電気代が最も安い暖房機器はどれ?電気代を抑える4つのコツも必見!
- 2020/1/22
- ライフスタイル
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毎年の秋冬がやってくるたびに、暖房のせいで高くなる電気代に頭を抱えているのは、きっと筆者だけではないハズです。電気代を安くするためには、どの暖房器具をどのように使うべきなのか……?
そこで、今日は7種類の暖房器具について電気代を比較してみました。暖房にかかる電気代を抑えるコツも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
電気代の目安と暖房の効率を器具ごとにまとめてみました
まずは、こちらの表をご覧ください。
エアコンの電気代と暖房の効率を基準にし、それぞれの傾向を4つのマークで表しました。
(◎=とても良い ○=良い △=あまり良くない ×=悪い)
電気代 | 暖房の効率(コスパ) | |
エアコン(10畳用) | ○ | ○ |
オイルヒーター | × | △ |
電気ストーブ | △ | △ |
電気セラミックファンヒーター | × | △ |
こたつ | ◎ | ○ |
ホットカーペット (3畳サイズ) |
× | × |
電気毛布 | ◎ | ○ |
※ワット数は一般的な暖房器具を参考にしているため、お使いの暖房器具によってはワット数や電気代が異なります
※電気代は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の定める電力料金の目安単価「27円/kWh(※1)」で算出
では早速、ひとつひとつの暖房機器について電気代を見てみましょう。
1.エアコン
8畳用のエアコン(650W)における1時間あたりの電気代は、約17.55円です。
1日15時間エアコンを使ったとすると、約264円。ひと月で約7,920円の電気代がかかります。エアコンの電気代は決して安くありませんが、他の暖房器具と比べるとかなりお得です。
また、エアコンは部屋全体を暖める効果が高い暖房機器のため、リビングのような広い空間を暖めたいときには最適でしょう。
2.オイルヒーター
オイルヒーターは、強運転(1500W)だと1時間あたりの電気代が約41円かかります。弱運転(600W)だと約16円です。
弱運転では、エアコンよりも少しだけ電気代を抑えられます。しかし、オイルヒーターに速暖性はありません。「長い時間ずっと同じ出力でつけっぱなし」が基本となるため、オイルヒーターは想像よりも電気代が高くなる傾向にあります。
ただ、空気が乾燥しにくく、やけどの恐れも少ないことから、小さなお子さんやペットのいる家庭にはオススメです。
3.電気ストーブ
電気ストーブは、強運転(1000W)だと1時間あたりの電気代が約27円。強運転(500W)だと約14円です。弱運転をすれば、エアコンよりも電気ストーブの方が電気代は安く済みます。
しかし、オイルヒーター同様、エアコンのように自動で出力が切り替わるものではありません。長時間の使用で電気代が高くなる恐れもありますので、注意しましょう。
また、電気ストーブは遠赤外線や赤外線によって周囲を暖める効果もあります。といっても空間全体を暖めるほどの効果は期待できないため、勉強机やお手洗いの足元などに置いて使うのがオススメです。
4.電気セラミックファンヒーター
電気セラミックファンヒーターは、強運転(1200W)だと1時間あたりの電気代が約32円。弱運転(600W)だと約16円です。
電気セラミックファンヒーターは温風を出す暖房器具のため、即暖性の高さはエアコン並みといえます。しかし、電気セラミックファンヒーターで暖められるのは機器周辺の空気のみ。空間全体を暖めるには不向きなため、電気セラミックファンヒーターも電気ストーブと同様、足元を中心に暖める使い方がオススメです。
なお、電気セラミックファンヒーターも長く使用すると電気代がかさむため、長時間の使用はオススメできません。
5.こたつ
こたつは、強運転(600W)でも1時間あたりの電気代が約16円と安めです。しかも、こたつの構造上、一度しっかり暖まると熱が逃げにくい特長を持っています。
こたつの中が暖かくなった後は、弱運転へ切り替えるほか、電源自体をOFFにすることもあるでしょう。こたつを弱運転(100W)にすると、1時間あたりの電気代は約2.7円まで下がります。
エアコンのように部屋全体を暖めることはできませんが、こたつはとてもコスパの良い暖房器具といえるでしょう。
6.ホットカーペット
ホットカーペットは、3畳用サイズ(750W)だと1時間あたりの電気代が約20円です。
目安の電気代だけを見ると、ホットカーペットは他の暖房器具よりも安く使えると思うかもしれません。しかし、ホットカーペットのサイズが大きくなればなるほど電気代はかさみます。そのため、部屋のサイズに合わせて大きなホットカーペットを敷くと、思わぬ電気代が請求されることにもなりかねないのです。
また、ホットカーペットは敷物である性質上、カーペットの上でゴロゴロして過ごす人も多いのではないでしょうか。ホットカーペットを長く使うとエアコンよりも電気代が高くつきますので、長時間の使用には要注意です。
そう考えると、節電のためにホットカーペットを購入するのは避けた方がよいでしょう。
7.電気毛布
電気毛布は、180cm×180cmといった大きめのサイズでも消費電力は100W程度。そのため、1時間あたりの電気代も約2.7円とエアコンを大きく下回ります。
もちろん、毛布に触れている部分しか暖まらないため、電気毛布は部屋全体を暖めるには不向きな暖房機器です。しかし、エアコンの設定温度を低めにして電気毛布を併用すれば、快適ながら節電もできます。
エアコンと併用するためにホットカーペットの購入を検討しているなら、ホットカーペットではなく電気毛布を購入してみてはいかがでしょうか。
エアコンの暖房はつけっぱなしにした方が電気代は安く済む!
