【種銭シリーズ】仮想通貨ってどんなもの?投資をする上でのメリット・デメリットをまとめてみた

  • 2020/5/20
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久々の種銭シリーズは、仮想通貨。

今や「仮想通貨」という言葉を知らない人はほとんどいないですよね。「ビットコイン」や「リップル」など色々な種類があり、は全部で数千種類もあるとされいます。

ところで、あなたは「仮想通貨」という言葉を聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

「ハッキングのニュースとか聞いて怖い・・・」
「所詮“仮想”の通貨でしょ?」
「価格が上がったり下がったりリスクが高そう・・・」

など、仮想通貨に対するイメージというのは様々なものがあると思います。

しかし、よく考えてみて欲しいのですがそもそも「仮想通貨」というものがどんなものなのか?ということを知っている人ってあまりいないのではないでしょうか。

まずは「仮想通貨って何なのかよくわからない!」という超初心者の方に向けてお話をしたいと思います。


「通貨」の歴史は常に“便利なもの”へと変わってきた

仮想通貨というものを理解するために、まず「通貨」というものの歴史を少しお話したいと思います。

元々は人間というのは「魚と野菜を交換する」といった具合に、「物々交換」をすることで様々な「価値」の交換を行っていました

ところが、魚と野菜の物々交換を成立させるためには、「魚を持っていて野菜を欲しがっている人」と「野菜を持っていて魚を欲しがっている人」がちょうど出会わなければいけませんし、交換する「量」もお互いに納得するものでなければいけません。

しかも魚や野菜は生ものですから、早く交換することが出来なければ鮮度が悪くなってどんどん価値が下がってしまいます。

そんな物々交換の不便さから

  • 時間が経っても腐らない
  • 量を調節することが容易

という性質を持った貝や石などを物品交換の仲介に使用したことが「通貨」との始まりと言われております。

中国では特に「貝」を用いた貝貨が良く使われていたようで、「財」「貯」「貨」といったお金に関する漢字には「貝」が使われているのはその名残と言われています。

これによって物々交換よりもずっと楽になったのですが、「貝」や「石」というのは「偽造」が容易という問題点があります。
実際に物品交換を行わずとも道端などで拾えば簡単に入手出来てしまいますからね。

そこで、貝や石のように簡単には手に入らない「金」や「銀」といった希少な金属を使った通貨が使われるようになります。

ところが金貨や銀貨は持ち運ぶのに重い上に盗まれるかもしれないリスクがありました。

そうすると今度はお金持ちのところに行って金貨や銀貨を預け、お金持ちが「確かに預かりました」という預かり証を紙に書いて渡すようになりました。

その紙を持って行けばいつでも金と交換できるので、その紙自体が「金と交換できる紙」として信用を持ち通貨として使われるようになりました。これが紙幣の始まりです。

いつでも金と交換できる、いわゆる「金兌換券」というものですね。

金の預かり証は「いつでも金と交換できる」という信頼がある反面、「金の量以上の量を発行できない」というデメリットを持ち合わせておりました。

そして今度は「金との交換をやめます!」となり、今では「ただの紙」が通貨として使われているといった具合です。

通貨の歴史についてすごくざっくりと説明しましたが、通貨というものの歴史は常に、「より便利なものに代わっていく」という変遷を辿ってきたわけです

そして今度は、皆が現金を持ち歩くことの不便さに気づいて、今や「キャッシュレス化」が当たり前になってきました。

仮想通貨というのはそんな時勢の中で表れた、「現金より便利な技術を持ったお金」というのが正しいでしょう。

仮想通貨って何が便利なの?

