実録!関西人の春のお部屋探しとその後…
- 2023/1/31
- 賃貸
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いきなりですが、筆者は関西人です。そして同級生の子どもが、昨年の春、東京に就職しました。
22歳女子の東京一人暮らしライフ。うらやましいものです。キラキラしててまぶしすぎ!
ところがママ的には心配なことだらけ。決して田舎ではない地(と言うか、関西の住みたいところランキングでは、毎回上位に名前がでるようなところ)に半世紀住んでいるのに、「東京は怖い。都会は怖い」と言い、家探しは親子で1月から上京してスタート。
と言うことで、そんな関西人母娘の話です。予想外の顛末まで。
せっかくなので、関西弁をふんだんに使用します。
って、なんでやねん、笑
新入社員には似つかわしくないマンションの条件
この母娘、というか、実際には母が求めた条件が、とにかくすごい。
南向きのオートロック付きマンションで、最低1K。「生活空間と寝室を分けな、暮らしにくいやん」とのこと。
そらそうやけど、東京でそれは贅沢やで・・・と思ったものでした。
さらに、玄関から室内が見えないような構造になってるか、室内に入ると部分にドアが欲しい。
そして、「風呂とトイレが一緒やったらトイレットぺーぺー濡れるし、おっきいのした後、クサイからいやや」とのことで、トイレと風呂は別。「女の子やから料理すると思うねん」とのことで、キッチンは2口コンロがおけるスペースがほしい。
駅から徒歩5分以内で、治安と通勤を考えたら、「京急沿いがいいって聞いてん」。しかも、「フレッシャーズやから築浅か、できれば新築で」というとんでもない要望付き。「いやいや、新婚ちゃうんやから・・・」と思わず言ってしまいました。
そして、気になる予算は…
「相場がわからんから、見てからきめるわ。なんとかなるんちゃう?」というお気楽な発想。
ちなみにこの同級生。450万円かけてとんでもない結婚式を挙げたお嬢です。今は6LDKの注文住宅に住んでいます。
難航すると思った物件探しは意外にも…?
まずは物件探しですが、前述のとおり、1月からスタートします。
なぜ私がかり出されたかと言えば、「東京は人が多いから、ええとこは早よ決めな、カスを引かされる」との母親(同級生)の考えから。
そして不動産屋さんにて、「東京人に騙されんように、慣れた人を連れきてん、あはは」と言われ、「海外か!!」っと不動産屋さんと苦笑いしたことを覚えています。
でも、「まぁ、女の子の1人暮らしだからしょうがないのか?」とも思ったものです。
その割には、不動産屋さんを決めておらず、なんだかな…と思ったのも事実。
そう言えば、昔からピントがズレがちだった。
それでも、2つめに行った不動産屋の営業さんを気に入り(関西出身だったことも大きい)、「この兄ちゃんで決めるわ」となりました。
そして、家の条件を全部伝えて相場を聞くと、「最低でも10万円はするし、新築となると出てこないかも」との返事。
そりゃそうだ。
「ただ、見に行ってみたら、条件が変わることもあるので、とりあえず行ってみましょう」ということになりました。
そしていくつか見るうちに、見惚れるマンションを見つけます。
駅から徒歩3分の築3年の物件。
「最上階に大家さんが住んでいる」という点も、「安心やん♡」と気に入った様子でした。
1階だけど、セキュリティ面で不安はないのか?
私が気になったのは、1階というところ。
「セキュリティを考えると、ちょっと不安じゃない?」と聞いたのです。
なぜなら、ベランダに簡単に入れそう。
「うちも戸建てやから1階あるし、問題ないんちゃう?」とのこと。
価値観はいろいろ。にしても、「セキュリティのためにオートロックは譲れん」っていってたんは何だったのか・・・
気になるお家賃は12万円!!
さて、これだけ条件が揃うと、「お高いんじゃないのぉ~?」となりますよね。
気になるお家賃は、大幅に想定を超える12万円(共益費込み)。
(と言うか、そもそも予算はなかったのかもしれないけれど)
そして出ました、関西人のお約束!!
「それは一般向けの価格やろ? ほんまのところは、いくらくらいなん?」
と、不動産屋さんの横に立って、腕をチョイチョイと…
なんだか、東京歴が長い私は、関西のパワーを忘れてました。
うちのおかんと同じやん。時代は意外に進んでいないのか?
不動産屋さんは、「条件が整った物件ですし、2階以上はもっと高く設定してるので、下げてもらえても5千円くらいだと思います」と答えたものの、
「そこをもう一声いっとこかっ」って、もうやめて・・・。
そして、「もうまけてもらえへんの?関西出身やのに?」とダメ押しに次ぐダメ押しの後、
「会社から家賃補助もあるし、最悪、うちが不足分を出す」
と言い出したのです。
それにしても、時は1月中旬。
「2月、3月になるともっと空室が増えるから、もうすこし待った方がいい」と言ったのに、翌日には、「結局、あそこに決めてん」と連絡がありました。
私は何でかり出されたのか?と感じたのですが、決まったなら口出しすることはなし。
「気に入ったとこ見つかって、よかったね」となりました。
(ちなみに、審査を通すために、同級生のお嬢っぷりが必要だったそうです)
なんだかんだと東京をお騒がせしつつ、娘はフレッシャーズとしての生活がスタートしたのです。
10ヵ月後、新しい家を探すことになった?
さて、娘っ子と直接関わっていないので、忘れかけていた今年の年明け早々。
同級生から、再び連絡がありました。
「うちの娘が前に借りたマンション。今月末に出なあかんらしいから、家探し手伝ってやってもらえへん?」
って、あんなに気に入ってたのに、なんでやね~ん!!!
そして、娘っ子と個人的につながり、事情を聞きました。
まずは、「家賃負担が厳しかった」と。
会社の住宅費補助が2万円、親からの援助が3万円。
残り7万円を新入社員の収入で賄うのは、相当厳しかったと。
「ボーナスがちゃんと出るのは冬からで…」って、そらそうや。
それにしても、張り切って選んだ割に、実家からの援助は少なくない?
「それで、彼氏ができたので、一緒に住めば家賃も水光熱費も半分になると思って、一緒に住みだしたんです」
って、それは急展開!
予想外すぎる!
「それで私も甘かったんですけど、彼氏と一緒に住みだしたことは親に内緒にしてて、援助はそのままだったんです。で、あるとき、親が不意打ちで上京してきて、ばれました」
でも援助が無くても、2人なら暮らしていけそうな感じもするが…
「それに大家さんに、『ここは1人暮らし専用のマンションだから、時々泊まりに来るくらいならいいけど、一緒に住むのはダメ』って言われて…」
確かに、そうゆうとこはある。確認はしてないけど、最初の契約書にも書いてあったはずなんだけどね。
ということで、新しいマンションを探しました。
何がどうなったのか、2週間で引っ越したいということで、かなり必死です。
しかも、敷金・礼金はあまり用意できないという。
シビアな条件ながら、場所を選べばなんとかなるはず。
と言うことで見つけたのは、それまで利用していた路線の終点まで行き、さらに地下鉄に乗る駅。
駅からは少し歩くものの、かなり広めで家賃は安い。
敷金は1ヵ月分で礼金はなし。これ以上の条件の家を探すのは時間的にムリ・・・ということで、そこにしました。
気になるのは、母親は何も言わないのか?と言うこと。
家が見つかったことを伝えると、「そうなん。どこでもええわ」だそうです。
なぜか巻き込まれてひと騒動あったおうち探し。
「急いてはことを仕損じる」といいます。
物件探しは慎重に!