家の外観のデザインにこだわりたい方必見!理想の家を考えてみる
家の購入を考えている人は、理想に近いデザインの家を選びたいとは思いませんか?
木をふんだんに使った温かみのある家、むき出しのコンクリートのモダンな家、直線・曲線にこだわった印象に残る家。
家は人生の中で一番高い買い物です。
だからこそ妥協はしたくありません!
今回は、デザインを模索するのに参考になる家たちをご紹介いたします。
外観を大きく決める要素は、線・面・色
家に限らず、デザインの良し悪しを決めているのは、点・線・面・色の4つの要素です。
その5つを注意すると、デザインの失敗は少ないです。
特に家のデザインでは、
- 線
- 面
- 色
3点に焦点をあててご説明いたします。
線と面
画像出典:MISAWA 稜線とのコンチェルト https://www.misawa.co.jp/kodate/designers/product-detail/460
線は太さが増していくと面に変化しますので、どこからが線でどこからが面なのか曖昧です。感じ方に個人差がある点はご了承ください。
少し前から、外側に極力窓を配置せず、真っ平らな壁の家が出てきました。中庭をもうけて、そこからあかりを入れます。
家のまわりに塀は置きたくないけれど、防犯面と他人の視線は気になるという心理もあるのかもしれません。
家のデザインはまるで人の心のようですね。
面の家は無駄を配したデザインでシンプルですが、建物物が大きくなると威圧感があったり、メリハリがないデザインになりがちです。
そんなデザインには線が加わることで、引き締まります。
1本、2本の線ならば広い面に対するアクセントになりますが、線の本数と面積によってはうるさい印象になります。
色
画像出典:小林塗装 カラーシュミレーション https://www.yuzu-tosou.com/simulator/
色とは不思議なもので、色そのものには温度はありませんが、赤を見れば体温が上がり、青をみれば体温が下がるなど不思議な効果があります。
家の外壁の色は、特注中の特注でもない限り使われている色は2〜3色程度です。
外壁塗装をシュミレーションしたい方はこちら!
活版印刷などもですが、色が増えればその分費用、手間が増えます。
家もそうですね。こっちの壁は黄色味がかかった色、あっちはもっと濃い色が、あっちは……費用が高くつきます。
2〜3色に留まる理由はもう一つあり、あまり色を使いすぎるとうるさくなるからです。
注意をしたいのは予想外の色。予想外の色が入ることで、理想から外れてしまうこともあるのです。たとえば、窓から漏れる蛍光灯の光の色。重厚そうな雰囲気の家から寒々しい蛍光灯の色が漏れていたら少し幻滅しませんか?
7つのジャンルの家を見てみる
実際におしゃれで人気の家を見てみましょう。
①ナチュラル
家族を優しく包み込んでくれるような家は、一番オーソドックスであり一番長く愛される家です。
ホテルや旅館に行くと華やかで魅了されますが、普段過ごす上では少し窮屈さも。ナチュラルな家づくりはホッと心を安らぐ空間づくりと同意ですね。
さて、ナチュラルな家の外観は
- 白
- ベージュ
- 黄色味がかった色
- 自然そのものの色
ビビットな色味や真っ黒は避ける傾向にあります。
②シンプル&モダニズム
モダニズムとは、古来の日本住宅などとは対極の位置にある現代美を指します。機能的なことがほとんどですが、一部は実験的な芸術もあります。さじ加減を誤ると別ジャンルへ飛び出してしまいます。
また、好きか嫌いか分かれやすいのも特徴の一つですね。
③和モダン
日本建築に現代美を取り込んだデザインです。
生け花などを見てみると、日本美のタブーに均一・左右対称があります。このような配置は、本来自然界に存在しないものであり、自然美を取り入れている日本美には取り入れにくいものです。
そんな日本美に現代芸術の機能美を加えてのが和モダン。
落ち着いていてすてきなデザインも多いですが、モダン部分が過剰供給されモダニズムwith和のようなチグハグなものも少なくありません。
逆もまたしかりです。
和とモダニズムのバランスが大事ですね。
https://www.instagram.com/p/BxuaWSzg90H/
④北欧風の家
日本各地にIKEAができ、少しずつ根付いてきた北欧デザイン。マリメッコも北欧生まれ。
家も同じで、若い女性を中心に人気が出てきています。主にスウエーデンやフィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの家をモデルにしています。
住宅の特徴としては、北欧は日照時間がとても短いため窓を大きく取り、日の光を少しでも多く取り入れられるデザインになっていますね。自然豊かなお国柄、風景に溶け込むような外観です。
色味も柔らかくかわいらしいですね。
⑤クラシック・エレガント
ヨーロッパの家をモデルとしており、クラシックスタイルやトラディショナルスタイルと呼ばれています。
一言で済ませるには様式が豊富で、マリーアントワネットが好んだ耽美なロココ調や、もう少し新しいネオクラシックなどがありますね。
もし、このスタイルを希望するときにはイメージを具体的に伝えるために、イメージにピッタリの画像を用意した方が無難です。
https://www.instagram.com/p/Bzy6x8-ASRb/
⑥インダストリアル
インダストリアルは聞いたことがない方もいるでしょうか?
