理想の庭をデザインする為には時間経過を味方につけよう!

子供と安心して遊べる庭、忙しい日々の中で自分だけの時間を満喫できる庭。自分なりの庭を持ちたいとは思いませんか?

せっかく庭付きの家を持っているのに更地状態だったり、これから家を買おうと思っている方は、すてきな庭があることで戸建ての楽しさが高まります。

この記事では、理想の庭をデザインする方法をご紹介していきます。

 

庭の活用方法から考える

環境やライフステージに影響され、人によって求める庭は違います。
子供がいれば子供が安心して遊べる庭、自分たちの年齢が上がれば落ち着ける庭や趣味が楽しめる庭、年老いた父母を引き取ればバリアフリーも考えなくてはいけません。

子供がスクスク育つ庭

子供が小さいうちは、子供が持ち合わせている好奇心が心配です。
そのため、庭のデザインは子供ならではの安全面を考慮してデザインすることをおすすめします。

少し圧迫感があったり、閉塞感があるとは思いますが、できることならしっかりとした塀が欲しいです。植え込みならば目がギッチリ詰まった植え込みでないと通り抜ける危険性があります。

また、コンクリートだと万が一転んだり、2階から落ちた時など心配ですね。砂利も転んだ時にひどいケガを負いかねません。
頭を打ったり、目をケガしても大変なので、地面にはやわらかい芝生がおすすめです。
つまづいてケガをする可能性もありますので、飛び石も配置しない方がよろしいでしょう。雨でぬれると滑るかもしれません。

茶会の席で飛び石に水がかかってると、飛び石を一個づつ雑巾でふき取ることがあります。それは滑って危ないからです。

子供も同様に滑って頭を打ったら大変ですね。

ほっとする庭、眺める庭

まるで1枚の絵のように眺めて楽しめる庭は、大人の憧れではありませんか?
葉の間を風が吹き抜ける音や香り、季節の移り変わりを楽しめる自分だけの空間。

この場合は何に重点を置くかが大切です。木を中心的に植えて木漏れ日あふれる庭にするのか、または枯山水風にして静けさを楽しむのもいいでしょう。池を配して鯉を飼ったりするのも楽しいかもしれません。

大人の眺める庭づくりは何をコンセプトにするかが肝心です

 

デッドスペースを有効活用!小さいオアシス

都会では、庭を設けるほどの土地を手に入れられないことが多々あります。
そういった時にも敷地内にはデッドスペースと呼ばれる、利用することが難しい空間が生まれるものです。そういった場所を有効活用して、シンボルツリーを植えたりして小さいオアシスが作れます。

小さいスペースなので、管理も楽々なのがポイントです。

その際に注意をするのは、日当たりと木は成長するという点。私の家のことで恐縮ですが、父母がプチ旅行で桜を観に行った際に、その時のテンションのまま桜の苗木を買ってきて植えました。苗木は背丈よりも小さくて、枝も細くてかわいらしいのですが、桜はでっかくなりますよね?
毎年、消毒もしないと虫がわきます!くれぐれも注意です

ちなみに中国では、庭付きマンションを建設中で、その庭に桜を植えようという話もあるようです。桜は木の密度としては高いほうで、それに比例して重さがあります。そのうち、庭そのものが落ちていきそうですね。

ポイントツリーを植える時は、成長した時のことを第一に考えましょう!

 

庭は外にある!メンテナンスのしやすさと時間を味方につけよう!

庭や家は最初はきれいで、理想の形をしているのですが、雨風にさらされ色は薄れ、汚れがつき、ところどころ壊れたりしていきます。
そうなると、直すのも面倒でさらに汚い庭になっていきます。

これはプロにお願いしたときよりも、素人が思い付きで修繕したときに起こりやすいです。たとえば、日本風の建築にしたいからと、黒いペンキで下地を塗り、棒状の発泡スチロールを縦半分に切り、それを壁に貼られているのを見たことがあります。

黒地に白の格子模様で一見すると蔵のような風情ですが、所詮は発泡スチロール。はがれたり、壊れたりして、あっという間にみすぼらしい姿になっていました。

こうならないようにするには、自分でメンテナンスができることと、経年劣化を味方につける庭にすることをおすすめします。

経年劣化した時のことを想像して配置する

前の項目でもご紹介しましたが、木は成長した時のことを考えて植えます。
そして、他のエクステリアについても時間経過を基準にして設置すると失敗が少ないです。

一例としてあげると、木材の塀はアンティーク感のあるものを使用することです。レンガや石など時間がたってコケむしても「あえて狙って飾っています」という感じになります。

