賃貸でもできる壁のリフォーム特集! 壁紙張り替えだけでなく塗っちゃうこともできます。
賃貸住宅でも、思い通りの家に住みたいと思う人が増えていますよね。1日の疲れを癒す場所であったり、1日のほとんどを過ごす場所であったりと、とにかく家は重要なスペース。そこを快適な空間にするために工夫したいと思うのは当然のことです。
そして、今は、賃貸でも使えるリフォームグッズがたくさん販売されています。そんな中から今回は、壁のリフォームにフューチャーしてみたいと思います。なんと、好きな色に塗ってしまう方法までご紹介。賃貸でも大胆なリフォームを実践しちゃいましょう!
賃貸のリフォームは、退出時に原状回復できることが絶対条件!
「賃貸の家では、ポスターを貼ることさえ気を使う」というのは過去の話。今は、壁紙を張り替えたり、塗ってしまったりする方法すらあるんです。もちろん、どんな壁紙でも使えるわけではありません。好き勝手にやり過ぎると、退去時にとんでもない金額を請求されてしまうという状況に変わりはないのです。
ここで紹介するのは、退去時には現状復帰が可能な方法。
「そんな方法あるの?」と考える方もいると思いますが、もちろん、あるんです!
好きな場所に貼って、完璧に剥がせる壁紙
最初に紹介するのは「貼って、はがせる壁紙」です。原状回復を考えると壁紙を剥がしていくのは絶対条件ですから、賃貸住宅では、貼ることよりも剥がせることの方が重要。退去時には、何もなかったような顔をして返せること。それが条件となります。
ちなみに、多くの賃貸住宅の壁紙は「ビニール壁紙」と言われる壁紙が使われています。その確率、90%以上!!
実はこのビニール壁紙。賃貸リフォームに最適なんです!
もちろん、ここで紹介するのは、そのビニール壁紙の上からはることができるものです。
では、賃貸住宅での壁紙を選ぶ条件を見ていきましょう。
- 見た目が綺麗であること(好みに合っていること
- 作業性が簡単であること
- 退室時には簡単に剥がせること
こんな感じですね。
では、この条件をベースにして選んでいきましょう。
ホッチキスや両面テープでなく、専用の糊を使うのがベスト
最近は、壁紙にも色々なものがあります。ネットで「はがせる壁紙」と検索すると、実にたくさんヒットします。ですが、作業性を考えると、使えるものは限られてくるんです。
普通に考えると、ホッチキスや粘着度の軽い両面テープなどで貼り付けるのが安心だと考えるかもしれませんが、作業性を考え、また仕上がりの美しさから考えるとノリを使うのがベストとなります。
賃貸で、壁一面に糊を貼るということに大きな抵抗感を感じる人も多いと思いますが、ホッチキスなどで止めてしまうと穴が開いてしまいますよね、また、軽くしかつかない粘着テープを使うと、湿気などで簡単に剥がれてきてしまいますし、だからといって強い粘着面の両面テープを使ってしまうと、剥がすときに下地の壁紙までもが剥がれてしまうんです。
それであれば、剥がせる糊を使う方が安全と言うことで、専用の糊が発売されています。
それがフレスコ法と呼ばれるもの。これと裏がフリースになった壁紙を使うことで、とっても綺麗に貼ることができるようになります。もちろん、剥がすのも簡単です!
賃貸でも安心して使えるフレスコのりとは?
フレスコ糊とは、粉末タイプのものを水で溶かして使う壁紙専用の糊で、通常の壁紙用の糊よりも粘着力が弱いため、剥がしやすくなっています。弱いと言っても、何もしないのベロっと剥がれてくるようなものではありませんので安心してください。
剥がすときに便利なフリース壁紙とは?
フリースって、あのあったかい素材のフリース・・・とは少し違い、裏面に不織布がついたものになります。紙タイプの壁紙に比べ、水に強いのが特徴です。不織布は繊維が絡み合ってできているので、剥がすときに繊維が残らないという特徴があります。
国産に多い紙でできた壁紙は、剥がした後にその一部が残ることがあります。紙製のガムテープを外した時に、一部が残ってしまうようなイメージだと考えるとわかりやすいかもしれませんね。貼って剥がせるタイプであれば、水拭きすることで取れます。でも、ごく少量なら何とかなりますが、運悪くあちこちで残ってしまったとなると時間がかかってしまいます。不織布タイプであれば、その心配がなく、一度にはがせるので便利というわけです。
フリース壁紙は海外製が多く、柄もさまざまなものがあります。高級感もあって、なかなかのもの。お部屋全体の壁紙を変えてもいいですし、一面を変えるだけでも十分な個性を発揮できそうです。また、海外製品は横幅が小さく、幅が50センチ程度なので、作業性がよいという特徴もあります。
実は、素人には糊付きシートよりも糊が別のシートの方がオススメです!