仮想通貨というのは単純に「現金のように持ち歩く必要がない」というメリットがありますが、それだけでは怖くて使えないというところがありますね。

仮想通貨というものについて技術的な面でのメリットを言うなら

  • 膨大なデータを記録することが出来る
  • 不正取引やデータの改ざんがほぼ不可能

という点にあります。

例えば、ビットコインは、2009年から稼働されたものなのですが、これまでの10年以上におけるビットコインの全取引データを全て記録しており、この取引の記録はインターネット上で誰でも確認することが出来ます。

「えっ、取引がインターネット上で誰でも見られるってハッキングとかされそう・・・」と思うかもしれませんね。

しかし、ビットコインはこれまでの10年以上の間で、不正アクセスによるデータ改ざんが行われたことは一度もありません。

なぜかというと、ビットコインのシステムを外部から不正に書き換えることは非常に困難だからです。

その堅牢なシステムを可能にするのが「ブロックチェーン」という技術で、ビットコインを初めとするほとんどの仮想通貨はブロックチェーンという技術によって作られています。

ブロックチェーンの「不正に書き換えることを難しくする」という技術については、様々な大手企業も注目して研究が進められております。

例えば、ルイ・ヴィトンはブロックチェーンを用いた「本物のルイヴィトン製かどうか確かめるシステム」を開発するための研究をしています。

ソニーと富士通はブロックチェーンを用いた「外国人留学生の書類の真偽を確かめるシステム」を開発するための研究をしています。

他にも、GoogleやAmazonなどの大企業もブロックチェーンの開発を進めていますし、安倍首相も国会でブロックチェーンの技術の有用性を認めています(国会議事録に残っています)。

それは、ブロックチェーンという技術がすぐれているからなんです。

「仮想通貨って怖い」という一般的なイメージの裏腹で、実はその技術というのは物凄いものなのです。

仮想通貨のメリット

「将来伸びていくものに資金を投じる」のが“投資”ですから、ブロックチェーンという技術に裏付けされている仮想通貨は、投資対象として見た時にもメリットがあります。

例えば、2009年にビットコインが誕生した当初の価格は0.07円という非常に小さな価格でしたが、2017年12月には日本円で222万円以上の価格を記録するようになりました。

わずか10年足らずで、3171万倍以上もの価値の上昇を見せたのがビットコインなのです。

ビットコインを1円分持っていただけでも3000万円以上の価値になったのですから、とてつもない価格の上昇ですよね。

仮想通貨のデメリット

仮想通貨やブロックチェーンという技術自体がまだ新しく伸びしろが大きいということは、逆に言うと、「仮想通貨は将来どうなるか分からない」というデメリットとも背中合わせであると言えます。

仮想通貨というものについて法律で明確に定義されたのが2017年4月のことですので、まだまだ仮想通貨に対する法整備は不完全で

  • 仮想通貨で利益を出した際の税金が高い(住民税、所得税合わせて最大55%)
  • 株では禁止されているインサイダー取引の規制がない

といった、様々なデメリットが存在します。

特に懸念されているのが、仮想通貨取引所の顧客資産の管理方法です。

要するに、「ハッキングされた時にどう対処するのか」ということが法律で明確ではないのです。

株やFXであれば、顧客から預かった資金と会社の資金を別々の口座に保管し、かつ口座の管理を信託銀行か信託会社に委任することで証券会社やFX会社が顧客の資産を勝手に売買したり引き出せないようにする「信託保全」が法律で義務付けられています。

これにより、仮に証券会社やFX会社が倒産しても顧客の資産は守られるという風になっているのですが、仮想通貨取引所にはそれがありません。

一応、仮想通貨取引所に対する信託保全の義務化について法律面の整備も進められることにはなっておりますが、完全に整備されていくのはまだまだこれからです。

仮想通貨を実際に取引して入手するには?

実際に仮想通貨を入手するためには、仮想通貨取引所に口座を作成する必要があります。

取引所の口座を開設した後に

  • 取引所が指定する銀行口座に日本円を入金する
  • 入金した金額の範囲内で売買をする

といった手順になります。

株やFXをしたことがある人であれば「証拠金」を入金して取引をするのとほぼ同じなのでイメージがしやすいと思います

入手した仮想通貨については、他の取引所の口座に送金したりUSB形式の専用ウォレットに保管したりと様々な管理方法があります。

これからますます広がりを見せる仮想通貨。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひいろいろと調べてみてくださいね。

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