マンション購入、後悔してる?5年住んで分かった良かった点と悪かった点
私は5年前にマンションを買いました。それの話をしていた編集さんと、「後悔していることはない?」「めっちゃある」という話になり、それを記事にすることとなりました。とても個人的な感覚ですが、同じように感じている人も多いのでは? と思います。
購入する前に予想できたことからただの運任せだったことまで、実にさまざまです。参考にしていただければと思います。
神戸に3LDKのマンションを購入しました
まずは立地から。
私が購入したマンションは神戸にあります。神戸といいますか、阪神間では「山側」「海側」という言い方をしますが、それで言うなら私が購入したマンションは「山側」です。
といっても、山の中という感じではなく、新幹線の駅がある「新神戸」の辺り。山が始まった辺りという感じでしょうか。これって阪神間の方は分かると思うのですが、それ以外の方は分かりにくいそうですね。
あえて言うなら、神戸の端っこという感じの場所です。
立地については、あらかじめ決めていました。
三宮から1~2駅ぐらいの場所を探したつもりでしたが、よく考えてみると、神戸より西側はあまり探さなかったですね。物件はあったと思うので、好きな街並みが東側、あるいは南側だったのかもしれません。
なぜマンションを選んだのか?
このマンションを購入するまでに私が住んだ家は、いわゆる団地の1階(社宅)や、大型マンションの12階など。結婚後は、テラスハウスと呼ばれる2階建ての長屋に住みました。
そして、今回の分譲マンションです。
編集部から「どうしてマンションにしたのかも書いてくださいね」と言われたのですが、なぜだか分かりません。といいますか、マンションしか選択肢になかったというのが正しいかもしれません。
直前にはテラスハウスに住んでいましたし、一軒家のような地べたにくっ付く生活は経験があります。
テラスハウスは庭付きだったので、管理が面倒くさかったのを覚えています。それもマンションにしたかった理由の1つかな。
マンションは新築だったため、事前にモデルルームを見てから購入しました。
実際にマンションが完成して入居したときは、正直「ちょっとイメージと違ったな」という感覚がありました。家具がないとか、間取りが違うとか、そういったことは当然違うと認識していたのですが、何ともいえない窮屈さみたいな不思議な感覚を覚えましたね。
マンションを購入して分かった良い点
まずは、良かった点からお伝えしたいと思います。
想像以上に景色が良かった
神戸といえば、夜景ですよね。
山側にあるので景色にはかなり期待していたのですが、実際に住んでみると、それ以上でした。
バルコニーが広めに取ってあり、ちょっとした椅子やテーブルを置けます。夏の花火をベランダから見られる幸せは、最高です!
屋外のゴミ置き場が意外と良かった
以前に住んでいたマンションも24時間ゴミを出せたのですが、室内だったこともあり、ニオイがこもって不快でした。
室内といっても、いったん外に出てゴミ収集部屋のドアを開けて入るという構造で、ゴミ捨てが憂鬱だったのを覚えています。
その点、今は屋外のゴミ捨て場なので快適です。
最初はどうかな……と思っていたのですが、ニオイが気になったことはありません。きれいに管理されている上に、スペースが広く取られているので、ゴミも捨てやすい。管理人さんも常に掃除をしているようで、分別もしっかりしていて何の不満もありません。
あえて言うとすれば、雨の日にぬれることですが、それが気にならないぐらい快適です。
マンション購入後に気付いた悪い点
続いては、悪かった点です。これは結構あります。
自転車置き場は最悪
マンションが坂の上にあるので、自転車にはそんなに乗らないと思い、ノーチェックだったのが自転車置き場。
しかし、意外に自転車に乗る機会がありました。むしろ、毎日乗っています。電動アシスト自転車に乗れば、坂道なんて苦じゃないですよね。
うちは子ども2人と私で、3台の自転車があります。ところが、屋根付きの自転車置き場に駐輪できるのは1家庭につき2台まで。
しかも、1.5台分程度の広さしかない所に、おそらく全戸が2台置いているので、出し入れがしにくい……。朝などは、自転車がドミノ倒しになりキレている学生がいます。
それがイヤな長女は、自ら屋根のないフリーの駐輪場へ。そして、気がつけば息子もそちらを利用するようになっていました。
空室から足音?他人の生活音が気になる
マンションは、いろいろな音が気になります。
私自身はマンションに住んでいたので覚悟していたのですが、娘はテラスハウスで育っています。そのため、音に過敏になってしまった時期がありました。他人の物音って意外と不気味なんですよね。
そのきっかけとなったのは、夜中に足音が聞こえたこと。
「どんな人が住んでいるのだろう」と郵便ポストでチェックをしたら、真上は空室だったのです。
マンションは構造上、真上からだけでなく、斜め上とか、ときには下からの音が聞こえてくることがあります。でも、不慣れな娘は、これにビビってしまったのです。
また、玄関の隣の部屋にしたのですが、壁1枚向こうを夜中に歩く人がいて、これも怖いと言い出し、しばらくはリビングで寝ることに。今は慣れたのか平気になったようですが、1年ぐらいはリビングに常に布団が置いてありました(笑
エレベーターの待ち時間が長い
実家があったのは大型マンションで、4基のエレベーターが付いていました。
今のマンションは総戸数が実家の4分の1程度で、エレベーターは2基です。戸数から考えてエレベーターは十分だと思ったのですが、朝などはかなり待ちます。このストレスは大きい!