エアコンは、設定温度に室内温度を近づけるときに最も大きく電力を消費する反面、設定温度を維持するときには最小限の電力で済みます。そのため、こまめにON・OFFをくり返すよりも、つけっぱなしの方が電気代を抑えられるのです。
そう考えると、短時間(30分程度)の外出であれば、エアコンを切って出かけるよりもつけっぱなしにした方が電気代は安く済みます。
ただ、1時間以上の外出時にはエアコンを切った方が電気代は安くなるので要注意。といっても、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代と比べるとその差はさほど大きくないため、快適性を求めるのであればつけっぱなしにしてもよいでしょう。
他にもいろいろ!暖房にかかる電気代を抑えるコツ
続いて、暖房にかかる電気代の節約術をいくつか紹介します。今日からすぐに始められる方法もありますので、ぜひ試してみてください。
コツ1.エアコンの風向きを下に向ける
暖かい空気は上にたまります。エアコンで下向きに温風を送れば、単純に暖かさを感じやすいだけでなく空気が循環して部屋全体が暖まりやすくなるため、電気代を抑えるには良い方法です。
エアコンとサーキュレーターを併用すると、より効率よく部屋を暖められるでしょう。
コツ2.エアコンの設定温度を低めにする
環境省の推奨する部屋の温度は、冬だと20度です(※2)。20度と聞くと、体感温度としては低く感じるかもしれません。
しかし、エアコンの温度を21度に設定した場合に比べると、20度に設定した場合では1時間あたりの電気代が約130円も安くなります。1日15時間エアコンを使用したとすると、約1,950円も差が生まれてしまう計算です。そう考えると、なるべくエアコンの設定温度は低くしたいところです。
とはいえ、部屋が寒すぎると快適さを失いますし、何より病気にかかる恐れがあります。エアコンの電気代を抑えるためにも、他の暖房器具を適切に併用しましょう。
コツ3.エアコンを定期的に掃除する
エアコンは、掃除を怠ると暖房性能が落ちてしまいます。フィルターの掃除は2週間に1度、エアコン内部のクリーニングは年1回を目安に行いましょう。
ちなみに、エアコンの自動掃除機能は便利ですが、人間の手入れいらずというわけではありません。細部のホコリや汚れは、きちんと人の手でケアしてください。
コツ4.窓に断熱カーテンや断熱シートなどを使う
エアコンは、設定温度に対して、室温が低ければ低いほど電力を消費します。そのため、そもそもとして部屋を冷やさないための工夫も電気代の節約にはオススメです。
部屋を冷やさないためにできる簡単な方法といえば、窓の断熱効果を高めること。断熱タイプのカーテンを用意するほか、安く済ませたいのであれば断熱シートやエアマット(いわゆるプチプチ)で済ませるのもよいでしょう。
部屋が暖かくなるだけでなく結露も起こりにくくなり、カビ予防にもなります。
まとめ
多くの家庭では、メインの暖房器具としてエアコンを使っていると思います。そして、エアコンよりも安い他の暖房器具はないかと検討しているでしょう。しかし、電気を使用する暖房器具の中ではエアコンが断然お得です。
電気代の節約を考えているのであれば、設定温度を低くしたエアコンをメインに使用すること。その上で、他の暖房器具をサブ機器として使用することをオススメします。