また、木を植えており、土がむき出しの庭の場合ですが、あえてほうきで掃除をしない手もありますね。掃除をしないこと数年で、コケが生えてきて土をおさえてくれるのです。雨で土が流出するこも少なくなり、水分の蒸発もある程度おさえてくれるので、木をベースに庭を作っている方におすすめの手法です。

日本は時間も美の一つ。時の流れを美しく魅せる

日本ははっきりとした四季のある国。
お花見や紅葉狩りがあることを見ても、季節を大切にしていることがわかります。こういったことは、外国にはあまりありません。

時間の移り変わりを庭に取り込むこともすてきですね
季節の花を植えたり、庭造りには少し高度かもしれませんが、水琴窟を設置してみるのも一興。水琴窟とは鉢の下に受け皿となる水瓶を置き、鉢から溢れる水の音を楽しむ「ししおどし」の一種です。

……ぽおん。……ぽおん。忙しい日々から解放されて、かすかな音に集中する。人生の一つの豊かさのようです。

生活が大きく変わる可能性も。庭のメンテナンスは自分でできるものがベスト

人生100年と言うものの、それは全員ではありません。
中にはパートナーと死別をしたり、離婚をしたりと様々なことがあります。
また、マイホームを持ったものの転勤を命ぜられたりも……。

そうなると自宅はお荷物になってしまうこともありますね。こんな時には売却か賃貸にする方法がおすすめです!
売却をしても、家の購入費用をすべてカバーできるとは限りませんので、賃貸がとくにおすすめです。

そのためには、庭は自分自身で手入れを行えることがベストアンサー!
アパートなどだと清掃は大家が負担すべきものですが、戸建ての賃貸となるとたいていは入居者自らが清掃をして整えることになります。

しかし、庭をこだわったために定期的に大規模な手入れが必要になったり、業者に依頼をしなくてはいけない状況になると大家が負担するのが筋となることでしょう。庭の現状維持に毎度毎度費用が発生するとなると、借り手は離れてしまいます。

おしゃれな庭であり、手入れも自分たちで最小限で済むならば、借り手候補者は多いことでしょう。

 

様々な庭のデザインを見てみる


画像出典:ガーデンガーデン エクステリア モデルガーデン https://nigachi.com/model.php

花をテーマにした庭はとても華やかで美しいですね。冬とのギャップも楽しめ、春が待ち遠しいことでしょう。
ガーデニングは重労働です。時間もかかり、よほど好きでないと美しい姿は維持できません。人を選ぶ庭ですが、きれいに維持ができれば、道行く人が立ち止まり、少し鼻が高い気分になるかもしれません。

漆喰の壁は汚れやすいので、数年に1回程度は塗りなおすといいですね。塗ること自体は自分たちでも行えます。


画像出典:ガーデンガーデン エクステリア モデルガーデン https://nigachi.com/model.php

樹を中心としたデザインの庭です。花はなく、茶色と緑で統一された空間は落ち着きますね。画像は植えたばかりだと思われます。時間が経てばぐっと生い茂ってくることでしょう。

また、道に使われたレンガは時間がたっても交換がいらないと思います。ベンチの掃除と塗り替え、柵の補修程度で美しい姿を維持できます。


画像出典:デザインアース エクステリア・外溝とガーデン・お庭の施工例 https://designearth.jp/reformrenovationcases/pg3428.html 

レンガを中心に敷き詰めているデザインもすてきですね。時間が経っていくことで少しづつ変わっていく風景も楽しめると思います。


画像出典:デザインアース 神奈川県綾瀬市M様邸施工例  https://designearth.jp/reformrenovationcases/pg3428.html

ここまでレンガばかりでしたが、打って変わってのウッドデッキです。汚れたり、すり減ったり、色が変わったりで少し管理が大変ですね。
しかし、人が集まるときには大活躍しそうです。


画像出典:スペースガーデニング 施工例 https://www.s-gardening.com/sekou.php/detail/00005326

地面に玉じゃりを使い、枯山水を取り入れた和モダンの庭です。砂利を使った悩みは砂利が減っていくこと。減るだけでなく、周囲の公道に落ちていたりするので、若干管理が面倒ですね。


画像出典:スペースガーデン 施工例 https://www.s-gardening.com/sekou.php/detail/00004535

タイルとコケを市松模様に使いデザインした庭。それが目を引くのが特徴ですね。
完成したばかりで樹は小さいですが、成長すれば森のようなイメージになるかもしれません。時間の経過でコケも落ち着いて、すてきな庭になることでしょう。

 

まとめ

理想の庭を手に入れたいと思うことは、戸建てを考えている方ならば当然のことと思います。たとえ土地が高い地域で、1階を駐車場に設計して庭らしい庭を持てないとしても、やり方によってはすばらしい場所が手に入ります。
あなたも自分なりの庭を手に入れてみませんか?

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編集部「不動産の学校」編集部

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