に比べて現在の価格が上昇したか、下落したかを表しています。

もちろん、不動産の価格は景気や経済と連動して変動する部分があります。ゆえに、騰落率のみで資産価値を判断できるものではありませんが、ひとつの指標として参考になります。

では、上記のマンションについて詳しく見ていきましょう。

1位 シティタワー品川

東京都の港南4丁目にある「シティタワー品川」。住友不動産による高級分譲のタワーマンションシリーズのひとつです。

JR品川駅から徒歩10分とアクセスも良く、2027年にはリニア開通も予定されているため、さらに人気が高まるとされています。また、緑も多く海も近いため、家族で住む際にもおすすめのマンションです。

そんなシティタワー品川の価格についてですが、2008年の新築時と比べ、騰落率は141.0%となっています。新築時の価格が近隣のマンションと比べ明らかに安価だったため、1日で800戸以上が売れて即完売になったといわれています。売り方についても、特段の装飾もないホームページの中心に申し込みエリアがポツンとあるだけ、という殺風景さだったそうです。しかしその安さゆえ、抽選になるほどの人気となったといわれています。価格の決定が相場が上がる前だったことが安価の理由だそうです。

現在は、所有権としてみれば坪400万円前後といわれています。

2位 パークマンション南麻布

南麻布の4丁目にある邸宅型マンション「パークマンション南麻布」。ドイツやフランスといった大使館の多くがそびえるこの高台は、麻布エリアのなかでも特に人気のスポットです。セントラルエリアで多くの実績を持つアーキサイトメビウスが手がけた設計が、芸術性の高い外観を実現しています。また、フロントスタッフが24時間駐在しているため、セキュリティ面でも安心です。

また、エレベーターの設置が多いため、マンション生活にありがちな「住居者が多くエレベーターが全然こない」といった事態を回避できます。加えてマンション内に駐車場が完備されているため、玄関から外部の駐車場まで歩く…といった手間を省くことができます。

そんなパークマンション南麻布の騰落率は106.0%となっており、新築時の約2倍の価格となっています。中古でありながらこれだけの高騰がある背景は、前述した立地面や設備面の条件の良さが理由でしょう。また、新築当時の価格が破格の安さだったため、立地や設備の条件の良さを鑑みた妥当な価格に修正されたともいえるでしょう。

3位 渋谷アインス

表参道駅から徒歩10分という好立地にある「渋谷アインス」。閑静な住宅街のなかに位置しているため、都会の喧騒から離れた生活を送れることが特徴です。また、ペット飼育が可能な点も、人気の理由です。

共有エントランス、エレベーターホールはともに高級ホテルを思わせる内装となっています。さらに15階にはスカイビューラウンジがあり、ミニキッチンで料理をしながら休日を過ごすことができます。

アクセスも設備も好条件な渋谷アインスの騰落率は103.6%となっており、こちらも新築時の約2倍の価格となっています。とはいえ、新築時の価格が6,888万円のため、高騰した現在の価格も14,024万円と、上位5つのなかではシティタワー品川の次に安価となっています。

4位 アークヒルズ仙石山レジデンス

六本木一丁目駅近くにある、超高層タワーマンション「アークヒルズ仙石山レジデンス」。緑豊かな自然と、桜の名所に囲まれたヒルズマンションです。スペインやアメリカといった各国の大使館が集結しているほか、サントリーホールなどの文化芸術の建物も多いエリアです。

アークヒルズ仙石山レジデンスの特徴は、充実した共有設備。フロントサービズはもちろん、エステやプールを兼ね備えた会員制ヒルズスパがあるのも人気の理由です。マンション内にフィットネスジムがあるため、無駄な移動時間を省略することができます。

そんなアークヒルズ仙石山レジデンスの騰落率は101.4%です。現在の中古価格は21,152万円と、上位5つのなかではパークマンション南麻布の次に価格が高いです。この高価格の理由として、上記の充実した共有設備のほかに「家族向けの部屋の提供」が挙げられるでしょう。280平米の幅広い部屋と、3LDKの充実した間取りは、家族で住むのに十分な広さです。

こうした、あらゆる層に対応した設備やサービスも、人気と高騰の理由のひとつでしょう。

5位 グランドメゾン恵比寿の杜

代官山駅から徒歩圏内にある、高級分譲賃貸タワーマンション「グランドメゾン恵比寿の杜」。恵比寿駅からも徒歩8分という利便性の高さが特徴です。また、周囲が自然に囲まれているため、草木の四季折々を感じながら生活することができます。

マンション近くには恵比寿ガーデンプレイスといったショッピング施設があるほか、映画館やカフェといったお店が並んでいるため、充実した休日を過ごすことができます。さらに近くには総合病院もあるため、突然のケガが起きた場合でも安心です。

そんなグランドメゾン恵比寿の杜の騰落率は98.1%となっています。新築時の価格が7,651万円、現在の中古価格が15,083万円のため、約2倍の値上がりです。高騰の理由は、前述した利便性の高さでしょう。

小池 太郎

小池 太郎ライター

投稿者プロフィール

フリーランスのWebライター。
Webデザイン、イラスト、映像制作も行なう。
得意な執筆分野:映画・アニメ・漫画、書評、転職・就職、ノマドワーカー、不動産

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