エレベーターの基数は、総戸数に比例すればいいというわけではないことを、声を大にして言いたいと思います。
結露が気になる
冬になると結露が気になります。
これはマンションの構造だけでなく、地域的なものもあると言われたのですが、構造でカバーできるのならしてほしいですよね。
窓が結露する程度なら許せるのですが、室内が暖かい時期には屋外と壁1枚の場所では壁がしっとりしています。タンスなどは置きたくない感じですね。
結露はモデルルームを見ただけでは分からない部分です。
実は、このマンションを買うときは角部屋を狙っていたのですが、ほかの人に買われてしまいました。しかし、今となっては角部屋ではなくて良かったと思っています。
理事会がかなり面倒くさい!!
これはまったく想像もしなかったことなのですが、理事会活動が面倒くさいです。
実家のマンションでは理事会活動は親の仕事でしたので、そういった活動があることすら頭にありませんでした。しかも初年度の会長さんが張り切り屋さんだったようで、「なくてもいいんじゃないの?」という活動がいくつもあります。
例えば、マンション自体には子どもが少ないのに、近所の子どもを集めてお祭りのようなことを行なっています。これが非常にうざい。学校のPTA活動に似ているような気がします。
今は働いている方も多く、マンションの理事会活動のために仕事を休むのはナンセンス。
「こんなに面倒くさかったっけ?」と母に聞きましたが、実家のマンションとは全く違うようで、あきれていました。これは運が悪かったとしか言えないところです。
1階では、虫問題も
わが家は4階なので、虫に遭遇することは、まれです。
ところが、1階に住む人は「虫がめちゃくちゃ多い」と嘆いています。目隠しに木を使っているので、それが問題なのかもしれません。
ゴキブリはほとんど見かけないらしいのですが、デカいアリ、デカいクモ、デカいムカデと、とにかく「デカい」を連発します。
私は見たことがないので本当に大きいのかは分かりませんが、虫が多いのは気の毒だなあと思います。これも実際に住んでみないと分からない部分ですよね。
将来に対する不安を、今さら感じています
それからもう1点。
家を買うときには全く気にしなかったのですが、最近、中規模マンションに対する不安を感じるようになりました。
きっかけとなったのは、2018年の大型台風。これ以来、メンテナンスについていろいろと考えるようになりました。(※被害があったわけではありません)
実家は、関西では有名なデベロッパーが建てた大規模マンションです。ここが修繕計画を発表し、配管から外壁まで2年計画で大規模な修繕をすることになりました。私が住んでいるのは中規模マンションですから、そこまでの修繕計画を実施できるのかな? と思ったのです。
例えば、個数に対してエレベーターの数が多いということは、それだけ維持費もかかるということ。今は40代ですが、この先、定年してから大規模なメンテナンスが必要になり、修繕費が大幅に値上げなんてことになったら悲惨だなと感じています。
とはいえ、長期修繕計画がどうなっているのかは理解できないですし、どうしようもないというのが正直なところ。
子どもたちが独立したら、もっとこぢんまりとした場所に引っ越した方がいいのかもしれないと思うようになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。主観たっぷりの記事となりましたが、参考になるところがあればうれしいです。この記事を読むと後悔しているように見えるかもしれませんが、大部分は満足していますし、快適に毎日を暮らしています。
マイホーム選びは難しいといわれますが、わが家の場合、何となく探して何となく決めた割には気に入っているという感じです。結婚と同じで、実際のところは暮らしてみなければ分からないという感じかなと思います。皆さんが自分らしく、長い時間を快適に過ごせるマイホームを見つけられるといいなと思います。