ストレスフル!同居を解消したいけど住宅ローンがたんまり【処理方法紹介】
結婚をすれば問題になってくるのが同居問題です。息子夫婦の収入の低さや親の介護など、同居の理由はさまざま。「オレの両親は毒親ではないから妻も大丈夫だろう」なんて思っていると、あなたも痛い目をみるかもしれません。夫婦ケンカで済めば御の字、果ては離婚、二度と子どもに会えない状況に陥る可能性もゼロではないからです。
今回は、姑との同居による負担やストレスの具体例や、住宅ローンの解消方法についてお話します。
親との同居が難しい3つの理由
たとえ1つ1つは小さなことでも、積み重なれば「顔も見たくない!」と思うほどのストレスになります。同居していれば、なおさらですね。
そうなってしまう主な理由は、以下の3つです。1つずつ見ていきましょう。
理由1:親と相性が合わない
むしろ、合う方が珍しいです。
少なくとも、伴侶とはお互いを知るまで結婚しないもの。この人となら生活できると思えたからこそ、結婚をしたと考えられます。
しかし、伴侶の親となれば話は別です。同じ空間で共に生活できるかなど、確かめているハズもありません。短時間のやり取りで、性格や相性を判断しなければならないのです。
短時間なら我慢できることも、長期間となれば難しい話。我慢しなきゃとは思うものの、ずっとは耐えられないものです。
性格面での相性はもちろんのこと、ライフスタイルや価値観の違いなど、合わない理由を挙げ始めたらキリがありませんね!
理由2:孫・家族への干渉が強い
自分たちの孫だからと、何にでも口を出してくる祖父母がいます。
孫である前に他人の子なのですが、その辺りの自覚が足りていないのでしょう。
干渉とはいっても、妻にとっては小さなことすら非難されたように感じます。
たとえば、「昨夜は何を食べさせたの?」と祖父母に聞かれた場合、祖父母にとっては会話の糸口かもしれませんが、妻には「まさか変なものを食べさせていないでしょうね?」に聞こえるのです。
孫への干渉が原因で入った亀裂は、一時的なものではなく、ずっと尾を引きます。子どもがいるご夫婦の場合は、奥さまへのフォローを忘れずにおこないましょう。
理由3:その他、親族間のトラブル
まれにあるのが、これです。
自分たち息子夫婦と両親はウマくやっているのに、弟夫婦がひがんでトラブルを持ってきたり、新興宗教や不要な保険を勧めてきたり……。
同居ならではの怖いトラブルですね。
夫婦仲の悪化から離婚に発展する可能性も
相手が伴侶ならば、結婚前からお互いを知っていて、ある程度の行動が予測できます。
しかし、お互いをよく知らないため、ぶっつけ本番に近いともいえるのが、親との同居。考え方も価値観もよく分からないもの同士が近くで住めば、当然トラブルは増えます。
何かあるたびに、妻は「あなたの親なのだから、あなたから意見を伝えてほしい」と思うものです。
それでも解決しない、またはほかの問題が出てくることで、イライラが募ります。
その結果、夫婦関係がギクシャクすることは多いもの。そんな状態で長く同居生活を続ければ、まさに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態で、愛して一緒になった伴侶自身が憎しみの対象にもなりかねません。
キャリア女性に多い適応障害・うつ病
適応障害とは、新しい環境から生まれる強いストレスが原因で、心だけでなく身体にもさまざまな症状があらわれる状態のことです。
具体的な症状は、不安感から動悸や吐き気、躁鬱、性格が攻撃的になるなど……。
決して適応能力が低いわけではなく、あくまで身の回りの環境からくるストレスが原因です。本人に問題があるのではありません。
- 完璧主義者
- 理想形態を持っている
- 責任感が強い
- 几帳面
- 外からの評価を大切にする
といった特性を持つ人は、適応障害になりやすいといわれています。
同居を解消すると残る住宅ローンの3つの処理方法
二世帯住宅を建てる場合、住宅ローンを組むのは息子夫婦というケースがほとんどです。祖父母では、年齢とこれからの収入面において審査を通るのは難しいのが現状。
同居を解消すると、どちらかは家を出ることになります。それも、ほとんどは息子夫婦です。理由は、アパートやマンションの契約は年老いた夫婦では断られる可能性が高いから。
この場合、住宅ローンの処理方法は3つあります。1つずつ見ていきましょう。
処理方法1:すべてを売却して、過去もろとも清算する
これは、家が新しいなら新しいほどおすすめの方法です。価値が下がる前に売ってしまいましょう。
ただし、売却価格がローン残債を越えることは、あまりありません。残債と売却価格の差額は一括で支払うことになります。
また、住み替えを考えている方は、さらに注意が必要です。
ローンを組む際に受ける金融機関の審査が、一段と厳しくなります。なぜなら、住宅ローンの返済額は年収と比べて30%以下と決められているから。
年収が600万円と仮定すると、月々の返済額の上限は15万円です。組んでいる住宅ローンが1つでも2つでも、この上限は変わりません。
処理方法2:自分たち夫婦が家に残り、残債を支払っていく
小さい子どもを抱えている家ならば、これが最もおすすめの方法です。転校もしないので、子どもの負担が少ないですね。
この場合は、住み続ける息子夫婦が住宅ローンを払い続けます。もしも、物件は息子、土地は親、と名義がバラバラならば、土地代を親に支払うことで解決するでしょう。
家の間取りによっては、出ていった両親のスペースを賃貸物件として貸し出すことも可能です。家賃収入を得られれば、その分だけ住宅ローンの負担が減ります。
処理方法3:両親が家に残り、月々家賃をもらってローンを返済する
同居は解消したいものの、年を取った老夫婦ではアパートやマンションの契約を断られることがあります。
そんな場合は、息子夫婦が家を出て、両親から住宅ローン分の家賃を徴収する方法がおすすめです。自分たちが出たスペースを賃貸物件とすれば、別の家賃収入も得られます。
ただし、この方法は後から金銭トラブルに発展することもあるので注意が必要です。
たとえば、
- 孫に贈り物をしているから
- 年金が少ないなら
- 元はといえばあんたたちが出ていったのが悪い!
などと言い、親夫婦が家賃を支払わなくなるかもしれません。
こういた事態を防ぐためには、たとえ身内でも、金銭が関わることについては契約書を作成しておくことが大切です。
まとめ:不動産を適切に処理すれば同居解消へ踏み出せる
親夫婦との同居生活は同じ空間で他人と同居するわけですから、一筋縄にいく方が珍しいものです。中には、ストレスだらけで具合が悪くなってしまう人もいます。しかし、実際のところ二世帯住宅のローンが重くのしかかり、同居に踏み出せないことが少なくありません。ローンの問題は物件の処理方法によって負担を軽くできますので、同居を解消したいと考えている人は上記の方法をぜひ参考にベストな方法を検討してみてください。自分たちの精神と生活を守るために、まずは夫婦で話し合いの場を設けてみてはいかがでしょうか。