「工業的な」「産業的な」という意味で、その通り工業製品や武骨なデザインを指します。
頑丈で実用的なのものが多く、男女共に人気のデザインです。
クラシック・エレガントは細かく分けると、ロココ調、ネオクラシカル、バロック……と分けられるように、インダストリアルも多岐にわたります。
https://www.instagram.com/p/BzxRABIADev/
https://www.instagram.com/p/BzuoJ43g8K9/
⑦カフェ風
まるでカフェのような外観をした家は、多くの女性が一度はあこがれるものです。そして建ててみると周囲の環境のギャップで、「家はイメージ通りなんだけど、なんか違うな……」というモヤモヤを抱え込むのもカフェ風……。
外観の特徴としては、白やクリーム色などの淡い色の外壁、アクセントカラーをしたフランス窓、赤茶や灰色のとんがり屋根です。絵本から飛び出してきたような家ですね。
外観にトコトンこだわりたいなら注文住宅一択!
理想の外観を追及したい方におすすめなのは、ずばり注文住宅です。
外観をこだわるなら、もちろん内装もこだわりたいと思うことでしょう。注文住宅ならそれを叶えられます。
すでにデザインが終わっている大手ハウスメーカーに依頼するよりも、注文住宅ならば隅から隅まで自分の思い通りのデザインができ、こだわりたいところと、あまり重要視していないところの選択もできますね。その結果、予算を削ることも可能。
また、デザインの設計は事務所ごとに特色があります。ここが人気だから、有名だからといって決めるのではなく、特徴を踏まえた上で依頼することをおすすめします。
古谷デザイン建築設計事務所
画像出典:古谷デザイン建築設計事務所 インターバルハウスhttp://www.furuyadesign.com/works/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%90%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9
色合いはシンプルですが、形状にインパクトのある家ですね。
1階部分がアトリエになっており、2階から上が居住空間。四角ではないため、日の光を長く取り込めそうです。アトリエとしてはバッチリ!
画像出典:古谷デザイン建築設計事務所 インターバルハウスhttp://www.furuyadesign.com/works/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%90%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9
こだわりぬいた家の悩みの一つは、周囲の家とのギャップです。おしゃれすぎて浮いてしまうことが多いのですが、この家は不思議と調和していますね。
面と線が複雑に配されていますが、あまりうるさいイメージはないように感じます。色が白・茶・屋根の黒で限定されているからでしょうか。
画像出典:古谷デザイン建築設計事務所 下総中山の家 http://www.furuyadesign.com/works/005_shimousanakayama
先ほどよりモダンチックな家ですね。経年劣化もあまり目立たないかもしれません。
1階は駐車スペースがあり、開放的な部分は窓以外ありませんが、2階のベランダと3階のベランダがポイント。
人の視線は気にならず、それでいて楽しめます。
画像出典:古谷デザイン建築設計事務所 下総中山の家 http://www.furuyadesign.com/works/005_shimousanakayama
都会の家らしく庭はありませんが、花壇が設けられており、一つのアクセントにもなっています。
表の玄関の身長のある花壇は目隠しにもなっていますね。塀を置くと窮屈さと、地震の時の危険度が増すので、花壇はすばらしいアイディアです。
建築設計事務所Suppose design office
画像出典:建築設計事務所Suppose design office 西東京の家 https://www.suppose.jp/works/2017/10/-01-1.html
一目見たときに「なんじゃこりゃ?」と思いましたか?私はそう思いました。
ななめの部分の下にゴミが溜まりそうだな、とか、窓掃除は業者にお願いしなきゃいけないなとか。
外観をイメージ通りにするためには、その後の費用も考えないといけないことを知った家です。
画像出典:建築設計事務所Suppose design office 宇都宮の家 https://www.suppose.jp/works/2015/08/post-178.html
子供が三角の積み木を家に見立てることはありますが、まさにそれじゃあありませんか?
壁であり、屋根であり、屋根とはなんなのかを考えさせられます。
壁は面で構成されていますが、屋根は開いた空間と線で組み合わされています。非常に面白いデザインです。
画像出典:建築設計事務所Suppose design office 宇都宮の家 https://www.suppose.jp/works/2015/08/post-178.html
存在感ばっちりですね。
まとめ
さて、家の外観について見てまいりました。
ナチュラル、モダニズム、エレガント……ご自身が目指す家のイメージと似ているものはありましたか?
長く家を愛するためには、極力妥協せずにこだわることをおすすめします!