ここで、ちょっと疑問を感じる方も多いかもしれません。
「糊を使わなくても、糊付きの壁紙を使った方がいいんじゃないの?」
と。でも、これが壁紙の失敗の原因になっているんです。確かに、「はがせる壁紙」と検索すると数多く出てくるのは糊付き。一気にはがせるという点は一緒です。でも、実は大きな違いがあるんです。
それは、貼る時の作業性。国内で生産されている壁紙の多くは90センチと幅広です。それに糊がついているわけですね。天井の高さがは200センチ以上。こんなに大きな紙を、ゆがみなく貼ったことってないですよね?
そのため、結構歪んだり、たわんだり、曲がったりするんです。でも、糊付きシートだとはり直しができない! 結局、「曲がっちゃったなぁ・・・」という残念感を持ちながら、ず~っと時間を過ごすことになってしまうんです。
その点、糊を別に付けるタイプであれば、糊が乾くまでは貼ってからでも微調整ができます。しかも、フリース壁紙であれば横幅が50~60センチが多いので作業性も◎。これであれば柄あわせもしやすいですし、経験がない人にこそ糊で貼るべきと感じるのはこのためです。
ちなみに、壁紙を外した後は水拭きをすれば 元通り。タバコを吸う家でも本来の壁紙が黄ばむことがなく、退去時にもキレイな状態をキープできています。
付箋のようになる粘着剤もあります!
「でも、やっぱり糊をつけるのは抵抗がある!」という人には、壁紙を付箋のようにする粘着剤もあります。これも、刷毛などで糊付けをしますが、壁に塗るのではなく壁紙の方に付けます。そして、一晩置いておくと壁紙に粘着力がついているというものです。壁紙を開いておいておくスペースがあることが条件となりますが、こちらも便利ですよ。
気分に合わせて、壁紙を変えたいと言う人にはいいかもしれません。
キッチンの壁などには、貼ってはがせる両面テープがおすすめ
とっても便利な糊ですが、これはでこぼことしたビニール素材の壁紙にしか使えません。でも、家の中には、でこぼこしていない壁もあります。例えば、キッチン周りやお風呂場なんかに多いでしょう。こういった場所には上記の糊は使えないんです。
そこでオススメしたいのは、付け外しのできる両面テープ。普通の両面テープではありませんので、そこは注意をしてくださいね。
いくつかの種類がありますが、キッチンなどの壁の特徴として、何度もふいたりこすったりすることも多く、ただ粘着力が弱い両面テープを使うと、すぐに剥がれてしまいます。中には、壁紙はペロペロと剥がれていくのに、両面テープの跡が残るという悲惨な状況になり、それを外すのにアレコレ薬剤を使わなくてはいけないこともあります。そうならないためには最初から、専用の両面テープを使う必要があるわけです。
例えば、専用の両面テープは二重構造になっていて、壁面につけるのは弱粘着・・・というものがあります。壁紙側は強粘着のシートになっているため壁紙にはぴったりつくのに、外す時は簡単になっているのです。通常の両面テープに比べると若干価格が高めにはなりますが、退室時に泣きながら何時間もかけてのりをはがすことを考えると、断然こちらがオススメです。
賃貸の壁でも塗ってしまえる
さて、次に紹介するのは「塗る」という最終手段!
これまでの常識から考えると、壁に塗装するなんて絶対にありえない方法でしたよね?
もちろん、壁を直接塗るのは今でもNGなのですが、やっぱり自分で塗った壁の何とも言えない風合いは、どの壁紙にも出せない独特なものがあります。素人が塗ると若干ムラが出ますが、そのムラすら美しい!
それが絶妙の味となって全体の雰囲気を和ませてくれる・・・そういったことを求める人は壁紙では満足できないはずです。
そこで、ペンキ下地となる専用の壁紙を壁に貼り、それを塗ってしまうと言う手があります。
このペンキ用下地は裏写りしないタイプの壁紙です。この上から塗っても、壁自体に塗料がしみることはないので安心です。
下地の壁紙を貼る際には、隙間からしみることがないようにすること。いざ引っ越して行く時に壁紙を外してみたら、継ぎ目から縦線状にしみていたのでは顔面蒼白ですよね。そこで、継ぎ目になる部分にマスキングテープで保護をしてから壁紙を貼るようにすると安全です。
また、塗らない部分がある時には、そこにもマスキングをすることを忘れてはいけません。壁一面にペイントする場合でも、天井や柱には塗らないと思いますので、とにかくマスキング! 塗ることよりマスキングテープに命をかけた方がいいというぐらいの感覚が必要です(笑
床との継ぎ目には、「マスカー」と呼ばれる、マスキングテープにフィルムがついたものをつかうと、床も保護できて便利です。
下地をはって、マスキングをすれば、あとは塗るだけ。一面を同じ色に塗っても、絵を書いてもいいですよね。ぜひ、個性満点の壁面を目指してくださいね。
まとめ
やり方次第で、理想の壁面を手に入れられるようになっています。賃貸だからとあきらめる必要はありません。自分が住んでいる間は自分好みにアレンジし、退去の時には元通り。理想の部屋に住んでくださいね。